Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

E・Jホールディングス株式会社 (2153)

E・Jホールディングスは純粋持株会社として、官公庁向け総合建設コンサルタント事業を展開する。企画から施工監理まで一貫提供し、「環境」「防災・保全」「行政支援」のマネジメント力・技術力をコア・コンピタンスとする。建設コンサルタント登録等の法的規制が参入障壁となり、国土強靭化施策が成長を牽引する。M&Aで事業領域を拡大し、DX技術開発も推進。東南アジア廃棄物分野でのトップシェア獲得を目指す。 [本社] [創業]2007年 [上場]2007年

1. 事業概要と競争優位性

E・Jホールディングスは純粋持株会社としてグループ経営管理を行う。連結子会社は官公庁の公共事業等を主要顧客とし、企画から施工監理まで一貫して提供する総合建設コンサルタント事業を展開する。事業内容は建設コンサルタント業務(企画・計画、設計、診断、マネジメント、発注者支援、補償コンサルタント)と調査業務(測量、地質調査)に大別する。株式会社エイト日本技術開発が事業全般を担い、他の連結子会社は各社の強みを中心に事業を行う。

競争優位性(Moat)として、「環境」「防災・保全」「行政支援」の3領域におけるマネジメント力・技術力をコア・コンピタンスとする。官公庁等への売上依存度が85%程度と高く、長年の実績と信頼関係が強固な顧客基盤を形成する。建設コンサルタント登録等の法的許認可は、専門知識、技術、実績、有資格者を要するため、新規参入への高い障壁となる。研究開発活動を通じて、AIを用いた設計用土質定数設定プログラムやDX開発など、新技術や効率化ツールを開発し、技術的優位性を追求する。エイト日本技術開発は「国土強靭化貢献団体」の認証を取得する。

ビジネスモデルの質として、公共事業を主軸とするため、国の政策や公共投資額の動向に影響を受ける。成果品の納品が年度末に集中するため、売上高及び利益は第4四半期に偏重する季節性を持つ。インフラの老朽化対応や防災・減災対策は継続的な需要が見込まれる。

2. 沿革ハイライト

2007年6月、株式会社エイトコンサルタントと日本技術開発株式会社の経営統合により純粋持株会社として設立し、東京証券取引所市場第二部に上場する。M&A戦略を推進し、近代設計(2010年)、アークコンサルタント(2019年)、東京ソイルリサーチ(2024年)などを子会社化し、事業領域と技術力を拡大する。2020年8月にはタイに現地法人EJEC(Thailand) Co.,Ltd.を設立し、海外展開を進める。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行する。

3. 収益・成長

成長ドライバーとして、激甚化・頻発化する自然災害、インフラの老朽化、デジタル革命の加速、グリーン社会実現への対応など、社会課題解決につながる需要が拡大する。国土強靭化施策が強力な追い風となる。2020年度には約15兆円の「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」予算措置が講じられ、その後、2026年度からの5年間で約20兆円規模の国土強靭化施策が実施されることが確定しており、中期的には安定的な経営環境が見込まれる。第6次中期経営計画「E・J — Plan2027」では、基幹事業の拡充と新領域の開拓(重点6分野)、海外ビジネスの本格化(アフリカ、アジア、東南アジアでの拡大、東南アジア廃棄物分野でのトップシェア獲得目標)、M&Aや他社とのアライアンスを推進する方針である。

連結業績目標として、第6次中期経営計画では、2028年5月期に売上高500億円、営業利益59億円、親会社株主に帰属する当期純利益39億円、自己資本利益率(ROE)10%以上を目標とする。この売上高目標には新たなM&Aによる業績見込みは組み込まれていない。

直近の業績として、2025年5月期(current)の売上高は42,705百万円、営業利益は4,481百万円、純利益は3,203百万円を計上する。

4. 財務健全性

2025年5月期(current)の総資産は52,011百万円、純資産は34,053百万円である。現金及び現金同等物は20,237百万円を保有する。有利子負債は7,363百万円である。純資産が総資産の約65%を占める。

5. 株主還元

2025年5月期(current)の年間配当は67円である。自己資本利益率(ROE)10%以上を目標とし、資本コストや株価を意識した経営を実践する。

6. 注目ポイント

官公庁への高い売上依存度(約85%)は、公共投資の動向に経営成績が左右されるリスクを内包する。これに対し、海外や民間受注の拡大を課題として取り組む。建設コンサルタント事業は人材に大きく依存するため、専門性を有する優秀な人材の確保と育成が持続的成長の鍵となる。DX技術開発やM&A戦略を通じて、事業領域の拡大とバリューチェーンの強化を図り、競争優位性をさらに高める方針である。国土強靭化施策という強力な政策的追い風を背景に、中長期的な成長が期待される。

出典: 有価証券報告書 (2025-05) doc_id=S100WLJ8 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
28.4B 8.7倍 0.8倍 0.0% 1,769.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 42.7B 37.2B 37.5B
営業利益 4.5B 4.3B 4.5B
純利益 3.2B 3.0B 3.1B
EPS 204.1 193.6 195.3
BPS 2,167.7 2,078.0 1,910.6

大株主

株主名持株比率
株式会社八雲0.22%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
E・Jホールディングス社員持株会0.04%
小 谷 裕 司0.03%
小 谷 満 俊0.01%
合同会社Y&K0.01%
小 谷 浩 治0.01%
株式会社山陰合同銀行0.01%
日本生命保険相互会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-06-30株式会社八雲 21.95%--
2025-06-13株式会社八雲 21.95%--
2023-12-22SMBC日興証券株式会社 3.13%(1.91%)
2023-08-22SMBC日興証券株式会社 5.04%+5.04%
2022-01-20株式会社八雲 21.95%(4.65%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-13TDNet配当・還元イージェイHD剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ1,809-1.49%
2026-01-13TDNetM&AイージェイHD業績連動型株式報酬制度における株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ1,809-1.49%
2026-01-13TDNet決算イージェイHD2026年5月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,809-1.49%
2025-10-10TDNet決算イージェイHD2026年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,688-3.91%
2025-08-28TDNet人事イージェイHD役員選定に関するお知らせ1,779-0.79%
2025-08-28TDNetその他イージェイHD支配株主等に関する事項について1,779-0.79%
2025-07-14TDNet配当・還元イージェイHD剰余金の配当(増配)に関するお知らせ1,524+5.31%
2025-07-14TDNet決算イージェイHD2025年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)1,524+5.31%
2025-07-14TDNet事業計画イージェイHD第6次中期経営計画「E・J-Plan2027」策定のお知らせ1,524+5.31%
2025-07-03TDNet資本政策イージェイHD第三者割当増資における発行株式数の確定に関するお知らせ1,478+0.14%
2025-06-30EDINET大量保有株式会社八雲大量保有 21.95%1,476-1.42%
2025-06-13EDINET大量保有株式会社八雲大量保有 21.95%1,489-0.67%
2025-06-09TDNetその他イージェイHD発行価格及び売出価格等の決定に関するお知らせ1,492+0.47%
2023-12-22EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 3.13%
2023-08-22EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 5.04%
2022-01-20EDINET大量保有株式会社八雲大量保有 21.95%