Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ヤマト (1967)

株式会社ヤマトは、建設工事業を主軸に、建築・土木、空調・衛生、電気・通信、水処理プラント、冷凍・冷蔵工事の設計・施工を手掛ける。大和環境技術研究所を擁し、水処理や省エネ、レジオネラ対策等の独自技術を開発、ワンストップサービスで顧客を囲い込む。脱請負業やリニューアル分野への注力、道の駅運営も展開し、安定収益源を確保。公共・民間投資増加や脱炭素化を成長ドライバーとする。 [本社]群馬県前橋市 [創業]1946年 [上場]1963年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ヤマトグループは、建設工事業を主軸に、建築・土木、空調・衛生、電気・通信、水処理プラント、冷凍・冷蔵工事の設計・施工を展開している。連結子会社を通じて、各種工事の維持管理、電力売却、道の駅運営など多角的な事業も手掛けている。

競争優位性は、長年の「技術とものづくり」で培われた「カタチにする力」にある。大和環境技術研究所を擁し、上下水道や温浴施設向けの水処理、空気調和衛生分野で独自の技術開発を推進。残留塩素濃度平準化システムやレジオネラ対策技術などを開発し、省エネ・省CO2、水インフラ効率化、ZEB(Net Zero Energy Building)実践による脱炭素化・快適化に貢献している。

ビジネスモデルは、基本計画から設計、施工、メンテナンス、資産管理・運用、資金供給までをワンストップで提供する「建設プロダクト」を中核としている。これにより顧客との長期的な関係を構築し、ロックインを図っている。保守・点検、電力売却、道の駅運営といったストック型収益やリカーリング比率の向上は、安定的な収益基盤を強化している。

2. 沿革ハイライト

1946年大和工業株式会社として設立され、給排水衛生設備工事を開始した。1963年大和設備工事株式会社へ社名変更、同年東京店頭売買登録、1964年東証二部上場を果たした。1989年には大和環境技術研究所を開設。1999年東証一部指定、2000年株式会社ヤマトへ社名変更した。2018年には道の駅運営会社を設立。2022年東証スタンダード市場へ移行した。M&Aも積極的に実施し、事業基盤を強化してきた。

3. 収益・成長戦略

当社グループは、2023年度から2025年度を対象とする中期経営計画を策定し、持続的な成長と企業価値向上を目指している。成長戦略の柱は「コア事業の強化・拡大」「グリーンイノベーションの推進」「経営基盤の強化・地域貢献」の3点である。

成長ドライバーは、国内経済の持ち直しに伴う公共・民間投資の増加と、地方都市の脱炭素社会実現に向けたグリーンイノベーション推進である。環境性・快適性・経済性を両立する技術・サービス提供で新市場を創出している。水インフラ老朽化対策や大規模自然災害への対応も水処理技術の需要を喚起し、建設業界の技能労働者不足にはデジタル技術活用で対応を図っている。

新市場・新製品開発では、脱請負業への転換、リニューアル・リノベーション分野への経営資源投入を加速。AI学習機能付き残留塩素濃度平準化システム、レジオネラ属菌抑制手法の商品化、普及型ZEB整備、再生可能エネルギー源創出などを推進している。中期経営計画では、3期累計で生産性向上投資に60億円、成長投資(企業連携・M&A・人財投資)に10億円を計画し、M&Aを通じた事業拡大も推進している。

4. 財務健全性と課題

当社グループの財務健全性は高い水準にある。直近の連結自己資本比率は70.07%、有利子負債比率は2.96%と、強固な自己資本基盤と低い負債依存度を示し、外部環境変化への耐性を持っている。

一方で、内部統制報告制度(J-SOX)に関わる課題として、一部連結子会社における会計システム改修の遅れや経理人員の専門的知見不足により、決算開示内容の訂正や連結決算確定に時間を要する事態が発生した。これに対し、当社は会計システムの再構築、専門家配置、経験者補強、経理部員の資格取得推進といった改善策を実行し、信頼回復と企業価値向上を目指している。

