Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ヤクルト本社 (2267)

株式会社ヤクルト本社は、乳製品・清涼飲料・化粧品・医薬品の製造販売とプロ野球興行を手掛ける。独自の「乳酸菌 シロタ株」を核としたプロバイオティクス製品を、長年の「研究開発・技術力」と強固な「宅配システム」で国内外に展開。ヤクルト類が売上高の大部分を占め、海外事業を成長ドライバーとする。予防医学・健腸長寿の理念に基づき、ヘルスケアカンパニーへの進化を目指し、2030年度にはグローバル乳本数4,500万本/日を目標に掲げる。マイクロバイオーム領域への事業転換も推進する。 [本社]東京都港区海岸 [創業]1955年 [上場]1980年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ヤクルト本社は、飲料・食品製造販売(乳製品、清涼飲料等)とその他事業(化粧品、医薬品、プロ野球興行)を展開。乳製品は主力商品で、売上高の大部分を占める。

当社の競争優位性は、長年の「研究開発・技術力」と「独自の宅配システム」にある。研究開発部門は、腸内フローラと健康の関連性を解明する基礎研究、乳酸菌・ビフィズス菌の役割解明に注力。この成果は高付加価値商品の開発に繋がり、2016年の中央研究所完成で研究開発体制を一層強化した。

独自の宅配システムは、全国のヤクルト販売会社とヤクルトレディのネットワークを通じ商品を普及させる。この強固な販売チャネルは顧客との継続的な接点を生み出し、他社の参入障壁となっている。国内外での需要増に対応するため、生産設備に多額の投資を実施し、供給体制を強化している。

2. 沿革ハイライト

ヤクルトの事業は、1935年に「代田保護菌研究所」として発足。1955年4月に株式会社ヤクルト本社が設立された。1964年3月には台湾で初の海外事業を開始し、グローバル展開の礎を築いた。1967年3月には中央研究所を設置し、研究開発体制を確立。1969年1月にはプロ野球興行事業に参入し、1971年2月に化粧品、1975年1月に医薬品の本格販売を開始するなど、事業領域を拡大した。1980年1月に東京証券取引所市場第二部へ、1981年7月には市場第一部へ株式上場。その後も世界各国で事業展開を拡大し、グローバル企業としての基盤を確立した。2016年4月には「新しい中央研究所」が完成し、研究開発力を一層強化。2023年10月には株式分割を実施した。

3. 収益・成長戦略

当社グループは、長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」に基づき、「世界の人々の健康に貢献し続けるヘルスケアカンパニーへの進化」を目指す。海外事業の成長と国内事業の収益性向上、ヘルスケア関連領域の事業拡大を推進。中期経営計画(2025-2030)では、2030年度にグローバル乳本数4,500万本/日を目標に掲げる。

成長ドライバーは、海外市場の「深耕と拡大」である。既進出国・地域での市場深耕、販売エリア・組織の拡充を進める。米国、メキシコ、ベトナム等で販売体制・施策を強化し、中国では物流拠点・取引店舗数増加、営業体制再構築に注力。EC分野への積極的な取り組みも推進する。

国内市場では、競合台頭や物価上昇といった環境下で、「乳酸菌 シロタ株」の科学性を訴求する「価値普及」活動と、「Yakult(ヤクルト)1000」類等の高付加価値商品によるブランド強化を図る。宅配チャネルでは新規顧客獲得と継続飲用促進、店頭チャネルでは顧客ニーズを踏まえた施策を推進する。

さらに、医薬品事業では、乳酸菌研究をベースにマイクロバイオーム領域で医薬部外品、一般用医薬品、サプリメント等への事業転換を図り、新たな成長領域を探索する。

事業リスクとしては、主要商品であるヤクルト類への依存度、グローバル展開に伴う政治・経済・法規制の変化、競合激化、原材料価格・人件費高騰、販売体制の維持・強化、ブランド毀損リスクなどが認識される。

4. 財務健全性

2025年3月31日現在の総資産は864,317百万円、純資産は629,515百万円。現金及び現金同等物は193,117百万円、有利子負債は92,318百万円を計上する。中期経営計画では、2030年度の財務指標としてROE10%を目標に掲げ、資本効率の向上を目指す。生産能力強化のため、当連結会計年度に49,603百万円の設備投資を実施した。

5. 株主還元

2025年3月期の年間配当は64.0円。2023年10月には普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施した。

6. 注目ポイント

当社グループは、「生命科学の追究を基盤として、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献する」という企業理念のもと、「予防医学」「健腸長寿」の考え方を事業の根幹に据える。独自の「研究開発・技術力」と「宅配システム」を競争優位性とし、プロバイオティクス市場のパイオニアとしての地位を維持する。

今後は、長期ビジョンに基づき、海外事業の深耕と拡大、国内事業の収益性向上、マイクロバイオーム領域への事業転換を通じて、持続的な成長と「世界の人々の健康に貢献し続けるヘルスケアカンパニーへの進化」を目指す点が注目される。

[本社]東京都港区海岸 [創業]1955年 [上場]1980年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0D2 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
883.1B 17.2倍 1.3倍 0.0% 2,581.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 499.7B 503.1B 483.1B
営業利益 55.4B 63.4B 66.1B
純利益 45.5B 51.0B 50.6B
EPS 150.5 164.5 162.1
BPS 1,925.4 1,812.0 1,597.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.13%
株式会社フジ・メディア・ホールディングス0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口0.03%
共進会0.03%
松尚株式会社0.02%
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234(常任代理人)株式会社みずほ銀行0.02%
ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人)株式会社みずほ銀行0.01%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103(常任代理人)株式会社みずほ銀行0.01%
日本生命保険相互会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-10-03ブラックロック・ジャパン株式会社 4.82%(0.23%)
2023-03-03ブラックロック・ジャパン株式会社 5.05%+5.05%
2021-10-07株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2021-09-07株式会社みずほ銀行 0.04%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-04TDNet配当・還元ヤクルト自己株式の取得状況に関するお知らせ2,669-1.65%
2025-10-03EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 4.82%2,370+0.25%
2025-07-29TDNetその他ヤクルト自己株式の処分の払込完了および一部失権に関するお知らせ2,400+1.00%
2025-07-29TDNet決算ヤクルト2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)2,400+1.00%
2025-07-29TDNet決算ヤクルト2026年3月期 第1四半期決算短信補足説明資料2,400+1.00%
2025-07-24TDNetその他ヤクルト譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ2,608-0.36%
2025-06-25TDNetその他ヤクルト譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ2,767-2.66%
2025-06-18TDNet配当・還元ヤクルト自己株式の取得結果および取得終了ならびに自己株式の消却に関するお知らせ2,822-0.46%
2023-03-03EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 5.05%
2021-10-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2021-09-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%