Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社アルトナー (2163)

アルトナーは設計技術者に特化した派遣及び請負・受託事業を展開する。ソフトウェア、電気・電子、機械分野の専門技術を提供し、顧客企業の設計開発を支援する。業界のパイオニアとして地位を確立し、長年の教育研修ノウハウが競争優位性となる。労働者派遣・有料職業紹介事業は許認可を要し、参入障壁は高い。主要顧客は自動車・半導体製造装置関連メーカーで、カーボンニュートラルや生成AI関連の開発需要を成長ドライバーとする。M&Aで総合技術サービス会社への進化を図る。 [本社]大阪市北区 [創業]1962年 [上場]2007年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社アルトナーは、設計技術者に特化した技術者派遣事業及び請負・受託事業を展開する。宇都宮、横浜、名古屋、大阪を拠点とし、ソフトウェア(IoT機器組込、ネットワークシステム開発)、電気・電子(回路基板設計、信頼性評価)、機械(2D/3D CAD設計)等の専門技術を顧客企業の設計開発部門に提供する。契約形態は、設計技術者を当社が雇用し、派遣先の指揮命令のもと業務に従事させる派遣契約が主であり、一部で業務受託と成果物納品を行う請負契約も締結する。このビジネスモデルは、顧客企業の変動する開発ニーズに対し、柔軟かつ専門的な技術リソースを提供する。

競争優位性として、「エンジニアサポートカンパニー」の経営理念に基づき、「業界のパイオニアとして確固たる地位を確立」する。これは長年の信頼と実績に裏打ちされたブランド力である。また、長年積み重ねた経験により構築した一般・社外実務・基礎・応用・キャリア研修といった多岐にわたる教育研修プログラムは、技術者のスキルアップを継続的に支援し、質の高い技術者供給能力を維持する。新卒技術者の教育研修を集中管理するラーニングセンターの存在も、この教育体制を強化する。

参入障壁は高く、主要事業である労働者派遣事業及び有料職業紹介事業は、それぞれ労働者派遣法及び職業安定法に基づき厚生労働大臣の許可を要する。これらの許認可取得と維持には厳格な法令遵守体制が求められ、新規参入者にとって大きな障壁となる。また、優秀な技術者の継続的な確保と育成、顧客との長期的な信頼関係構築には、時間とノウハウの蓄積が不可欠である。

2. 沿革ハイライト

当社は1953年8月に有限会社関口興業社として設立され、1962年9月に株式会社大阪技術センター(現 当社)として設計製作及び設計製図を主業務に転進した。1986年11月に労働者派遣事業法の施行に伴い特定労働者派遣事業を開始し、1998年4月に株式会社アルトナーへ商号変更した。2003年12月に一般労働者派遣事業許可、2004年2月に有料職業紹介事業許可を取得し、事業基盤を強化した。2007年10月にジャスダック証券取引所に株式を上場し、2010年4月には新卒技術者の教育研修を集中管理するラーニングセンターを開設した。2018年7月に東京証券取引所市場第一部に指定され、2022年4月には東京証券取引所プライム市場へ移行した。

3. 収益・成長

当社の売上高は、稼働人員(技術者数×稼働率)×技術者単価×労働工数で算出される。当社は、技術者数、稼働率、技術者単価を重要な経営指標と考え、更なる向上に努める。

成長ドライバーとして、主要顧客である製造業、特に自動車関連メーカーにおける「カーボンニュートラル」実現に向けた電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池自動車等の開発活発化が挙げられる。また、生成AI向けの半導体需要拡大に伴う半導体製造装置関連メーカーからの技術者要請も旺盛であり、これらが技術者派遣需要を牽引する。国際情勢の不安定化による海外景気の下振れリスクはあるものの、戦略重点顧客は開発スピードを高めていくと予測する。

中期経営計画「『持続的成長および次世代成長のための基盤を構築する』『Make Value for 2025 to 2029』」では、セグメント戦略としてカーボンニュートラル対応を中核に据えたハイエンド領域の人員ウェイト拡大を図る。多種多様な人財活用(シニア・女性・外国人労働者、協力会社)を推進し、技術者供給力の強化を図る。M&Aやアライアンスを通じて新たな専門技術領域を獲得し、総合技術サービス会社への進化を目指す戦略は、将来的な事業規模拡大と収益機会の創出に寄与する。請負・受託プロジェクトのOJT活用による配属業務レベル引き上げも、技術者のスキルアップと高付加価値化を促進する。

