Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大和ハウス工業株式会社 (1925)

大和ハウス工業は、戸建住宅、賃貸住宅、マンション、商業施設、事業施設、環境エネルギー、金融等の7事業を国内外で展開する。連結子会社489社、持分法適用関連会社177社を擁し、開発・建築から管理・運営まで一気通貫のまちづくりを推進する。創業以来の「建築の工業化」を軸とした技術力、多様な事業領域、ステークホルダーとの強固な信頼関係が競争優位性となる。米国戸建住宅事業は大幅に成長し、海外事業を成長ドライバーとする。創業精神に基づくベンチャー気質を維持する。 [本社]大阪市北区 [創業]1955年 [上場]1959年

1. 事業概要と競争優位性

大和ハウス工業グループは、戸建住宅、賃貸住宅、マンション、商業施設、事業施設、環境エネルギー、その他(金融等)の7事業を国内外で展開する。連結子会社489社、持分法適用関連会社177社(2025年3月31日現在)を擁し、生活基盤産業への総合的な事業を推進する。2025年4月1日より2大本部制へ移行し、経営判断のスピードアップと「稼ぐ力」の強化を図る。

競争優位性として、創業以来の「建築の工業化」を軸とした技術的優位性を持つ。創業商品「パイプハウス」や「ミゼットハウス」でプレハブ住宅の礎を築いた。最新の戸建住宅「xevoΣ PREMIUM SMILE Edition」は「全天候型3電池連携システム」とV2H、高断熱仕様を標準採用する。賃貸住宅「THE STATELY」は耐震等級3を標準仕様とし、構造躯体・防水の初期保証30年を実現する。物流施設向けDXシステムや総合災害モニタリングシステム、脱炭素化技術など、多岐にわたる技術開発も進める。

「住宅の心」を大切にするブランド力と顧客ロックイン構造も強みである。地域密着型事業展開により強固な信頼関係を構築する。600社を超えるグループ会社による幅広い事業領域とステークホルダーとの強固な信頼関係が、多様なニーズに応える総合力を生み出すネットワーク効果を発揮する。開発・建築から管理・運営まで手掛け、ストック型収益の確保を図るビジネスモデルの質も高い。創業者の「停滞は後退だ」というベンチャー精神も成長を支える。

2. 沿革ハイライト

大和ハウス工業は1955年4月に創業し、「建築の工業化」に先鞭をつけた。1959年「ミゼットハウス」を発売し、プレハブ住宅の礎を築き、同年株式公開した。1961年には大阪・東京証券取引所(現プライム)に上場する。2003年大型物流施設開発を開始し、事業領域を拡大した。2017年以降、Stanley Martin社など米国戸建住宅事業者を連結子会社化し、海外事業を拡大した。2024年11月には米国Alliance Residential社を持分法適用関連会社化し、マルチファミリー事業へ進出する。2025年4月には創業70周年を迎え、2大本部制へ移行した。

3. 収益・成長

大和ハウス工業グループの成長ドライバーは、海外事業の拡大、新規事業領域への挑戦、社会課題解決への貢献、人財育成である。海外事業は2010年度の売上高10億円程度から、現在1兆円を見通せるまでに成長した。米国戸建住宅事業は2024年度に売上高6,000億円超に達し、Alliance Residential社をグループに迎えマルチファミリー事業へ進出する。欧州やASEANでの事業強化、アフリカも視野に入れる。新規事業として、CVCファンドを通じた新規事業、建築の木質化、データセンター事業を育成する。社会課題解決型の商品・サービス開発が成長を牽引する。

業績は堅調に推移し、売上高はprior2の4兆9,081億9,900万円からcurrentの5兆4,348億1,900万円へ増加した。営業利益はprior1の4,402億1,000万円からcurrentの5,462億7,900万円へ増加した。親会社株主に帰属する当期純利益もcurrentで3,250億5,800万円を計上する。創業100周年に売上高10兆円の実現を目標に掲げ、持続的な成長を目指す。

4. 財務健全性

大和ハウス工業グループの財務状況は、総資産current 7兆493億2,300万円に対し、純資産current 2兆7,167億4,500万円であり、自己資本比率は約38.5%となる。現金及び現金同等物はcurrent 3,269億5,400万円を保有する。有利子負債はcurrent 2兆3,090億7,600万円であるが、EBITDAはcurrent 6,780億6,500万円と高く、キャッシュ創出力は堅調である。営業キャッシュフローはcurrent 4,205億6,100万円、投資キャッシュフローはcurrent 4,933億7,000万円を計上する。当連結会計年度の設備投資額は4,107億1,100万円であり、事業施設、商業施設、賃貸住宅への投資が積極的である。高いEBITDA水準とキャッシュ創出力により、一定の財務健全性を維持する。

