Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

三井松島ホールディングス株式会社 (1518)

三井松島ホールディングスは、石炭事業から多角化へ転換した持株会社である。M&Aを成長ドライバーとし、生活消費財、産業用製品、金融その他を主要セグメントとする。専門性の高いニッチ市場で事業基盤を構築し、持続的な成長と株主価値最大化を目指す。ネット現預金を活用したM&A投資と株主還元を経営戦略とし、PBR1倍以上、ROE8%以上を目標に掲げる。 [本社]福岡県大牟田市 [創業]1913年 [上場]1961年

1. 事業概要と競争優位性

三井松島ホールディングスは、かつての石炭事業からM&Aを通じた事業ポートフォリオ転換を図り、生活消費財、産業用製品、金融その他を主要セグメントとする持株会社である。安定的な収益基盤の構築を目指し、専門性の高いニッチ市場で競争優位性を確立している。

生活消費財セグメントでは、日本ストロー株式会社が大手乳業・飲料メーカー等向けに伸縮ストローやシングルストローの製造販売、飲食用資材の仕入販売を行う。株式会社明光商会はシュレッダーを中心とする事務用設備の製造販売・保守、MOS株式会社はレジロール用記録紙等のロール製品の加工販売を手掛ける。株式会社システックキョーワは住宅及び家具向けのプラスチック製部材の企画・製造・販売を行う。これらの事業は消耗品や保守サービスを含むビジネスモデルにより、ストック型収益の獲得に寄与する。受注拡大に伴う生産能力確保が課題となる。

産業用製品セグメントは、CST株式会社が液晶パネル・有機EL・電子部品等向けマスクブランクスを製造販売する。三生電子株式会社及びSaunders & Associates, LLCは水晶デバイス用計測器・生産設備及び計測装置の製造販売を行う。日本カタン株式会社は送変電用架線金具・配電用架線金具の製造販売、各種調査・受託試験・分析業務を提供し、インフラ関連の安定した需要に対応する。株式会社ジャパン・チェーン・ホールディングス傘下の各社は、産業用ローラーチェーンやコンベヤチェーンといった産業機械の基幹部品を製造販売する。これらの事業は、特定の技術やノウハウ、設備投資を要する参入障壁の高い分野で事業を展開する。一部子会社の海外販売における通商政策の影響は限定的と認識している。

金融その他セグメントでは、MM Investments株式会社が株式の投資、保有、運用管理及び売買を行い、株式会社エム・アール・エフは事業者向け不動産担保融資等を提供する。当社はビル等の賃貸業も行う。エム・アール・エフにおいては、金利動向に応じた適正な利ざや維持が課題となる。

2. 沿革ハイライト

三井松島ホールディングスは1913年1月に松島炭鉱株式会社として設立され、石炭採掘事業を主軸としていた。1961年10月に東京証券取引所第二市場へ上場し、1962年2月には第一市場へ移行した。2001年の池島炭鉱閉山を契機に事業構造転換を本格化させ、M&Aを積極的に推進。2014年の日本ストロー買収を皮切りに、CST(2017年)、明光商会(2019年)、三生電子(2020年)、システックキョーワ(2021年)、日本カタン(2022年)、MOS、ジャパン・チェーン・ホールディングス(2023年)、Saunders & Associates、エム・アール・エフ(2024年)など、多岐にわたる事業を取り込んだ。2018年10月には持株会社体制へ移行し、商号を三井松島ホールディングス株式会社に変更した。2024年3月期には豪州リデル炭鉱の終掘に伴い、石炭生産・販売事業を完全に終了した。2022年4月には東京証券取引所プライム市場へ移行している。

3. 収益・成長戦略

当社グループは「経営戦略2024」において、2027年3月期までに当期純利益50億円以上を継続的に計上できる収益構造をM&Aにより構築することを基本方針とする。2024年3月期末のネット現預金216億円を、今後3年間でM&A投資または株主還元に積極的に充当し、一株当たりの株式価値の最大化を図る。M&Aによる新規事業への投資は収益基盤の安定化・多様化に貢献するが、投資の遅延や買収先企業の業績悪化は、減損損失発生などにより業績に影響を及ぼすリスクがある。

