Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日本電技株式会社 (1723)

日本電技は、オフィスビル等の空調計装、工場等の産業システムにおける自動制御システムの設計・施工・保守、機器販売を行う。パイオニアとして技術力と顧客基盤を構築し、あらゆる計装分野に対応可能な「総合計装エンジニアリング企業」としての「計装の総合力」を競争優位性とする。既設部門の保守はストック型収益に寄与する。省エネニーズ、スマート工場化、DX推進、M&Aを成長ドライバーとする。建設業許可と長年のノウハウが参入障壁となる。 [本社]東京都墨田区 [創業]1959年 [上場]2003年

1. 事業概要と競争優位性

日本電技は、建設業法に基づく国土交通大臣許可を受け、ビルディングオートメーション(BA)及びファクトリーオートメーション(FA)等自動制御システムの設計・施工、機器販売を行う。事業は空調計装関連事業と産業システム関連事業に区分する。

空調計装関連事業は、オフィスビル、工場等の非居住用建築物向け空調自動制御システムの設計・施工・保守・点検、機器販売を行う。既設部門の保守・点検はストック型収益に寄与する。

産業システム関連事業は、工場、各種搬送ライン向けの計装工事や自動制御工事を手掛ける。食品工場の生産・搬送ライン向けには、FA機械の据付・保守、連結子会社ジュピターアドバンスシステムズ株式会社を通じた生産管理システムの販売・保守を行う。

同社は1959年の創業以来、「空調計装エンジニアリング会社」のパイオニアとして確固たる技術力と顧客基盤を築き上げた。空調計装で培った技術をFA分野にも展開し、一社単独であらゆる計装分野に対応可能な「総合計装エンジニアリング企業」としての「計装の総合力」を競争優位性とする。建設業法による許認可、長年の事業活動で蓄積された技術ノウハウ、強固な顧客基盤が参入障壁を形成する。研究開発ではAI技術応用、食品工場向けソリューション技術等を進め、技術的優位性を維持する。

2. 沿革ハイライト

1959年9月、日本電技株式会社を設立する。同年10月、アズビル株式会社と特約店契約を締結する。1966年より搬送自動制御システム、1978年より食品メーカー向け生産ライン自動制御システムを手掛け、産業システム分野へ展開する。2003年3月、株式を店頭登録し、2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。2020年2月、連結子会社ジュピターアドバンスシステムズ株式会社を設立し、食品工場の生産管理システム分野に進出する。2024年4月、人材育成組織「電技アカデミー」を設置する。

3. 収益・成長

同社グループは、長期経営指針「ND For The Next 2030」に基づき、既存事業強化、拡大戦略実行、企業文化成長を成長戦略課題とする。

空調計装関連事業の成長ドライバーは、首都圏再開発や工場新設等の大規模案件、既設工事における省エネニーズや環境ソリューションビジネスの推進である。産業システム関連事業では、スマート工場領域の確立・拡大、食品工場向けソリューション技術開発に注力する。

全社戦略として、DX推進による生産性向上、M&Aなどの成長投資、及び「電技アカデミー」を通じた技術者育成と採用強化(2030年度単体1,100名体制目標)に取り組む。

連結ROE目標12.5%(2026年3月期目標15.5%)、ROICを事業別目標とし、資本効率性を意識した経営を推進する。

経営環境は、資材価格高騰、建設業の残業上限規制適用による施工余力逼迫、人手不足が課題となる。

4. 財務健全性

同社は健全な財務体質を維持する。2025年3月期末の有利子負債は0百万円、実質無借金経営を継続する。現金及び現金同等物は10,746百万円と潤沢である。総資産52,886百万円に対し純資産39,495百万円、自己資本比率は約74.7%と高い。営業キャッシュフロー8,135百万円、投資キャッシュフロー4,280百万円を確保し、安定した事業活動と成長投資を両立する。

5. 株主還元

同社は株主還元を重視し、累進配当DOE目標を4%から5%に見直し、強化する。2025年3月期の年間配当は163円を実施する。資本コストや株価を意識した経営として、役員報酬の業績報酬指標にROEを追加し、株式報酬比率を5%から10%に引き上げる。管理職には株式給付信託(J-ESOP)を導入し、企業価値向上を促す。

6. 注目ポイント

日本電技は、創業以来の「計装の総合力」を競争優位性とし、空調計装・産業システム向け自動制御システムを提供する。省エネニーズ、スマート工場化、DX推進を追い風に、既存事業強化と事業領域拡大を図る。食品工場生産管理システム分野への進出、AI・デジタルツイン技術応用研究は、将来の成長ドライバーである。

財務面では、無借金経営、潤沢な現預金、高自己資本比率を誇り、安定した経営基盤を持つ。連結ROE目標12.5%(2026年3月期目標15.5%)、ROIC活用など、資本効率性を意識した経営も評価される。

リスクとして、特定の仕入先であるアズビル株式会社への高い依存度(仕入高の6割超)はサプライチェーンリスクである。建設業の残業上限規制適用や人手不足は、技術者・協力会社の確保・育成が課題である。DX推進やM&A戦略が、今後の企業価値向上における焦点である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2JG | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
170.3B 25.8倍 4.2倍 0.0% 10,390.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 43.1B 38.9B 34.3B
営業利益 9.1B 6.2B 4.5B
純利益 6.4B 4.7B 3.2B
EPS 402.8 292.9 197.7
BPS 2,480.1 2,164.8 1,939.8

大株主

株主名持株比率
日本電技従業員持株会0.09%
島田 良介0.07%
永田 健二0.05%
株式会社みずほ銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.04%
アズビル株式会社0.04%
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.04%
島田 祥子0.03%
島田 淳子0.03%
光通信株式会社0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST CLIENT OMNIBUS ACCOUNT OM02 505002 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-23FMR LLC 9.45%+0.20%
2023-06-22株式会社みずほ銀行 0.04%+0.04%
2023-02-01島田 良介 6.35%+1.27%
2021-07-07FMR LLC 9.25%+1.37%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-23EDINET大量保有FMR LLC変更
2026-01-28TDNet決算日本電技2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)9,490+5.69%
2026-01-28TDNet業績修正日本電技業績予想及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ9,490+5.69%
2026-01-28TDNet資本政策日本電技株式分割及び定款の一部変更に関するお知らせ9,490+5.69%
2026-01-28TDNet人事日本電技組織改正および取締役等の異動に関するお知らせ9,490+5.69%
2025-07-25TDNet決算日本電技2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)4,860-1.03%
2025-07-24TDNetその他日本電技譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ4,760+2.10%
2025-06-26TDNetその他日本電技譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ4,470+1.57%
2023-06-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2023-02-01EDINET大量保有島田 良介大量保有 6.35%
2021-07-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 9.25%