三井住友建設グループは、当社、子会社22社及び関連会社8社で構成され、土木工事及び建築工事を国内外で展開する。土木工事は当社、子会社の三井住建道路㈱他が、建築工事は当社、子会社の㈱SMCR他が、それぞれ国内及び海外で設計、施工並びに関連事業を行う。
競争優位性(Moat)として、技術的優位性を有する。土木事業の橋梁分野で「業界屈指の設計・施工実績」を誇り、新たな構造形式による工期短縮・省力化施工等の技術開発を推進する。建築事業では「超高層住宅で豊富な実績」と幅広いプレキャスト技術を保有する。特にプレキャストコンクリートを用いた「スクライム(SQRIM)工法」は米国の技術認証を取得し、海外適用を円滑に進める。エンジニアリング力を競争の源泉と認識し、強化を図る。環境配慮型コンクリート「さすたまぶる®」、水循環式バイオトイレ「SMilet®」、トンネル工法「クイックreインバート」、省人化「ワンマンレベル測量システム」、AI搭載「ラクカメラ®」、ZEB簡易評価システム「ZEViewer®」等の技術開発を推進する。
参入障壁として、建設業は建設業法等の多数の法規制を受け、許認可取得が多岐にわたる。大規模な設備投資や長年のノウハウ蓄積が求められるため、新規参入障壁は高い。特に高度な技術を要する橋梁や超高層建築物分野では、実績と信頼が不可欠である。
市場シェアにおいては、土木事業の橋梁分野、建築事業の超高層住宅分野で実績を保有する。インフロニア・ホールディングスとの経営統合により、両社合わせた建設事業の年間売上高は1兆円以上の規模となり、インフラ運営事業も含めると「業界で唯一無二の立ち位置の企業体となることを見込む」。
ビジネスモデルの質は、建設工事がプロジェクト型収益中心であるものの、国内インフラの維持・更新事業は拡大傾向にあり、安定的な収益源となる可能性を秘める。経営統合により、インフラ運営事業まで幅広く展開する「総合インフラサービス企業」を目指すことで、外的要因に左右されにくい持続的成長を実現するビジネスモデルの確立を図る。
当社の起源は1887年、西本健次郎氏が創設した土建業西本組に遡り、1941年10月に株式会社西本組に改組、本社を東京に置く。1945年5月、三井不動産株式会社の資本参加を受け三井建設工業株式会社に改称した。一方、住友建設株式会社は1691年開坑の住友別子銅山における工事を起源とし、1950年3月に別子建設株式会社として独立した。両社はそれぞれ1962年2月(三井建設)、1962年6月(別子建設)に東証二部へ上場する。2003年4月、三井建設と住友建設が合併し、三井住友建設が創立された。2010年3月、本店を東京都中央区佃へ移転。2022年4月には東証プライム市場へ移行した。
成長ドライバーとして、国内インフラの老朽化に伴う維持・更新事業の拡大、防災・減災・国土強靭化、カーボンニュートラルへの対応が挙げられる。海外では新興国(東南アジア、南アジア、アフリカ等)の旺盛なインフラ需要を見込む。
新市場・新製品の創出として、環境配慮型建材や省人化技術、AI活用技術、ZEB支援システムなどの技術開発が新たな事業機会を創出する。
M&A戦略として、インフロニア・ホールディングスとの経営統合は最大の成長ドライバーである。当社は本公開買付けに賛同し、株主に応募を推奨する決議をしている。両社の強みである官公庁、民間事業者、新興国でのインフラ案件受注を着実に獲得し、エンジニアリング力の結集と積極的なM&Aやグローバルなアライアンスによる事業領域の拡大によって競争力を早期に最大化する。これにより、高収益かつ安定的な収益基盤の確立・拡大を目指し、「総合インフラサービス企業」への進化を図る。
当連結会計年度末(2025年3月31日)の総資産は393,474百万円、純資産は77,315百万円である。営業活動によるキャッシュ・フローは16,707百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは2,634百万円である。
金利・為替変動リスクに対し、金利スワップ取引・為替予約等によりリスク低減に努める。信用リスクに対し、「受注審査規則」に基づく厳格な審査で与信管理を徹底する。不採算工事の発生リスクに対し、厳格な審査と最適な受注ポートフォリオ構築、利益を重視した目標管理の徹底に努める。
当連結会計年度の年間配当金は14.0円である。
最大の注目点は、インフロニア・ホールディングスによる公開買付けを通じた経営統合の動向である。当社は本公開買付けに賛同し、株主に応募を推奨する決議をしている。本公開買付けの結果次第では、東証上場廃止基準に従い上場廃止となる可能性があるほか、インフロニアの完全子会社化で上場廃止となる。
経営統合により、インフロニアグループの「総合インフラサービス企業」戦略に参画し、建設と建設サービス(維持管理、運営)の両輪で成長する企業体を目指す。年間売上高1兆円以上の規模となり、インフラ運営事業も含めると「業界で唯一無二の立ち位置の企業体となることを見込む」。
一方で、横浜市所在マンションの訴訟問題(約506億円の求償訴訟が係争中)、国内大型建築工事及び建築事業の業績改善、子会社に対する公正取引委員会による独占禁止法違反の疑いでの立入検査といった課題も抱える。これらのリスク要因への対応と、経営統合によるシナジー効果の実現が今後の経営の鍵となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| — | — | — | — | — |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 463.0B | 479.5B | 458.6B |
| 営業利益 | 7.6B | 8.5B | -18.8B |
| 純利益 | 855M | 4.0B | -25.7B |
| EPS | 5.5 | 25.6 | -164.3 |
| BPS | 446.9 | 445.3 | 406.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.13% |
| 株式会社南青山不動産 | 0.10% |
| 野村 絢(常任代理人 三田証券株式会社) | 0.09% |
| 株式会社レノ | 0.09% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.03% |
| 三井住友建設取引先持株会 | 0.02% |
| 野村證券株式会社 | 0.01% |
| BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.01% |
| モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 0.01% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部) | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-10-06 | 野村證券株式会社 | 2.82% | (5.28%) |