4. 財務健全性

株式会社アルトナーは有利子負債が0円であり、極めて健全な財務体質を維持する。2025年1月期末の現金及び現金同等物は4,588,976,000円に達する。総資産6,687,644,000円に対し、純資産は4,708,137,000円であり、自己資本比率は約70.4%となる。この潤沢な手元資金と無借金経営は、M&A戦略の推進や将来の事業投資に対する柔軟性を提供する。

5. 株主還元

2025年1月期の年間配当は82.0円である。

6. 注目ポイント

当社の最大の注目ポイントは、主要顧客である自動車関連メーカーや半導体製造装置関連メーカーにおける技術革新と開発投資の加速である。特にカーボンニュートラルや生成AIといった先端技術領域での需要拡大は、当社のハイエンド技術者派遣・請負事業にとって強力な成長ドライバーとなる。「業界のパイオニア」としての地位と、長年培った教育研修ノウハウによる質の高い技術者育成能力は、同業他社との差別化要因となる。中期経営計画で掲げるM&Aやアライアンスを通じた総合技術サービス会社への進化は、事業領域の拡大と新たな収益源の獲得に繋がり、持続的な成長を支える可能性がある。一方で、優秀な技術者の確保・増員は事業拡大の必須要件であり、少子化やキャリア採用競争の激化はリスク要因となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-01) doc_id=S100VNVU | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
20.6B 16.4倍 4.4倍 0.0% 1,940.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 11.1B 10.1B 9.2B
営業利益 1.8B 1.5B 1.2B
純利益 1.3B 1.1B 895M
EPS 118.6 99.0 84.2
BPS 443.1 402.0 381.0

大株主

株主名持株比率
株式会社関口興業社0.20%
アルトナー従業員持株会0.08%
大阪中小企業投資育成株式会社0.05%
THE NOMURA TRUST AND BANKING CO.,LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AG FUND 2024-09 (LIMITED OT FINANC IN RESALE RSTRCT) (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%
張替  朋則0.01%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.01%
奥坂  一也0.01%
出雲  宏行0.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.01%
野村信託銀行株式会社(投信口)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-20FMR LLC 6.06%--
2026-02-06FMR LLC 6.06%+0.97%
2025-02-21FMR LLC 5.09%+5.09%
2025-02-07FMR LLC 4.70%(0.52%)
2024-08-22FMR LLC 5.22%(0.06%)
2024-08-07FMR LLC 5.28%+0.08%
2022-10-21FMR LLC 5.20%+5.20%
2022-05-19株式会社関口興業社 20.00%(3.11%)
2022-04-22株式会社関口興業社 23.11%(17.44%)
2022-04-13株式会社関口興業社 40.55%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-20EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.06%2,012-0.30%
2026-02-06EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.06%2,061-0.87%
2025-12-08TDNet業績修正アルトナー連結決算への移行に伴う連結業績予想の公表に関するお知らせ2,000+0.25%
2025-12-08TDNet決算アルトナー2026年1月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,000+0.25%
2025-12-08TDNet決算アルトナー2026年1月期 第3四半期決算短信補足説明資料2,000+0.25%
2025-12-08TDNetその他アルトナー株式会社情報技研の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ2,000+0.25%
2025-12-08TDNetその他アルトナー内部統制システムの基本方針の改定に関するお知らせ2,000+0.25%
2025-09-08TDNet決算アルトナー2026年1月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)2,080-1.63%
2025-09-08TDNet決算アルトナー2026年1月期 第2四半期(中間期)決算短信補足説明資料2,080-1.63%
2025-09-08TDNet配当・還元アルトナー剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ2,080-1.63%
2025-09-08TDNetその他アルトナー有限会社クリップソフトの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ2,080-1.63%
2025-06-09TDNet決算アルトナー2026年1月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,912-1.36%
2025-06-09TDNet決算アルトナー2026年1月期 第1四半期決算短信補足説明資料1,912-1.36%
2025-02-21EDINET大量保有FMR LLC大量保有 5.09%
2025-02-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 4.7%
2024-08-22EDINET大量保有FMR LLC大量保有 5.22%
2024-08-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 5.28%
2022-10-21EDINET大量保有FMR LLC大量保有 5.2%
2022-05-19EDINET大量保有株式会社関口興業社大量保有 20.0%
2022-04-22EDINET大量保有株式会社関口興業社大量保有 23.11%