5. 株主還元

当社グループは、中期経営計画において連結配当性向30%以上を経営目標として掲げている。直近の配当性向は28.43%であり、目標達成に向けた取り組みが期待される。持続的な成長と企業価値向上を目指し、安定的な株主還元を重視する姿勢である。

6. 注目ポイント

株式会社ヤマトグループは、建設工事業における「技術とものづくり」の強みを活かし、水処理、省エネ、脱炭素化といった環境技術を核とする「建設プロダクト」のワンストップ提供で、顧客との長期関係を構築している。公共・民間投資の増加や脱炭素社会実現への要請を追い風に、グリーンイノベーションを成長戦略の柱としている。道の駅運営や水力発電による電力売却など、ストック型収益源の多角化も進め、安定収益基盤を強化している。内部統制の強化は喫緊の課題だが、経営陣は改善策を明確に示しており、その実行状況が今後の評価に影響を与えるだろう。M&Aを含む成長投資計画の進捗と独自技術の市場展開が、中長期的な企業価値向上に繋がるか注目される。

フッター:本要約は提供された情報に基づいて作成されており、情報の完全性や正確性を保証するものではありません。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100QZ6C | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
60.4B 14.2倍 1.4倍 0.0% 2,244.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 53.2B 48.3B 44.5B
営業利益 4.8B 1.8B 2.0B
純利益 3.9B 1.5B 1.9B
EPS 158.3 58.6 72.9
BPS 1,659.1 1,478.0 1,354.2

大株主

株主名持株比率
ヤマト社員持株会0.06%
株式会社群馬銀行0.05%
株式会社東和銀行0.05%
サンシャインE号投資事業組合0.04%
株式会社三晃空調0.04%
みどり共栄会0.04%
株式会社第四北越銀行0.04%
サンシャインG号投資事業組合0.03%
日本管材センター株式会社0.03%
株式会社横浜銀行0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-01-13fundnote株式会社 5.10%+3.10%
2026-01-09fundnote株式会社 5.10%+1.10%
2025-07-30UGSアセットマネジメント株式会社 0.00%(9.19%)
2024-11-21UGSアセットマネジメント株式会社 9.19%+1.02%
2024-10-15UGSアセットマネジメント株式会社 8.17%+1.06%
2024-08-09UGSアセットマネジメント株式会社 7.11%+1.06%
2024-06-25UGSアセットマネジメント株式会社 6.05%+1.01%
2024-01-24UGSアセットマネジメント株式会社 5.04%+0.04%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-17TDNetM&Aヤマト完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ2,305-1.43%
2026-02-03TDNet配当・還元ヤマト業績予想および配当予想(増配)の修正に関するお知らせ2,295-3.18%
2026-02-03TDNet決算ヤマト2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,295-3.18%
2026-02-03TDNetその他ヤマト2026年3月期 第3四半期決算補足説明資料2,295-3.18%
2026-01-13EDINET大量保有fundnote株式会社大量保有 5.1%2,325+5.38%
2026-01-09EDINET大量保有fundnote株式会社大量保有 5.1%2,159+7.69%
2025-12-23TDNetその他ヤマト資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(更新)
2025-08-26TDNetその他ヤマト自己株式の消却に関するお知らせ2,164-4.57%
2025-07-30EDINET大量保有UGSアセットマネジメント株式会社変更1,772+2.65%
2025-07-23TDNet配当・還元ヤマト自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ1,741+0.57%
2025-07-22TDNet配当・還元ヤマト自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ1,720+1.22%
2025-06-23TDNet人事ヤマト当社取締役会の実効性に関する評価結果の概要について1,762-1.65%
2025-06-17TDNetその他ヤマト譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,751-3.03%
2024-11-21EDINET大量保有UGSアセットマネジメント株式会社大量保有 9.19%
2024-10-15EDINET大量保有UGSアセットマネジメント株式会社大量保有 8.17%
2024-08-09EDINET大量保有UGSアセットマネジメント株式会社大量保有 7.11%
2024-06-25EDINET大量保有UGSアセットマネジメント株式会社大量保有 6.05%
2024-01-24EDINET大量保有UGSアセットマネジメント株式会社大量保有 5.04%