カネコ種苗は、種苗、花き、農材、施設材の4事業を展開する農業関連総合企業として事業を展開する。
種苗事業は、野菜・牧草種子、ウイルスフリー苗、種イモの生産・販売及び造園・法面工事を行う。高品質な自社開発品種を国内外へ販売する。ウイルスフリー苗及び種イモは、自社開発品種であり、サツマイモやヤマノイモ類を全国ネットで販売する。
花き事業は、家庭園芸向け用品や家庭菜園向け種苗の販売に加え、営利栽培農家向けに自社開発品種を国内外に販売する。
農材事業は、農薬販売を中心に、住友化学株式会社と共同開発した被覆肥料「ベストマッチ」を販売する。
施設材事業は、農業資材販売に加え、独自の栽培技術を生かし、養液栽培プラント、植物工場及び温室の設計・施工、販売を行う。栽培技術指導や関連消耗資材の販売も行う。
競争優位性(Moat)は以下の要素に裏打ちする。
- **技術的優位性**: 10年超を要する育種開発で培われた、耐病虫性・収量性・良食味等の高品質な自社開発品種を開発する。バイオテクノロジー技術を利用したウイルスフリー苗・種イモの作出に成功する。独自の栽培技術を生かした養液栽培プラント、植物工場、温室の設計・施工能力は他社にはないプラント開発・普及を可能にする。
- **ブランド力**: ジャパンフラワーセレクション切り花部門において、カーネーション「テルミ」が最高賞であるフラワー・オブ・ザ・イヤーを2年連続で獲得する。全日本野菜品種審査会や全日本花卉品種審査会で多数の品種が入賞し、農林水産省輸出・国際局長賞や農林水産大臣賞を受賞する。
- **参入障壁**: 育種開発に10年超を要するノウハウ蓄積、バイオテクノロジー技術、独自の栽培技術は高い参入障壁を形成する。種苗法、植物防疫法、農薬取締法、毒物及び劇物取締法、建設業法など、多岐にわたる法的規制も事業の安定性を支える。地球上の異なる地域・気候を利用した採種により自然災害リスクを分散し、安定した種子生産体制を確立する。
1947年6月、金子才十郎商店を母体とした卸販売部門が独立し発足する。1981年11月に日本証券業協会に店頭登録し、1982年10月にはフィリピンに現地法人を設立し国際化を開始する。1985年8月にはバイオテクノロジー研究専門の波志江研究所を建設し、1987年12月にはウイルスフリーのミニチューバー作出に成功する。その後もタイへの現地法人設立や、複数の企業合併、事業譲受・株式取得を通じて事業領域と規模を拡大する。2004年12月にジャスダック証券取引所に上場し、2016年5月には東京証券取引所市場第一部に指定されるが、2022年4月には東京証券取引所の市場区分の見直しによりスタンダード市場へ移行する。
当社グループは、「ハイテクと国際化」を経営の基本方針とし、研究開発を推進しグローバル展開を充実させ、イノベーションにより農業課題の解決に取り組む。
国内農業では、労働人口減少や高齢化、食料自給率低位に対し、高品質品種開発、省力化・高付加価値品種開発を進める。緑肥作物・カバークロップの普及を通じ、「みどりの食料システム戦略」に貢献する。スマート農業の実装化や生分解性資材の供給にも努める。
海外農業では、人口増加や気候変動による食料不足リスクに対し、海外市場ニーズを満たす品種導入、熱帯圏向け品種開発を推進する。各地域のニーズに合わせた品種開発・普及に努める。
施設材事業では、簡易型養液栽培「カスタムFarm®」を上市し、施設園芸の裾野を広げ、新たな需要開拓を目指す。
研究開発活動は、高付加価値で新規性のあるオリジナル商品の開発をグローバル視点で推進し、当連結会計年度の研究開発費は942,404千円を計上する。SDGs関連では、廃食油や廃プラスチックを燃料とする温室暖房設備の実証試験を進め、サーキュラーエコノミー実現に貢献する。
設備投資は、販売競争激化や新商品開発、信頼性向上に対処するため、当連結会計年度に1,211百万円を実施する。
業績は、春の種まき時期に種苗・農薬・農業資材・家庭園芸用品の需要が増加する商習慣により、第4四半期に売上高・利益が集中する傾向がある。
当連結会計年度末(2025年5月31日)の総資産は49,320,424千円、純資産は25,013,918千円である。現金及び現金同等物は1,608,082千円を保有する。有利子負債は0千円であり、無借金経営を維持する。
当連結会計年度(2025年5月31日)の年間配当は38.0円である。前連結会計年度は33.0円、前々連結会計年度は31.0円と、配当額は増加傾向にある。
カネコ種苗は、「ハイテクと国際化」を経営の基本方針とし、長期的な研究開発投資とグローバル展開を成長ドライバーとする。10年超を要する育種開発で培われた技術的優位性は、高品質な自社開発品種と独自の栽培技術に結実し、高い参入障壁を構築する。国内の食料安全保障と海外の食料需要増大に対応し、持続可能な農業の実現に貢献する事業モデルは、長期的な成長を志向する。無借金経営による強固な財務基盤も特筆する。M&Aを積極的に活用し、事業領域と規模を拡大してきた沿革も、今後の成長戦略における注目点となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 17.0B | 13.5倍 | 0.6倍 | 0.0% | 1,448.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 64.5B | 61.6B | 62.2B |
| 営業利益 | 1.5B | 1.5B | 1.8B |
| 純利益 | 1.2B | 1.2B | 1.4B |
| EPS | 107.0 | 103.3 | 123.6 |
| BPS | 2,244.9 | 2,163.0 | 2,053.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株 式会社(信託口) | 0.08% |
| 株式会社あかぎ興業 | 0.05% |
| 株式会社群馬銀行 | 0.04% |
| カネコ種苗従業員持株会 | 0.04% |
| 株式会社東和銀行 | 0.03% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| 金子 和代 | 0.02% |
| カネコ種苗みどり会 | 0.02% |
| 金子 教子 | 0.02% |
| INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2022-07-07 | FMR LLC | 3.89% | (1.16%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-07 | TDNet | 決算 | カネコ種苗 | 2026年5月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,578 | -2.85% |
| 2025-11-17 | TDNet | 配当・還元 | カネコ種苗 | 自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ | 1,592 | -0.69% |
| 2025-11-04 | TDNet | 配当・還元 | カネコ種苗 | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 1,678 | -1.01% |
| 2025-10-03 | TDNet | 決算 | カネコ種苗 | 2026年5月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結) | 1,545 | +3.24% |
| 2025-10-03 | TDNet | 配当・還元 | カネコ種苗 | 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ | 1,545 | +3.24% |
| 2025-08-26 | TDNet | 決算 | カネコ種苗 | (訂正・数値データ訂正)「2025年5月期 決算短信[日本基準](連結)」の一部訂正について | 1,409 | +0.43% |
| 2025-07-11 | TDNet | 決算 | カネコ種苗 | 2025年5月期決算短信[日本基準](連結) | 1,386 | +0.87% |
| 2022-07-07 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 3.89% | — | — |