Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

北野建設株式会社 (1866)

北野建設は、土木・建築工事を主軸に、太陽光発電、ゴルフ場、ホテル事業を展開。超高層RC・CFT造、免震・制振構造、環境技術、伝統木造建築の耐震補強など幅広い技術開発を推進する。特に、AIカメラによる配筋検査システムや鉄骨造合理化工法を他社と共同開発し、生産性向上と品質改善に貢献。有利子負債ゼロの健全な財務体質も強みで、地域密着型経営で高品質・高付加価値なものづくりを追求する。 [本社]長野県長野市 [創業]1917年 [上場]1973年

1. 事業概要と競争優位性

北野建設グループは、建設事業を主軸に、ゴルフ場、ホテル、広告代理店事業を展開しています。建設事業では、土木・建築工事の施工に加え、太陽光発電事業も手掛けています。

建設事業における競争優位性は、多岐にわたる技術開発力と品質へのコミットメントに裏打ちされます。耐震性に優れた超高層RC・CFT造、免震・制振構造、環境関連技術、伝統木造建築の耐震補強、長寿命化技術の研究開発を推進。特に、廃熱を利用したアイスアリーナ結露防止システムと屋根融雪システムは特許工法として実現し、独自の技術力を示しています。伝統的木造建築物の耐震診断・補強技術についても、社寺建築や木造文化財の施工実績を積み重ねながら研究活動を推進。建築物の長寿命化技術の開発では、建物劣化診断や維持管理手法、省エネルギーリニューアル技術に基づき、リニューアル提案や大規模改修工事を行っています。

さらに、公的機関、大学、異業種企業との共同研究を積極的に推進し、技術革新を図っています。準大手・中堅ゼネコン21社と共同開発したAIカメラによる配筋検査システムは、鉄筋径、本数、ピッチの計測、設計データとの自動照合、帳票への自動反映を可能にし、検査時間の大幅な短縮を実現します。このシステムは令和6年4月よりゼネコン21社で先行導入され、土木工事向けシステムは「Sma-Easy\スマイージ」として商標登録されています。鉄骨造の合理化工法においても、「床スラブによる拘束効果を考慮した鉄骨梁横座屈補剛工法」や「異幅柱接合部工法」(商標登録「シンプルダイヤ」)をゼネコン各社と共同開発し、設計・施工の合理化に寄与しています。これらの技術的優位性は、顧客への「高品質・高付加価値なものづくり」を提供し、顧客からの信頼を醸成する基盤となっています。

参入障壁としては、建設業法に基づく国土交通大臣許可や宅地建物取引業法に基づく免許が必要となるほか、長年にわたる技術ノウハウの蓄積、特に高度な構造物や伝統建築における実績が挙げられます。また、ISO9001、ISO14001認証取得による品質・環境マネジメント体制も競争力を高めています。

2. 沿革ハイライト

北野建設は、大正6年(1917年)に北野吉登が木材業を開業したことに端を発します。昭和21年8月(1946年)に北野建築工業株式会社として設立され、昭和23年7月に北野建設株式会社へ商号を変更。同年9月には東京支店を開設し、全国展開の足がかりを築きました。昭和48年9月には東京証券取引所市場第二部に上場し、昭和56年6月には市場第一部銘柄に指定。平成11年11月にはISO9001認証、平成13年3月にはISO14001認証を全店で取得し、品質管理と環境配慮への取り組みを強化しました。令和4年4月には東京証券取引所の市場区分見直しにより、スタンダード市場へ移行しています。

3. 収益・成長

当社グループは、安定かつ持続的な成長を実現するため、人材育成に注力し、企業を取り巻く状況の変化を瞬時に捉えるよう各種情報の収集及び分析に努めています。日々の事業活動において顧客満足度を高めるべく技術力、企画提案力の向上を目指しています。中長期的な経営戦略として、次世代を担う人材の育成、技能・知識の継承、収益性重視の経営施策を継続。営業面では、収益性と債権保全を重視した選別受注を徹底し、安定的な受注確保を目指しています。

