Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

フジ日本株式会社 (2114)

フジ日本は精糖、機能性素材、不動産を主軸に事業展開する。精糖は「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づく規制下の事業で、生産委託先への取締役兼任で安定供給を図る。機能性素材はイヌリン製造販売、ペクチン等天然添加物素材の仕入販売を手掛け、フードサイエンス技術と長年蓄積した技術力を強みとする。不動産は賃貸で安定収益を確保する。イヌリンの新機能開発、海外展開、ODM事業、キャッサバでん粉事業への新規参入、M&Aによる非砂糖分野拡大を成長ドライバーとする。 [本社]東京都中央区 [創業]1949年 [上場]1954年

**1. 事業概要と競争優位性**

フジ日本株式会社グループは、当社、連結子会社6社、関連会社7社で構成され、精糖、機能性素材、不動産に関する事業を展開する。

精糖事業は、精製糖、砂糖関連製品の製造販売を行う。関連会社による粗糖生産、精製糖製造受託、子会社による販売・国産原料糖仕入でサプライチェーンを構築する。本事業は「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」に基づく規制下の事業であり、参入障壁と安定性を有する。主要生産委託先へ取締役を兼任させ、サプライチェーンの安定化とリスク管理を図る。

機能性素材事業は、食品添加物の製造加工・販売、機能性食品素材「イヌリン」の製造販売(Fuji Nihon Thai Inulin Co.,Ltd.)、果汁・香料等各種機能性食品素材の仕入販売(フジ日本商事株式会社)を行う。ユニテックフーズ株式会社は「ペクチン」「ゼラチン」等の天然添加物素材の仕入販売を手掛け、「長年蓄積してきた技術力」を活かしたODM事業を目指す。株式会社Tastableはプラントベーストミートの製造販売を行う。多様な機能性食品素材と「当社ならではのフードサイエンス技術」を競争優位性とする。

不動産事業は、当社所有の土地建物の賃貸及びその他不動産関連事業を行い、安定収益源を確保する。

その他事業として、切花活力剤「キープ・フラワー」の製造販売、タイ国での食品販売・製造販売を行う。

**2. 沿革ハイライト**

1949年7月、精製糖製造販売を目的に設立する。1954年7月に東京店頭市場に公開、1961年10月には東証市場第2部に上場する。2001年10月、フジ製糖と合併し、フジ日本精糖へ商号変更、太平洋製糖での精製糖共同生産を開始する。機能性素材事業強化のため、2008年5月にユニテックフーズ、2012年6月にFuji Nihon Thai Inulinを子会社化する。2021年9月にはTastableを設立し、プラントベーストミート事業に参入する。2024年10月、フジ日本株式会社へ商号変更。2025年3月にはThai Wah Fuji Nihonの株式を取得し、キャッサバでん粉製造販売事業に新規参入する。

**3. 収益・成長**

当社グループは、「食を科学し世界をパワフルに!」をパーパスとし、「フードサイエンスカンパニー」への飛躍を目指す長期ビジョン「NEXT VISION 2040」を策定する。中期経営計画「CHANGE 2028」を“攻めへの転換”をスローガンに推進する。

精糖事業は、インバウンド需要好調の一方、砂糖消費減少傾向が課題とする。営業体制強化、品質管理、安定供給、コスト削減で対応する。

機能性素材事業は、イヌリンの「肌機能を含めた新たな機能性による既存顧客の深耕及び新規顧客獲得」、新製品開発(液状品など)、海外商圏回復、増産体制確立を進める。ユニテックフーズは、増粘多糖類の拡販に加え、「長年蓄積してきた技術力」を活かしたODM事業を目指す。

新規事業として、タイ国上場企業Thai Wah Public Company Ltd.と連携し、キャッサバでん粉製造販売事業に参入、「付加価値商品の開発と販売」を通じた企業価値向上を目指す。

