Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

若築建設株式会社 (1888)

若築建設グループは、建設と不動産事業を展開。海洋・臨海域における高度な土木技術とICT・AI・音響測距技術を強みとし、施工の生産性・安全性向上、SDGs貢献を実現する。1890年創業以来の歴史と技術蓄積が競争優位性の源泉。国土強靱化や社会資本整備に加え、洋上風力等の新エネルギー分野への事業展開を成長ドライバーとする。官庁工事や再生可能エネルギー分野への重点化で市場変動リスクに対応し、安定的な収益基盤を構築。財務健全性を維持しつつ、株主還元も強化。技術力と新市場開拓が注目される。

1. 事業概要と競争優位性

若築建設グループは、総合建設業を主軸とする建設事業と不動産事業を展開する。建設事業では、連結子会社と連携し、工事の受注、発注、施工協力を行う。不動産事業では、連結子会社に不動産管理を委託している。

同社の競争優位性は、海洋・臨海域における高度な土木構造物建設技術と、ICT・AI・音響測距技術を活用した施工の生産性・安全性向上技術にある。具体的には、軟弱地盤改良、ケーソン据付自動化、水中構造物可視化、洋上風力施設維持管理調査など、多岐にわたる技術を開発・運用。これらは1890年創業以来の歴史と継続的な研究開発投資により培われたノウハウが基盤となっている。港湾築造・経営から港湾土木請負業への転換という歴史が、同社の専門性とブランド力を形成。熟練従業員による技術継承とノウハウ蓄積も強みである。

参入障壁としては、高度な技術開発力、建設事業における大規模な設備投資、そして熟練人材の確保・育成が挙げられる。「品質と安全」を核とした施工による顧客からの信頼も、長期的な顧客ロックインに寄与。官庁工事や再生可能エネルギー分野への重点化は、特定の分野での専門性を高め、市場変動リスク対応力を強化する。

2. 沿革ハイライト

1890年5月、北九州若松港の築造及び経営を目的として若松築港会社として設立された。1938年、若松港の官営港移管を機に港湾土木請負業へ転換、西日本を中心に展開。1959年東京店頭市場に株式公開、1961年東証二部、1962年東証一部上場。1965年7月、若築建設株式会社に商号を変更。1976年4月にはスエズ運河浚渫工事を受注し、海外へ進出した。子会社を通じた事業拡大と専門性強化を図り、2022年4月には東証プライム市場へ移行した。

3. 収益・成長

成長ドライバーは、国土強靱化や社会資本整備、民間設備投資による公共投資需要に加え、新エネルギー分野への事業展開。中期経営計画では「市場での持続可能性向上」を基本方針に、各部門の強みを活かした案件の大規模化・高収益化、新エネルギー分野展開、生産性向上、市場ニーズに基づく研究開発を推進する。特に、洋上風力施設の維持管理調査技術やバイオマス発電所焼却灰の有効活用技術など、SDGs貢献技術の開発は新市場開拓と持続的成長に寄与。建設市場の変動リスクに対し、比較的影響を受けにくい官庁工事や再生可能エネルギー分野への重点的な取り組みで対応する。

ビジネスモデルの質については、建設事業はプロジェクト型収益が主だが、不動産事業は賃貸資産の取得を通じたストック型収益の可能性を持つ。中期計画では高収益化を目指す方針を示している。

4. 財務健全性

2025年3月期末の総資産は918.9億円、純資産は498.58億円である。現金及び現金同等物は132.17億円、有利子負債は125.68億円を計上する。過去3期で有利子負債は増加傾向、現金及び現金同等物は減少傾向にある。資金面では、取引金融機関とのシンジケートローン契約更改により、季節変動資金にも機動的に対応できる安定的な資金調達態勢を確保している。

5. 株主還元

株主還元については、年間配当が過去3期で増加傾向にある。2025年3月期末には128,200株の自己株式を保有している。

6. 注目ポイント

注目ポイントは、海洋・臨海域に特化した高度な技術力と、ICT・AI・音響測距技術への積極的な研究開発投資。これにより、施工の効率化、安全性向上、SDGs貢献を実現。国土強靱化や社会資本整備といった公共投資の追い風に加え、新エネルギー分野への事業展開は新たな成長機会を創出する。建設市場の変動リスクに対し、官庁工事や再生可能エネルギー分野への重点化戦略は、収益安定化に寄与する可能性。労働人口減少という業界課題に対し、人的資本経営や生産性向上、担い手確保への取り組みを強化している。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W48R | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
57.0B 15.2倍 1.2倍 0.0% 4,400.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 86.5B 94.9B 84.0B
営業利益 5.2B 7.0B 6.2B
純利益 3.7B 5.1B 5.4B
EPS 290.0 399.2 426.8
BPS 3,802.8 3,600.7 3,240.6