直近の業績(2025年3月期見込み)では、総売上高80,853百万円、営業利益3,640百万円、経常利益4,070百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,381百万円を達成する見込みです。前連結会計年度(2024年3月期)の総売上高は84,964百万円、営業利益は4,804百万円、経常利益は5,073百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3,902百万円でした。

4. 財務健全性

当社グループは、財務体質の健全性を堅持することを経営方針の一つに掲げています。直近の財務状況(2025年3月期見込み)では、総資産75,589百万円に対し、純資産は47,229百万円です。現金及び現金同等物は18,027百万円を保有し、有利子負債は0百万円と、極めて健全な財務体質を維持しています。

5. 株主還元

財務戦略として安定配当の継続を掲げ、株主の皆様に対する安定的な配当を実施することが最重要課題であると認識し継続しています。直近の年間配当金は110.0円です。

6. 注目ポイント

当社グループは、建設市場の縮小リスク、資材・エネルギー価格の高騰、労働者人口の高齢化や人手不足による労務費高騰といった経営環境リスクに直面しています。これに対し、人材の確保と育成、DXへの取り組みを積極的に進める方針です。特に、AI・ICT技術を活用した配筋検査システムや鉄骨造合理化工法などの共同研究開発は、建設現場の生産性向上と品質改善に大きく寄与し、将来の競争力強化に繋がる可能性があります。海外ホテル事業は堅調に推移しており、多角化された事業ポートフォリオがリスク分散に貢献しています。また、SDGsへの積極的な貢献や健康経営優良法人認定など、サステナビリティへの取り組みも企業価値向上に資する要素です。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W59A | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
8.3B 2.3倍 0.2倍 0.1% 1,312.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 80.9B 85.0B 85.3B
営業利益 3.6B 4.8B 3.9B
純利益 3.4B 3.9B 2.0B
EPS 562.2 673.6 327.8
BPS 7,682.1 7,524.8 6,445.7

大株主

株主名持株比率
一般財団法人北野財団0.13%
公益財団法人北野美術館0.08%
北野管財合同会社0.08%
株式会社テル・コーポレーション0.07%
共栄火災海上保険株式会社0.05%
株式会社八十二銀行0.05%
株式会社三菱UFJ銀行0.05%
株式会社松屋0.02%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)0.02%
浅井 輝彦0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-01-06Old Peak Group Ltd. 5.04%+2.04%
2025-02-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.28%(0.48%)
2024-08-01公益財団法人北野美術館 7.89%N/A
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.76%(0.03%)
2024-07-16公益財団法人北野美術館 7.89%+7.89%
2023-12-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.79%(1.03%)
2021-04-08株式会社テル・コーポレーション 1.66%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-10TDNet決算北野建令和8年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,699-5.24%
2026-01-06EDINET大量保有Old Peak Group Ltd.大量保有 5.04%1,475+4.61%
2025-11-12TDNet決算北野建令和8年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,312-1.14%
2025-11-12TDNet人事北野建取締役および執行役員の異動に関するお知らせ1,312-1.14%
2025-08-07TDNet決算北野建令和8年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)4,145+4.58%
2025-08-07TDNet業績修正北野建株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更並びに配当予想の修正に関するお知らせ4,145+4.58%
2025-07-23TDNetその他北野建譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ3,940-1.02%
2025-06-24TDNetその他北野建譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ4,120+0.61%
2025-06-24TDNet人事北野建執行役員の異動に関するお知らせ4,120+0.61%
2025-02-18EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.28%
2024-08-01EDINET大量保有公益財団法人北野美術館大量保有 7.89%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.76%
2024-07-16EDINET大量保有公益財団法人北野美術館大量保有 7.89%
2023-12-18EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.79%
2021-04-08EDINET大量保有株式会社テル・コーポレーション大量保有 1.66%