Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社WOLVES HAND (194A)

株式会社WOLVES HANDは、動物病院運営を主軸に、ペットサロン、ソフトウエア、教育セミナー、医療機器製造販売を手掛ける。一次診療からCT/MRIを用いた高度医療までをシームレスに提供する独自の医療体制と、M&Aによる事業拡大が強み。獣医師の確保・育成に注力し、質の高い医療サービスを提供。ペット医療市場の拡大を背景に、既存エリア展開、M&Aによる事業承継、DX推進、創薬・商品開発で成長を目指す。獣医師不足や後継者問題といった業界課題に対し、組織的病院運営とM&Aで対応し、持続的な成長を追求する。 [本社]大阪市西区 [創業]2019年 [上場]2024年

株式会社WOLVES HANDは、動物病院運営を主軸に、ペットサロン運営、動物病院向けソフトウエア「わん太郎」の提供、獣医療教育セミナー「VMN」の配信、医療用機械器具の製造・販売を手掛ける。主力である動物病院運営事業は、連結売上高の大部分を占める。

同社の最大の競争優位性は、一次診療からCTやMRIを用いた高度医療までをシームレスに提供する独自の医療体制にある。関西、関東、九州・沖縄の3エリアにセンター病院とサテライト病院をドミナントで配置し、相互ネットワークを形成することで、高度医療へのアクセスを容易にし、飼い主の多様なニーズに応えている。また、豊富な診療実績からノウハウを蓄積し、経験豊富な獣医師を育成、全拠点と共有することで質の高い医療サービス提供体制を構築。獣医師の人手不足が慢性化する中でも、豊富な診療機会や教育研修機会を提供し、新卒採用を推進することで十分な獣医師を確保している。この獣医師の確保・育成と診療の質向上、来院者増加の好循環が、同社の持続的な競争力となっている。「わん太郎」と「VMN」はサブスクリプション型のビジネスモデルを採用し、安定的な収益基盤の一部を形成。同業他社が同様の一次・二次診療統合モデルを形成するには多額の資金と人的資源、ノウハウ蓄積が必要であり、高い参入障壁を構築している。

同社のルーツは、代表取締役CEO兼COOである北井正志氏が2000年に開院した「きたい動物病院」に遡る。2019年4月に株式会社WOLVES Handを設立後、複数の動物病院グループをM&Aにより統合し、事業規模を急速に拡大した。同年6月には獣医療教育セミナー事業、2020年4月には動物病院向けソフトウエア開発事業に参入。2022年4月に商号を株式会社WOLVES HANDに変更し、2023年5月には医療用機械器具の製造・販売事業も関連会社化。2024年6月には東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。

日本の動物医療業界は、犬・猫の飼育頭数が減少傾向にあるものの、ペット寿命の長期化や「ペット=家族」という価値観の浸透により、ペットに対する医療費支出は増加傾向にあり、ペット医療市場規模は拡大している。同社はこの市場環境を背景に、以下の成長戦略を展開する。第一に、一次診療から高度医療までシームレスに提供する組織的動物病院経営モデルを確立し、既存及び新エリアへと展開する。第二に、獣医師の高齢化や後継者不足に直面する動物病院に対し、M&Aを主体とした事業承継を積極的に実施し、地域の動物医療の継続的発展に貢献するとともに、自社の事業規模を拡大する。第三に、インフラ・教育面からの動物医療発展への貢献を図る。「わん太郎」のクラウド化を進め、動物医療のDXを推進するほか、獣医師向け情報サイト「VMN」を通じて獣医師の卒後教育を支援する。さらに、動物医療にかかる創薬や商品の研究開発活動を強化し、新たな収益源の創出を目指す。同社は「獣医師数」「診療件数」「獣医師1人当たり売上高」を重要な経営指標と位置付け、着実な成長を続けている。連結売上高は2023年6月期から2025年6期にかけて増加傾向にある。

財務状況については、総資産、純資産ともに増加傾向にあり、自己資本比率は2024年6月期の36.5%から2025年6月期には44.9%へと改善している。現金及び現金同等物も潤沢に保有。有利子負債は減少傾向にあり、EBITDAに対する有利子負債の倍率も改善している。経営課題として、LBOやM&Aにかかる借入金を有しているが、内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により財務体質の強化を図る方針を示している。

株主還元については、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権によるストック・オプション制度を採用している。年間配当金に関する記載は提供情報にない。

同社は、獣医師の高齢化や後継者不足、高度医療提供施設及び人材の不足という動物医療業界の構造的課題に対し、組織的な病院運営モデルとM&A戦略で対応している点が注目される。特に、慢性的な獣医師不足の中で、獣医師の確保・育成における好循環を形成していることは、持続的な成長を支える重要な要素である。また、「わん太郎」のクラウド化やAIによる診察支援、創薬・商品研究開発といったDX推進と新たな収益源の創出に向けた取り組みは、将来的な企業価値向上に寄与する可能性がある。過去のM&Aにおける減損損失の経験を踏まえ、外部専門家を招聘したデューデリジェンスや価値評価、取締役会での慎重な議論を通じてM&Aの検討・実施プロセスを整備し、ガバナンス体制を強化している点も評価できる。

[本社]大阪市西区 [創業]2019年 [上場]2024年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WRRL | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
10.6B 11.9倍 3.7倍 0.0% 1,332.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.3B 6.2B 5.5B
営業利益 674M 1.1B 909M
純利益 597M 840M 593M
EPS 79.6 111.8 79.3
BPS 363.3

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-06-28北井 正志 41.28
2024-06-27J-STAR No.3 JC GP, Ltd. 6.62
2024-06-27J-STAR No.3 JF GP, Ltd. 8.01
2024-06-27J-STAR No.3 GF GP, Ltd. 6.59
2024-06-27J-STAR No.3 SS GP, Ltd. 15.45
2024-06-27北井 正志 41.28
2024-06-26J-STAR No.3 JC GP, Ltd. 6.62
2024-06-26J-STAR No.3 JF GP, Ltd. 8.01
2024-06-26J-STAR No.3 GF GP, Ltd. 6.59
2024-06-26J-STAR No.3 SS GP, Ltd. 15.45

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2024-06-28TDNetHolding change by 北井 正志
2024-06-27TDNetHolding change by J-STAR No.3 JC GP, Ltd.
2024-06-27TDNetHolding change by J-STAR No.3 JF GP, Ltd.
2024-06-27TDNetHolding change by J-STAR No.3 GF GP, Ltd.
2024-06-27TDNetHolding change by J-STAR No.3 SS GP, Ltd.
2024-06-27TDNetHolding change by 北井 正志
2024-06-26TDNetHolding change by J-STAR No.3 SS GP, Ltd.
2024-06-26TDNetHolding change by J-STAR No.3 GF GP, Ltd.
2024-06-26TDNetHolding change by J-STAR No.3 JF GP, Ltd.
2024-06-26TDNetHolding change by J-STAR No.3 JC GP, Ltd.