当社グループは、各事業の収益力向上を図り、安定収益体制を構築しながら、新規事業・新製品開発への投資やM&Aを実行し、海外事業を積極的に展開することで企業の活力を高める。特に「タピオカ周辺事業等を含む非砂糖分野の拡大」を目標とする。研究開発室において新素材の生産技術開発等の基礎的研究を行い、当連結会計年度の研究開発費は93百万円である。設備投資は、精糖27百万円、機能性素材164百万円、その他4百万円を実施する。

**4. 財務健全性**

当社グループは、経営効率指標「株主資本利益率(ROE)」、財務安定性指標「負債資本倍率(D/Eレシオ)」を重視する。不透明な事業環境に対し、「盤石な財務基盤を維持」しつつ、採算性の低い保有資産売却、資金調達を行い、「十分な運転資金を確保」し、成長分野への投資を図る。

有利子負債は、2025年3月期に4,818百万円、2024年3月期に3,096百万円、2023年3月期に0百万円と推移する。現金及び現金同等物は、2025年3月期に6,644百万円、2024年3月期に5,274百万円、2023年3月期に4,875百万円と推移する。

**5. 株主還元**

当社グループは、株主還元の指標として「株主資本配当率(DOE)」を重視する。

年間配当金は、2025年3月期に34.0円、2024年3月期に32.0円、2023年3月期に17.0円と推移する。

**6. 注目ポイント**

精糖事業の法規制下の安定供給体制と、機能性素材事業および新規参入したキャッサバでん粉事業による成長戦略のバランスに注目する。「フードサイエンスカンパニー」への変革を目指す長期ビジョンと、M&Aを含む「非砂糖分野の拡大」戦略の実行状況が重要である。海外事業展開の進捗とカントリーリスクへの対応も注視する。ユニテックフーズの「長年蓄積してきた技術力」を活かしたODM事業の展開も成長ドライバーとなる可能性がある。精製糖生産委託先の集約リスクに対し、取締役兼任による情報収集と管理体制が機能するかに留意する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0KQ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
16.9B 6.1倍 0.7倍 0.1% 657.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 28.2B 25.9B 22.7B
営業利益 3.2B 2.2B 1.8B
純利益 2.8B 2.4B 1.7B
EPS 107.4 88.3 62.3
BPS 928.9 887.3 798.8

大株主

株主名持株比率
双日株式会社0.32%
和田製糖株式会社0.10%
鈴与株式会社0.07%
株式会社静岡銀行(常任代理人 日本マスタートラ  スト信託銀行株式会社)0.03%
株式会社榎本武平商店0.03%
小倉運輸有限会社0.03%
新潟県砂糖卸荷受商業協同組合0.02%
株式会社サカタのタネ0.02%
東京海上日動火災保険株式会社0.02%
双日食料株式会社0.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-27TDNet人事フジ日本取締役、監査役及び執行役員人事に関するお知らせ674+0.00%
2026-01-30TDNet決算フジ日本2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)632+0.95%
2026-01-30TDNet業績修正フジ日本業績予想の修正に関するお知らせ632+0.95%
2025-12-18TDNetその他フジ日本株主優待制度の一部変更に関するお知らせ1,153+1.04%
2025-12-01TDNet業績修正フジ日本(訂正)「株式分割、株式分割に伴う定款の一部変更並びに配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」の一部1,150+0.35%
2025-11-26TDNet業績修正フジ日本株式分割、株式分割に伴う定款の一部変更並びに配当予想の修正(増配)に関するお知らせ1,086+4.88%
2025-10-31TDNet決算フジ日本2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,051+1.05%
2025-10-31TDNet配当・還元フジ日本剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ1,051+1.05%
2025-10-29TDNetその他フジ日本塩水港精糖株式会社とのアライアンス契約締結に関するお知らせ1,055+0.38%
2025-08-26TDNet人事フジ日本執行役員人事に関するお知らせ1,121+0.98%
2025-07-31TDNet決算フジ日本2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,101+0.09%