Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社中村屋 (2204)

株式会社中村屋は、和洋菓子・パン・中華まん等の菓子事業、業務用・市販用食品・調理缶詰製造販売とレストラン経営の食品事業、商業ビル・土地賃貸の不動産賃貸事業を展開する。1901年創業の「中村屋」ブランド、1937年商標登録、発酵・包餡技術、1938年水羊羹特許、FSSC22000品質保証体制を競争優位性とする。中華まんの年間定番化、高付加価値菓子、中食提案、新定番レトルト商品創出を成長戦略に掲げ、不動産賃貸事業で安定収益を確保する。 [本社]東京都新宿区 [創業]1901年 [上場]1953年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社中村屋は、菓子事業、食品事業、不動産賃貸事業の三つのセグメントで事業を展開する。菓子事業は和菓子、洋菓子、パン、中華まんを製造販売する。食品事業は業務用・市販用食品、調理缶詰の製造販売とレストラン経営を行う。不動産賃貸事業は新宿中村屋ビル等の商業ビルや土地の賃貸により安定収益を確保する。

競争優位性として、1901年創業の歴史に裏打ちされた「中村屋」ブランド力を持つ。これは1937年の商標登録によっても保護される。技術面では、中華まん開発に不可欠な発酵・包餡技術、および1938年に取得した水羊羹の製造方法に関する特許を保有する。長年の商品開発で培われたノウハウと、FSSC22000等の食品安全規格を導入した品質保証体制も強みである。これらの要素は、新規参入者にとって高い参入障壁となる。当事業年度の設備投資は740,164千円であり、菓子事業に494,007千円を投じ、生産能力と品質維持に貢献する。

2. 沿革ハイライト

1901年12月、本郷にパン製造販売店として創業する。1909年8月に新宿へ本店を移転し、1923年4月に株式会社中村屋へ改組した。1927年6月には喫茶部を開設し、「カリーライス」「ボルシチ」「月餅」「支那饅頭(現中華まん)」などを発売した。1937年2月に「中村屋」の文字、同年3月にマークを商標登録し、1938年4月には水羊羹の製造方法に関する特許を取得する。1953年2月に東京証券市場店頭に株式を公開し、1957年3月に東京証券取引所に上場した。2001年12月に創業100周年を迎え、2014年10月には商業ビル「新宿中村屋ビル」を開業した。2019年1月には武蔵工場敷地内に工場見学施設「中華まんミュージアム」をオープンした。2023年10月、東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

中村屋は菓子、食品、不動産賃貸の複合事業モデルにより、収益の安定化を図る。不動産賃貸事業は、新宿中村屋ビルなどの保有資産を活用し、安定的な収益確保に努める。中期経営計画「中村屋2027ビジョン」に基づき、事業戦略を実行する。成長ドライバーとして、菓子事業では中華まんを冬の季節商品から年間定番商品へ転換し、高付加価値な菓子で日常に彩りを添えることを目指す。発酵・包餡技術を活かした新商品開発や、コンビニエンスストア向け戦略商品の開発・改良を推進する。食品事業では、市販食品及び業務用食品ビジネスにおいて、様々な「中食」の提案でゆとりある食生活に貢献し、新定番となるレトルト商品の創出に努める。レストランビジネスはブランド発信の舞台として顧客の良体験を創出する。当事業年度の研究開発費は622,996千円であり、そのほとんどが菓子事業に投じられ、基礎技術研究から応用技術研究、商品開発まで幅広く取り組む。

4. 財務健全性

直近の財務状況は健全性を示す。現金及び現金同等物は2,615,667千円、有利子負債は0円である。総資産43,508,953千円に対し、純資産は27,037,947千円であり、自己資本比率は約62.1%と高い水準を維持する。営業活動によるキャッシュフローは5,165,354千円と潤沢である。当事業年度の設備投資は740,164千円を実施し、主に菓子事業の中華まん品質向上・省力化設備に494,007千円を投じる。

5. 株主還元

直近の年間配当金は70.0円である。当期のEPSは152.52円であり、配当性向は約45.9%となる。株主還元に関する具体的な方針の記載はないが、安定的な配当を継続する。

6. 注目ポイント

中期経営計画「中村屋2027ビジョン」で掲げる戦略の進捗が今後の企業価値向上に重要となる。特に、中華まんの年間定番化や新定番レトルト商品の創出といった新市場・新製品戦略の成否が成長ドライバーとなる。原材料・エネルギー価格の高止まりや労働力不足といった外部環境の不確実性に対し、品質保証体制の強化や利益体質への変革、人的資本の最大化を図る取り組みが課題解決に資するか注目される。不動産賃貸事業が安定的な収益基盤として機能し、事業全体の安定性に寄与する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W55C | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
18.4B 18.7倍 0.6倍 2.4% 3,085.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 37.7B 37.4B 37.3B
営業利益 1.4B 1.3B 1.2B
純利益 950M 918M 880M
EPS 164.8 159.1 152.6
BPS 5,031.4

大株主

株主名持株比率
中村屋取引先持株会0.11%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
株式会社みずほ銀行0.05%
三井不動産株式会社0.03%
日本カストディ銀行(信託口)0.02%
株式会社ニップン0.02%
日東富士製粉株式会社0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
中村屋従業員持株会0.02%
株式会社セブン-イレブン・ジャパン0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-25岡 敬太郎 11.27
2025-11-25奥田 弘男
2025-11-13岡 敬太郎 11.27
2025-11-13奥田 弘男
2025-07-25奥田 弘男 11.29
2025-07-23奥田 弘男 11.29
2024-04-15株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.59
2024-03-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.3
2024-02-22株式会社みずほ銀行 0.05
2023-04-17株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.7
2023-03-20株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.27
2022-04-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.87
2022-01-31株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.9

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-24TDNetdividend: 業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
2026-03-24TDNet業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
2026-03-05TDNet役員人事に関するお知らせ
2026-02-06TDNet法人税等調整額の計上に関するお知らせ
2026-02-06TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2026-02-06TDNet自己株式の取得および自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知ら
2026-02-06TDNetbuyback: 自己株式の取得および自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買
2026-02-06TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-11-25TDNetHolding change by 奥田 弘男
2025-11-25TDNetHolding change by 岡 敬太郎
2025-11-13TDNetHolding change by 岡 敬太郎
2025-11-13TDNetHolding change by 奥田 弘男
2025-11-10TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-11-10TDNet法人税等調整額の計上に関するお知らせ
2025-11-10TDNet2026年年3月期第2四半期(中間期)決算説明会資料
2025-11-10TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-07-25TDNetHolding change by 奥田 弘男
2025-07-23TDNetHolding change by 奥田 弘男
2025-05-26TDNet2025年3月期決算説明会資料
2025-05-21TDNet役員人事のお知らせ