4. 財務健全性

2025年3月期末の総資産は117,627百万円、純資産は65,481百万円である。現金及び現金同等物は8,973百万円、有利子負債は33,084百万円を計上する。有利子負債はM&A投資の積極化に伴う資金調達を反映し増加している可能性がある。経営戦略において、ネット現預金をM&A投資に充当する方針を掲げており、今後の財務構成に影響を与える可能性がある。

5. 株主還元

当社グループは、一株当たりの株式価値の最大化を図るため、株主還元を重視する。2024年3月期末のネット現預金を、自己株式取得や配当に積極的に充当する方針を示す。年間配当は、2023年3月期320.0円、2024年3月期100.0円、2025年3月期130.0円と推移する。

6. 注目ポイント

当社グループの最大の注目点は、石炭事業からの完全撤退後、M&Aを軸とした事業ポートフォリオの再構築と成長戦略である。「経営戦略2024」で掲げるPBR1倍以上、ROE8%以上を意識した経営目標達成に向け、M&Aによる収益構造の構築と、ネット現預金を活用した株主還元策の実行が鍵となる。各事業セグメントにおける生産能力拡大、通商政策、金利動向といった課題への対応も重要となる。M&A、会計、税務、法務、人事、内部統制、システム等のプロフェッショナル人材の確保・育成も、持続的な成長に向けたリスクとして認識する。

[本社]福岡県大牟田市 [創業]1913年 [上場]1961年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W0ET | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
95.4B 7.9倍 1.0倍 5.1% 1,460.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 68.0B 65.5B 66.6B
営業利益 9.7B 9.6B 9.0B
純利益 7.1B 6.7B 6.4B
EPS 185.4 148.3 125.3
BPS 1,453.2

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.13%
株式会社南青山不動産0.10%
株式会社フォルティス0.09%
株式会社シティインデックスイレブンス0.09%
株式会社エスグラントコーポレーション0.09%
野村 絢(常任代理人 三田証券株式会社)0.04%
株式会社三井住友銀行0.03%
株式会社十八親和銀行0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
野村證券株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-17株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.15
2025-09-04野村證券株式会社 4.21
2025-08-18株式会社シティインデックスイレブンス 13.25
2025-07-24株式会社シティインデックスイレブンス 38.18
2025-07-22野村證券株式会社 5.07
2025-07-04野村證券株式会社 5.7
2025-07-03株式会社シティインデックスイレブンス 37.37
2025-06-25株式会社シティインデックスイレブンス 35.97
2025-03-05野村證券株式会社 5.09
2025-01-20野村證券株式会社 4.7
2025-01-20株式会社シティインデックスイレブンス 35.65
2025-01-15株式会社シティインデックスイレブンス 34.51
2025-01-14株式会社シティインデックスイレブンス 32.99
2025-01-10株式会社シティインデックスイレブンス 30.84
2025-01-07株式会社シティインデックスイレブンス 28.63
2024-12-05アローストリート・キャピタル・リミテッド・パートナーシップ 4.03
2024-11-21野村證券株式会社 6.0
2024-11-08アローストリート・キャピタル・リミテッド・パートナーシップ 5.57
2024-11-07野村證券株式会社 5.57
2024-10-03野村證券株式会社 5.82

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-01TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-03-06TDNet2026年度の株主優待制度に関するお知らせ
2026-02-13TDNet2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-13TDNet代表取締役の異動及び役員人事に関するお知らせ
2026-02-13TDNetearnings: 2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-01-07TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-01-07TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-12-03TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-12-03TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-11-17TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2025-11-07TDNetdividend: 剰余金の配当(中間配当)および配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2025-11-07TDNetearnings: 2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-07TDNet2026年3月期業績予想の上方修正に関するお知らせ
2025-11-07TDNet剰余金の配当(中間配当)および配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2025-11-07TDNet2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-05TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-11-05TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-10-01TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-10-01TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-09-04TDNetHolding change by 野村證券株式会社