| 2025-09-26 | 株式会社シティインデックスイレブンス | 0.00% | (27.80%) |
| 2025-09-19 | インフロニア・ホールディングス株式会社 | 77.74% | +72.74% |
| 2025-09-19 | 野村證券株式会社 | 8.10% | +2.16% |
| 2025-09-19 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 2.12% | (3.77%) |
| 2025-09-04 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 5.89% | +0.16% |
| 2025-09-04 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.94% | +5.94% |
| 2025-08-21 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 5.73% | +5.73% |
| 2025-06-18 | 野村證券株式会社 | 3.68% | (1.34%) |
| 2025-05-20 | 野村證券株式会社 | 5.02% | +5.02% |
| 2025-05-20 | 株式会社シティインデックスイレブンス | 27.80% | -- |
| 2025-04-15 | 株式会社南青山不動産 | 27.80% | +0.83% |
| 2025-03-19 | 株式会社南青山不動産 | 26.97% | +1.02% |
| 2025-01-07 | 株式会社南青山不動産 | 25.95% | +1.01% |
| 2024-12-24 | 株式会社南青山不動産 | 24.94% | +1.01% |
| 2024-12-17 | 株式会社南青山不動産 | 23.93% | +1.15% |
| 2024-12-10 | 株式会社南青山不動産 | 22.78% | +1.11% |
| 2024-12-04 | 株式会社南青山不動産 | 21.67% | +1.02% |
| 2024-11-28 | 株式会社南青山不動産 | 20.65% | +1.09% |
| 2024-11-22 | 株式会社南青山不動産 | 19.56% | +1.29% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-12-18 | TDNet | MBO・上場廃止 | 三住建設 | 当社株式の上場廃止に関するお知らせ | 597 | — |
| 2025-11-18 | TDNet | その他 | 三住建設 | 株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更の承認決議に関するお知らせ | 596 | +0.00% |
| 2025-10-06 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 2.82% | 596 | +0.00% |
| 2025-09-30 | TDNet | 株主総会 | 三住建設 | 株式の併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款の一部変更に関する臨時株主総会開催のお知らせ | 596 | +0.00% |
| 2025-09-30 | TDNet | その他 | 三住建設 | 自己株式の消却に関するお知らせ | 596 | +0.00% |
| 2025-09-26 | EDINET | 大量保有 | 株式会社シティインデックスイレブンス | 変更 | 596 | +0.00% |
| 2025-09-19 | EDINET | 大量保有 | インフロニア・ホールディングス株式会社 | 大量保有 77.74% | 598 | -0.50% |
| 2025-09-19 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 8.1% | 598 | -0.50% |
| 2025-09-19 | EDINET | 大量保有 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 大量保有 2.12% | 598 | -0.50% |
| 2025-09-19 | TDNet | M&A | 三住建設 | インフロニア・ホールディングス株式会社による当社株式に対する公開買付けの結果並びに親会社及び主要株主 | 598 | -0.50% |
| 2025-09-11 | TDNet | 株主総会 | 三住建設 | 臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせ | 599 | +0.17% |
| 2025-09-04 | EDINET | 大量保有 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 大量保有 5.89% | 599 | +0.00% |
| 2025-09-04 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.94% | 599 | +0.00% |
| 2025-08-21 | EDINET | 大量保有 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 大量保有 5.73% | 599 | +0.00% |
| 2025-08-20 | TDNet | その他 | 三住建設 | 財務上の特約が付された既存コミットメントライン契約に基づく借入の実施について | 599 | +0.00% |
| 2025-08-06 | TDNet | 決算 | 三住建設 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 598 | +0.17% |
| 2025-08-05 | TDNet | M&A | 三住建設 | インフロニア・ホールディングス株式会社による当社株式に対する公開買付けの開始に関する賛同の意見表明及 | 597 | +0.17% |
| 2025-07-10 | TDNet | M&A | 三住建設 | (開示事項の経過)インフロニア・ホールディングス株式会社による当社株式に対する公開買付け開始に向けた | 596 | +0.00% |
| 2025-06-18 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 3.68% | 595 | +0.00% |
| 2025-05-20 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 5.02% | 596 | +0.00% |