Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日東富士製粉株式会社 (2003)

日東富士製粉は、小麦粉・ミックス粉・食品等の製造販売を行う製粉及び食品事業、KFCトップフランチャイジーとして店舗展開する外食事業、運送事業を展開する。親会社三菱商事との連携で原料調達・販売網を確立し、工場付属営業倉庫で小麦保管も行う。㈱増田製粉所との技術シナジーや開発・販売一体化で競争力を強化する。国内市場縮小の中、海外(アジア)でのミックス粉需要拡大を成長ドライバーとし、タイ・ベトナム子会社で生産最適化と高品質供給を図る。ISO22000等認証取得で品質管理を徹底する。 [本社]東京都大田区 [創業]1914年 [上場]1938年

1. 事業概要と競争優位性

日東富士製粉株式会社は、小麦粉・ふすま・ミックス粉・食品等の製造販売を行う製粉及び食品事業、ケンタッキーフライドチキン(KFC)等のファーストフード店舗経営を行う外食事業、原料・製品の運送を行う運送事業を展開する。

製粉及び食品事業では、当社と㈱増田製粉所が製造した製品を、親会社である三菱商事㈱や連結子会社を通じて販売する。工場付属営業倉庫(サイロ)では小麦の保管業務及び荷揚荷役を行う。外食事業では、連結子会社である㈱さわやかがKFCのトップフランチャイジーとして関東、東海地区で店舗展開する。

競争優位性として、親会社三菱商事㈱との強固な連携体制を構築し、安定的な原料調達と広範な販売チャネルを確保する。㈱増田製粉所を連結子会社化し、両者のノウハウ共有による技術シナジー創出に取り組む。2024年10月には研究機能を営業部門へ統合し、開発と販売の一体化を図る体制を構築する。国内外の生産工場では食品安全マネジメントシステム規格のISO22000、FSSC22000、環境マネジメントシステム規格のISO14001の認証を取得し、品質管理を徹底する。KFCのトップフランチャイジーとしての地位も競争優位性を示す。

参入障壁は、製粉工場、サイロ、食品生産設備、外食店舗網の構築に要する大規模な設備投資が挙げられる。長年の事業活動で培われた製粉技術やフランチャイズ運営のノウハウ蓄積も高い障壁となる。輸入小麦の国家貿易管理下での安定調達能力も重要である。

2. 沿革ハイライト

当社は1914年3月に設立され、1938年8月に東京証券取引所に上場した。1964年4月には三菱商事㈱と総代理店契約を締結し、2007年6月には同社が親会社となる。2003年4月に㈱さわやかを、2018年2月には㈱増田製粉所を連結子会社化し、事業領域を拡大する。2006年4月には富士製粉㈱と合併し、日東富士製粉㈱に改称した。同年6月にはベトナム、2018年11月にはタイに子会社を設立し、海外展開を加速する。2022年4月には東証スタンダード市場へ移行した。2024年5月にはパーパスを策定・公表した。

3. 収益・成長

国内小麦粉市場は少子高齢化による縮小均衡基調にあり、原材料・エネルギー価格の高止まりや為替変動、国際貿易協定による輸入食品の関税撤廃・削減が進むなど、事業環境は厳しい。一方で、インバウンド需要や米の供給不足等の影響により需要回復の動きも見られる。

成長ドライバーは海外事業の拡大である。アジア市場におけるミックス粉需要の伸長に対応するため、タイ子会社(第2ライン増設)やベトナム子会社において、二拠点連携による生産最適化と高品質なミックス粉の安定供給に努める。中期経営計画2026では、海外事業の量的拡大・質的向上及び自立化を掲げる。既存事業の量的拡大・質的向上、グループ企業間の連携強化、生産拠点最適化、物流効率化、原料調達最適化による収益性向上及び安定化を図る。新事業領域への成長投資として、事業ポートフォリオの再構築や投資先のターンアラウンドによる事業価値拡大を目指す。稼ぐDX化の推進として、ECプラットフォーム構築も目標とする。

連結売上高は、2023年3月期69,540百万円、2024年3月期72,598百万円、2025年3月期72,341百万円で推移する。連結営業利益は、2024年3月期5,237百万円、2025年3月期5,096百万円を計上する。連結純利益は、2023年3月期3,963百万円、2024年3月期4,238百万円、2025年3月期3,550百万円で推移する。中期経営計画2026では、2026年度最終目標として連結純利益45億円、連結ROE8.0%以上を掲げる。

4. 財務健全性

当社グループの財務状態は健全性を維持する。2025年3月期末の連結総資産は62,946百万円、連結純資産は49,426百万円である。有利子負債は420百万円と低水準に抑えられており、現金及び現金同等物は10,432百万円を保有する。営業活動によるキャッシュ・フローは、2024年3月期6,498百万円、2025年3月期5,055百万円と安定的にプラスを維持する。

5. 株主還元

当社は、資本効率向上と財務安定性を踏まえた資本政策を推進する方針である。2023年3月期の年間配当は175円、2024年3月期は187円、2025年3月期は280円を実施する。

6. 注目ポイント

三菱商事グループとの連携強化は、原料調達から販売、海外展開における事業競争力を高める重要な要素である。㈱増田製粉所との開発・営業シナジーも製品競争力強化に寄与する。国内市場縮小が続く中、海外(アジア)市場におけるミックス粉需要の取り込みは、今後の成長を牽引する。タイ・ベトナム子会社での生産体制強化と高品質供給がこの戦略の要である。

一方で、輸入小麦の国家貿易管理、世界的な食料需給構造の変化や気候変動による小麦相場の急騰、為替変動による原料調達コスト上昇リスク、製品価格改定の適正化は継続的な課題となる。2024年10月のプレミックス粉異物混入事案を受け、食品安全意識再構築と再発防止体制整備は、顧客信頼回復と持続的成長に不可欠である。中期経営計画で掲げる稼ぐDX化推進やサステナブル経営強化も、企業価値向上に向けた重要施策である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W5K7 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
67.2B 18.4倍 1.3倍 0.0% 7,160.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 72.3B 72.6B 69.5B
営業利益 5.1B 5.2B 5.3B
純利益 3.5B 4.2B 4.0B
EPS 390.0 465.5 435.3
BPS 5,420.2 5,449.4 4,996.7

大株主

株主名持株比率
三菱商事株式会社0.65%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.05%
株式会社日本カストディ銀行0.02%
山崎製パン株式会社0.01%
日東富士製粉持株会0.01%
日清食品ホールディングス株式会社0.01%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%
鈴与株式会社0.01%
株式会社中村屋0.01%
古庄政文0.00%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-26TDNet人事日東富士役員人事等に関するお知らせ7,030+1.56%
2026-02-02TDNet資本政策日東富士株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ7,050-0.57%
2026-02-02TDNet決算日東富士2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)7,050-0.57%
2025-10-31TDNet業績修正日東富士通期連結業績予想の修正に関するお知らせ6,950-4.17%
2025-10-31TDNet決算日東富士2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)6,950-4.17%
2025-07-31TDNet決算日東富士2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)7,350-2.72%
2025-06-25TDNet決算日東富士(訂正)「2025年3月期 決算短信[日本基準](連結)」の一部訂正について7,050+0.43%
2025-06-09TDNetその他日東富士支配株主等に関する事項について7,260+0.00%