大株主

株主名持株比率
株式会社麻生0.39%
若築建設協力会社持株会0.08%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.06%
三井住友信託銀行株式会社0.04%
株式会社三井住友銀行0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
株式会社千葉銀行0.02%
太平電業株式会社0.02%
若築建設従業員持株会0.02%
公益財団法人石橋奨学会0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-19三井住友信託銀行株式会社 2.42%(3.44%)
2026-03-18株式会社麻生 50.10%+8.26%
2026-02-19株式会社麻生 41.84%+0.91%
2025-08-20株式会社麻生 40.93%+1.04%
2025-08-07株式会社麻生 39.89%+1.06%
2025-04-21三井住友信託銀行株式会社 5.86%(1.00%)
2025-04-15株式会社麻生 38.83%+1.05%
2024-12-06株式会社麻生 37.78%+1.00%
2024-09-20株式会社麻生 36.78%+1.01%
2024-08-09株式会社麻生 35.77%+1.01%
2024-06-20三井住友信託銀行株式会社 6.86%(1.02%)
2024-05-08株式会社麻生 34.76%+1.04%
2023-10-03株式会社麻生 33.72%+1.02%
2023-09-01德永 明彦 0.00%(7.11%)
2023-09-01上野 世志史 7.62%+2.62%
2023-05-10株式会社麻生 32.70%+1.14%
2023-04-13株式会社麻生 31.56%+1.03%
2023-03-23株式会社麻生 30.53%+1.13%
2023-03-03株式会社麻生 29.40%+1.03%
2023-01-12株式会社麻生 28.37%+1.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 2.42%
2026-03-18EDINET大量保有株式会社麻生大量保有 50.1%4,550
2026-03-18TDNetその他若築建コミットメントライン契約に基づく借入の実施について4,550
2026-03-17TDNet業績修正若築建通期業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ4,245+7.18%
2026-03-17TDNet人事若築建代表取締役および役員の異動に関するお知らせ4,245+7.18%
2026-03-16TDNetM&A若築建ACVEホールディングス合同会社による当社株式に対する公開買付けの結果及び親会社の異動に関するお知ら4,270-0.59%
2026-02-19EDINET大量保有株式会社麻生大量保有 41.84%4,890-1.23%
2026-02-12TDNet決算若築建2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)5,300-8.30%
2026-02-12TDNetM&A若築建ACVEホールディングス合同会社による若築建設株式会社普通株式(証券コード:1888) に対する公開5,300-8.30%
2026-02-12TDNetM&A若築建ACVEホールディングス合同会社による当社株式に対する公開買付けに関する意見表明に関するお知らせ5,300-8.30%
2026-02-12TDNet新規事業若築建株式会社麻生及びACVEホールディングス合同会社との資本業務提携契約の締結に関するお知らせ5,300-8.30%
2026-02-12TDNetM&A若築建ACVEホールディングス合同会社による当社株式に対する公開買付け及び株式会社麻生らとの資本業務提携契5,300-8.30%
2026-02-03TDNetその他若築建コミットメントライン契約に基づく借入の実施について4,690+1.28%
2026-01-20TDNetその他若築建コミットメントライン契約に基づく借入の実施について4,925-1.32%
2026-01-06TDNetその他若築建コミットメントライン契約に基づく借入の実施について4,740-1.69%
2025-12-25TDNetその他若築建非上場の親会社等の中間決算に関するお知らせ4,505+2.89%
2025-12-18TDNetその他若築建コミットメントライン契約に基づく借入の実施について4,365+0.92%
2025-12-02TDNetその他若築建コミットメントライン契約に基づく借入の実施について4,530-0.22%
2025-11-19TDNetその他若築建コミットメントライン契約に基づく借入の実施について4,425-0.56%
2025-11-10TDNet決算若築建2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)5,050-8.02%