テクノ菱和は、空調衛生設備工事の設計・施工を核とする環境エンジニアリング企業だ。大型・小型設備工事に加え、電気設備工事、冷熱機器販売、太陽光発電、不動産賃貸なども展開し、個別受注による完成工事高が収益の大部分を占める。
同社は「空気と水のテクノロジー」を基本理念に、クリーン分野の差別化技術、環境対策技術、静電気応用技術の研究開発に注力。リアルタイム気流可視化技術やクリーンルーム清浄度測定ロボットシステムなどを開発する。IoTを活用した情報管理システムやBIMデータを用いた設備メンテナンスシステム開発にも取り組み、VR空間での管理効率化を目指す。
全社集中購買でスケールメリットを追求し、資材価格変動リスクに対応。施工担当技術者の確保を重要課題と位置づけ、定年延長、処遇改善、新卒・中途採用、専門教育を積極的に実施し、技術力と施工能力の維持・向上を図ることで、競争優位性を確立している。
テクノ菱和は1949年、冷凍工事施工を主目的として設立。1953年に菱和調温工業株式会社へ商号変更し、空調衛生設備設計・施工に進出した。1980年技術開発センターを開設し、研究開発体制を強化。1989年株式会社テクノ菱和に商号変更後、1990年店頭登録、1996年東証二部上場。2004年電気設備工事業強化のため松浦電機システムを買収。2016年インドネシアに現地法人を設立し海外事業を再強化。2018年テクノ菱和R&Dセンターを新設し、2022年東証スタンダード市場へ移行した。
同社は中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』を掲げ、2032年度に連結売上高1,000億円、経常利益70億円、ROE10%以上、PBR1.0倍以上、従業員数1,000人以上を目指す。この目標達成に向け、人的投資10億円、研究開発投資30億円、DX関連投資25億円を累計で計画。
直近の業績は堅調に推移し、2025年3月期は連結売上高841.9億円、営業利益96.29億円、経常利益99.35億円、純利益72.56億円を計上。中期3か年事業計画(2026年度最終年度)も売上高910億円、経常利益105億円と当初目標から上方修正しており、成長への自信を示す。
成長戦略としては、稼動中の工場等の保守・メンテナンス需要の積極的な取り込みや、東南アジア地域を中心とした海外事業規模の拡大を図ることで、持続的な成長を目指す。
テクノ菱和の財務状況は極めて健全だ。2025年3月期連結総資産801.63億円に対し、純資産は529.48億円で、自己資本比率は約66.05%と高い水準を維持。現金及び現金同等物を115.33億円保有し、有利子負債は65百万円と極めて低い。
政策保有株式については、毎年取締役会で保有目的やリスクを検証し、適切でないと判断されるものは売却処分する方針。中長期経営ビジョンでは、政策保有株式削減50億円、政策保有株式純資産保有比率10%未満を目標とする。
株主還元に関しては、2025年3月期は年間配当100.0円を実施。中長期経営ビジョン『TECHNO RYOWA 2032』でPBR1.0倍以上を目標に掲げるなど、企業価値向上と株主還元への意識を明確に示している。
テクノ菱和は「環境のトータルエンジニアリング」企業として、環境制御技術を駆使し社会貢献を目指す。ESG経営を推進し、GHG排出量(Scope1,2)27%削減(2022年度比)、女性管理職比率10%以上、女性技術系職員比率15%以上、男性社員育児休業取得率100%などを目標に設定し、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢を明確にする。
事業リスクとしては、建設市場動向、原材料価格高騰、施工中の人的・工事災害、不採算工事、取引先の信用リスク、施工担当技術者の確保、退職給付制度、海外事業、気候変動リスク、情報漏洩リスクを認識し、それぞれ対応策を講じる。
特に注目すべきは、少子高齢化が進む建設業界における施工担当技術者の確保だ。これは技術力と施工能力を維持するための重要課題であり、同社が人材投資を積極的に行っている点が競争優位性の維持に直結すると考えられる。技術者の定年延長、処遇改善、新卒・中途採用、専門教育への投資は、将来の成長を支える基盤となる。
[本社] [創業]1949年 [上場]1990年
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 138.4B | 18.9倍 | 2.6倍 | 0.0% | 6,520.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 84.2B | 73.7B | 61.0B |
| 営業利益 | 9.6B | 5.8B | 3.2B |
| 純利益 | 7.3B | 4.5B | 2.3B |
| EPS | 344.9 | 209.4 | 107.4 |
| BPS | 2,516.4 | 2,337.7 | 1,992.3 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| テクノ菱和取引先持株会 | 0.10% |
| 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 0.07% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.05% |
| 株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.05% |
| 株式会社名古屋銀行 | 0.03% |
| 明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.03% |
| 東京海上日動火災保険株式会社 | 0.03% |
| 株式会社京葉銀行(常任代理人  日本マスタートラスト信託銀行株式会社) | 0.03% |
| テクノ菱和従業員持株会 | 0.03% |
| 重 田 康 光 | 0.03% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-07-29 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.11% | (0.79%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-26 | TDNet | 人事 | テクノ菱和 | 代表取締役の異動に関するお知らせ | 7,510 | +3.06% |
| 2025-11-07 | TDNet | 業績修正 | テクノ菱和 | (差替え)「配当予想の修正に関するお知らせ」の一部差替えについて | 5,680 | -1.41% |
| 2025-09-30 | TDNet | 業績修正 | テクノ菱和 | 業績予想の修正に関するお知らせ | 4,960 | +7.86% |
| 2025-08-20 | TDNet | 配当・還元 | テクノ菱和 | 自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ | 5,030 | -1.49% |
| 2025-07-02 | TDNet | 配当・還元 | テクノ菱和 | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 3,820 | -4.71% |
| 2024-07-29 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 5.11% | — | — |