5. 株主還元

株主還元については、年間配当金はprior2の130.0円からcurrentの150.0円へと増配傾向にある。EPSもcurrentで514.0円を計上し、安定的な収益成長を背景に配当を継続的に増加させている。株価は2025年5月に上場来高値を更新した。経営陣は、創業100周年に売上高10兆円の企業グループを見据えており、株主・投資家に対し、将来の成長投資への理解を求める。

6. 注目ポイント

大和ハウス工業グループの今後の注目ポイントは、経営体制の刷新と経営判断のスピードアップである。2025年4月1日からの2大本部制への移行は、「稼ぐ力」の強化と国内外での成長戦略を加速させる。CEOが海外事業、COOが国内事業を管掌し、連携して経営を推進する。

海外事業の更なる拡大も重要である。米国戸建住宅事業の成功を基盤に、マルチファミリー事業への進出、欧州・ASEANでの事業強化、アフリカ市場への視野拡大など、海外事業を売上高10兆円目標達成の主要な成長ドライバーと位置付ける。

新規事業領域への積極的な挑戦も注目される。データセンター事業、CVCファンドを通じた新規事業、建築の木質化など、将来の新たな柱となる事業の育成に注力する。

人財育成とグループ連携強化も重要な要素である。「事業を通じて人を育てること」を最大の強みとし、グループ全体の従業員の評価や給与体系の見直しを通じて、結束と成長を促進する。

社会課題解決型ビジネスの推進も重要である。物流の2024年問題、脱炭素化、自然災害対策など、社会のニーズに応える技術開発やソリューション提供を通じて、持続的な成長を目指す。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VZ3Z | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2858.9B 23.6倍 0.9倍 2.0% 4,334.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5800.0B 5576.9B 5600.0B
営業利益 400.0B 614.9B 510.0B
純利益 227.0B 350.6B 290.0B
EPS 183.3 566.5 468.6
BPS 4,677.1

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.17%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.07%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.03%
大和ハウス工業従業員持株会0.02%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
株式会社三井住友銀行0.02%
日本生命保険相互会社0.02%
JPモルガン証券株式会社0.02%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.01%
バークレイズ証券株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-05-21野村證券株式会社 7.27
2026-02-05野村證券株式会社 7.0
2026-01-20ブラックロック・ジャパン株式会社 8.48
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 6.07
2025-01-09野村證券株式会社 7.81
2024-06-17株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.24
2024-02-20野村證券株式会社 7.2
2023-12-05ブラックロック・ジャパン株式会社 7.29
2023-10-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.24
2023-07-21三井住友信託銀行株式会社 6.5
2023-01-30株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.11
2022-06-06ブラックロック・ジャパン株式会社 6.21

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-21TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-03-24TDNet住友電設株式会社の完全子会社化に関するお知らせ
2026-03-24TDNettender_offer: 住友電設株式会社の完全子会社化に関するお知らせ
2026-02-20TDNet米国における特定子会社の異動に関するお知らせ
2026-02-05TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-01-20TDNetHolding change by ブラックロック・ジャパン株式会社
2025-12-24TDNet従業員持株会を通じた株式付与としての自己株式の処分の払込完了及び一部失権に関するお知らせ
2025-12-24TDNetbuyback: 従業員持株会を通じた株式付与としての自己株式の処分の払込完了及び一部失権に関するお
2025-12-16TDNet住友電設株式会社株式(証券コード:1949)に対する公開買付けの結果及び関連会社の異動に関するお知ら
2025-12-16TDNettender_offer: 住友電設株式会社株式(証券コード:1949)に対する公開買付けの結果及び
2025-09-19TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-08-26TDNet事後交付型譲渡制限付株式報酬及び業績連動型譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行の払込完了に関するお
2025-07-10TDNet事後交付型譲渡制限付株式報酬及び業績連動型譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行に関するお知らせ
2025-03-28TDNet過年度法人税等の発生および当社元従業員の不正行為に関するお知らせ
2025-01-09TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-06-17TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2024-02-20TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2023-12-05TDNetHolding change by ブラックロック・ジャパン株式会社
2023-10-16TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2023-07-21TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社