Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

東洋精糖株式会社 (2107)

東洋精糖は、精製糖の製造・販売を行う砂糖事業と、酵素処理技術を用いた機能素材の製造・販売を行う機能素材事業を展開する。砂糖事業は糖価調整制度のもと、丸紅グループとの連携で原料調達・販売、共同生産委託で効率化を図り、主に業務用として出荷する。機能素材事業は酵素処理ルチン、ヘスペリジン等を飲料・食品・化粧品原料として提供し、機能性表示食品原料としての実績と外部連携による新素材開発で第二の柱とするべく拡大を図る。 [本社]東京都江東区 [創業]1949年 [上場]1953年

1. 事業概要と競争優位性

東洋精糖は、精製糖の製造・販売を行う砂糖事業と、酵素処理技術を用いた機能素材の製造・販売を行う機能素材事業を展開する。

砂糖事業は、上白糖、グラニュー糖、三温糖、液糖などを主に業務用として提供する。原料糖は丸紅株式会社及び丸紅食料株式会社から仕入れ、製造は持分法適用関連会社の太平洋製糖株式会社に委託し、販売は丸紅食料株式会社を通じて行う。この事業は「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」等に基づく糖価調整制度のもとで運営され、規制による参入障壁と国内砂糖安定供給の役割を担う。丸紅グループとの連携は原料調達と販売チャネルの安定性において競争優位性をもたらす。共同生産会社への製造委託は、大規模設備投資リスクを分散し、生産効率を高めるビジネスモデルを構築する。

機能素材事業では、酵素処理ルチン、酵素処理ヘスペリジン、ステビア甘味料、ゆずポリフェノール、グリセリルグルコシド、バオバブオイルなどを製造・販売する。これらは飲料・健康食品、サプリメント、化粧品等の原料素材として出荷される。独自の「酵素処理技術」によるノウハウ蓄積が技術的優位性を確立する。酵素処理ヘスペリジンや酵素処理ルチンは機能性表示食品原料としての採用実績を持ち、製品の信頼性を高める。外部研究機関との連携による新素材開発と用途開発は、持続的な技術的優位性の維持・強化を図る。

2. 沿革ハイライト

東洋精糖は1949年11月29日に設立され、1953年3月に東京証券取引所に上場する。1979年5月、小名木川工場でステビオサイド生産を開始し、翌年には酵素処理ステビア生産を開始、機能素材事業の礎を築く。1983年10月、塩水港精糖株式会社と業務提携し、精製糖の共同生産会社である太平洋製糖株式会社を設立、砂糖事業の生産体制を効率化する。1985年1月、千葉工場を完成させステビア製造を開始、機能素材事業の生産拠点を確立する。その後も酵素処理ルチン(1990年9月)、酵素処理ヘスペリジン(1998年8月)の生産を開始し、機能素材の製品ラインナップを拡充する。2018年4月、丸紅グループとの精製糖総販売代理店契約を丸紅食料株式会社へ移管し、連携を継続・強化する。

3. 収益・成長

当社グループは、コア事業である砂糖事業の持続的成長を図りつつ、事業投資も視野に入れ、第二の柱とするべく機能素材事業を拡大することを基本戦略とする。

砂糖事業は、代替甘味料や甘味離れにより消費量回復が見込めない事業環境にあるが、既存顧客への提案営業や新規顧客開拓により販売数量維持に努める。業務効率化を進め、収益確保に取り組む。

機能素材事業は重点事業分野と位置付け、機能性表示食品原料の提案を中心に飲料・食品向け及び化粧品原料の市場開拓を積極的に進め、拡販を図る。中長期戦略として、外部研究機関との連携による新機能素材の開発と既存素材の用途開発を成長ドライバーとする。

当連結会計年度の研究開発費は171百万円、設備投資総額は80百万円である。

4. 財務健全性

東洋精糖は強固な財務基盤を維持する。直近3期において有利子負債は0円であり、無借金経営を継続する。現金及び現金同等物は、2022年3月期38億27百万円、2023年3月期37億56百万円、2024年3月期46億4百万円と潤沢な水準を保つ。自己資本比率は、2022年3月期83.3%、2023年3月期84.4%、2024年3月期81.4%と高水準を維持し、財務安定性を示す。

5. 株主還元

株主還元として、年間配当金は2022年3月期35.0円、2023年3月期35.0円、2024年3月期115.0円と、直近で大幅な増配を実施する。一株当たり当期純利益(EPS)は、2022年3月期94.35円、2023年3月期84.21円、2024年3月期277.48円と推移する。配当性向は、2022年3月期37.1%、2023年3月期41.6%、2024年3月期41.4%であり、安定した水準を維持しつつ業績に応じた還元を行う。

6. 注目ポイント

東洋精糖の注目ポイントは、砂糖事業における糖価調整制度の維持・改善に向けた取り組みと、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)等の進展に伴う農業政策変更リスクへの対応である。コア事業への影響は経営成績に重大な影響を与える可能性がある。

機能素材事業においては、酵素処理技術を核とした新機能素材の開発と既存素材の用途開発の進捗が、第二の柱としての成長を左右する。

生産拠点の集中による操業中断リスク、原料糖の海外相場変動リスク、機能素材原料の中国依存度が高いことによる調達リスクへの対応も継続的な課題である。無借金経営と潤沢な手元資金を背景に、今後の事業投資戦略と企業価値向上への取り組みに注目が集まる。

出典: 有価証券報告書 (2024-03) doc_id=S100TN7J | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 17.4B 15.1B 13.4B
営業利益 1.0B 455M
純利益 1.5B 459M 514M
EPS 277.5 84.2 94.3
BPS 2,045.2 1,834.3 1,785.4

大株主

株主名持株比率
丸紅株式会社0.39%
山三株式会社0.02%
洋糖持株会0.02%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.02%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S.TAX EXEMPTED PENSION FUNDS SEC LENDING(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)0.01%
THE BANK OF NEW YORK 133969(常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYGCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
J.P. MORGAN SECURITIES PLC(常任代理人 JPモルガン証券株式会社)0.01%
野村證券株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-04-07みずほ証券株式会社 0.00%N/A
2025-03-27丸紅株式会社 0.00%(39.24%)
2025-03-27ウェルネオシュガー株式会社 86.85%+86.85%
2025-02-21みずほ証券株式会社 0.07%+0.07%
2025-02-10丸紅株式会社 39.24%--
2022-09-07FMR LLC 2.20%(3.84%)
2022-08-22FMR LLC 6.04%(1.20%)
2022-07-22FMR LLC 7.24%(1.11%)
2022-06-07FMR LLC 8.35%(1.31%)
2021-12-15重田 光時 5.64%+0.64%
2021-07-28重田 光時 5.00%--
2021-05-26丸紅株式会社 39.24%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-04-07EDINET大量保有みずほ証券株式会社変更2,067+0.05%
2025-03-27EDINET大量保有丸紅株式会社変更2,065+0.10%
2025-03-27EDINET大量保有ウェルネオシュガー株式会社大量保有 86.85%2,065+0.10%
2025-02-21EDINET大量保有みずほ証券株式会社大量保有 0.07%
2025-02-10EDINET大量保有丸紅株式会社大量保有 39.24%
2022-09-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 2.2%
2022-08-22EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.04%
2022-07-22EDINET大量保有FMR LLC大量保有 7.24%
2022-06-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 8.35%
2021-12-15EDINET大量保有重田 光時大量保有 5.64%
2021-07-28EDINET大量保有重田 光時大量保有 5.0%
2021-05-26EDINET大量保有丸紅株式会社大量保有 39.24%