Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ドーン (2303)

株式会社ドーンは、地理情報システム(GIS)技術を基盤に、警察・消防・自治体防災・社会インフラ保全分野に特化したクラウドサービス(SaaS)を提供するGov-tech企業です。主力は「NET119緊急通報システム」や「Live119(映像通報システム)」で、官公庁向けにストック型収益モデルを展開。創業期からの技術的優位性、特許、公共機関での実績が競争優位性。有利子負債ゼロの強固な財務基盤を持ち、Gov-tech市場深耕、AI活用、M&Aで持続的成長を目指します。 [本社]兵庫県神戸市中央区 [創業]1991年 [上場]2002年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ドーンは、地理情報システム(GIS)技術とノウハウを基盤に、警察・消防・自治体防災・社会インフラ保全分野に特化したクラウドサービス(SaaS)を提供するGov-tech企業です。官公庁業務の高度化を支援する独自のクラウドソリューションを展開しています。

主なサービスは、言語・聴覚障害者向け「NET119緊急通報システム」、緊急通報時の現場映像をリアルタイム伝達する「Live119(映像通報システム)」、大規模災害時の情報共有を支援する「DMaCS(災害情報共有サービス)」など。これらは創業期からのGIS技術・ノウハウを基盤とし、行政情報の多くが地理的位置に関わるため、技術的優位性がサービスの機能に活かされています。

競争優位性は、長年のGIS技術・ノウハウ蓄積、複数の日本国内特許取得、公共機関での実績による先行者メリットにあります。官公庁を主要顧客とし、一般競争入札を経て直接受注。クラウドサービスの売上は、初期構築費と継続的な月額利用料で構成されるストック型収益モデルで、当事業年度の売上高の50.1%をクラウド利用料が占めます。「NET119緊急通報システム」は主力サービスであり、全国普及を推進。公共市場での実績と信頼が参入障壁となります。

2. 沿革ハイライト

1991年6月、有限会社ドーン設立。1994年10月、GISソフト「GeoBase Ver.1.1」発売。1999年7月、特許取得。2002年6月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場。2005年10月、ASPサービス開始でクラウド事業へ参入。2015年4月、「NET119緊急通報システム」提供開始。2020年7月、「Live119(映像通報システム)」提供開始。2022年4月、東証スタンダード市場へ移行。2024年7月、株式会社tiwakiと資本業務提携し、AI技術活用新サービス開発基盤を構築。

3. 収益・成長戦略

当社は、DX需要拡大、官公庁・IT投資増加、防災・市民安全分野の社会課題解決テクノロジーへの期待を経営環境と捉え、中核を地理情報関連クラウドサービス(SaaS)にシフトし、ストック型収入増の事業構造改革に取り組んでいます。

第2次中期経営計画(2026年5月期~2028年5月期)では、「Gov-tech市場の深耕」を推進。主力の「NET119緊急通報システム」は全国普及を、また「Live119(映像通報システム)」を成長牽引サービスと位置付けます。AIを活用したクラウドサービス展開も成長ドライバーであり、株式会社tiwakiとの資本業務提携(2024年7月)により、エッジAI技術と当社ソリューションを融合させ、公共システム向け新サービス開発・展開を推進。M&A・事業提携によるシナジー創出も柱です。2028年5月期には売上高1,880百万円への成長を計画しています(2025年5月期実績1,646百万円)。

4. 財務健全性

当社は有利子負債を保有せず、極めて健全な財務体質を維持しています。2025年5月期末の現金及び現金同等物は733,578千円と潤沢。自己資本比率は、2025年5月期末の純資産2,750,449千円に対し、総資産3,074,425千円と高い水準を維持。これらは強固な財務基盤と高い健全性を示し、事業の安定性と将来の投資余力を裏付けています。

5. 株主還元

当社は安定的な配当を継続する方針です。年間配当は、2023年5月期16.0円、2024年5月期20.0円、2025年5月期24.0円と着実に増加傾向にあります。第2次中期経営計画(2026年5月期から2028年5月期)では、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上を目標とし、資本効率の向上にも注力する姿勢を示しています。

6. 注目ポイントとリスク

当社は、公共市場におけるGISとクラウドサービスの専門企業として、独自の競争優位性を確立しています。創業期からのGIS技術・ノウハウ、特許、公共機関での導入実績が、高い参入障壁と顧客ロックイン構造を形成。クラウドサービスへの事業シフトとストック型収益モデル確立は、ビジネスモデルの質を高め、安定的な収益基盤を構築しています。今後の成長ドライバーは、「Gov-tech市場の深耕」「AIを活用したクラウドサービスの展開」「M&A・事業提携によるシナジー創出」です。有利子負債ゼロの強固な財務基盤と、着実に増加する配当も魅力。一方で、官公庁市場や特定のサービス(NET119)への高い依存度は、市場環境や政策変更、競合動向によってはリスク要因となる可能性があり、今後の事業多角化やリスク分散が注目されます。

[本社]兵庫県神戸市中央区 [創業]1991年 [上場]2002年

出典: 有価証券報告書 (2025-05) doc_id=S100WKOH | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
8.8B 19.6倍 3.0倍 0.0% 2,681.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.6B 1.5B 1.4B
営業利益 574M 533M 443M
純利益 419M 388M 321M
EPS 136.7 125.1 101.1
BPS 906.0 807.8 715.5

大株主

株主名持株比率
宮 崎 正 伸0.07%
株式会社ディキャピタル0.07%
近 藤 浩 代0.07%
光通信株式会社0.05%
株式会社サンセイエンジニアリング0.05%
韓 方 振0.01%
徳 永 道 太0.01%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.01%
成 沢 政 明0.01%
枝 松 禄0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-09光通信株式会社 1.00%(6.99%)
2025-12-08光通信株式会社 7.99%+1.00%
2025-11-05光通信株式会社 6.99%+1.08%
2025-09-26光通信株式会社 5.91%+0.89%
2025-07-25光通信株式会社 5.02%+5.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-09EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 1.0%2,692+3.27%
2026-01-08TDNet決算ドーン2026年5月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)2,621+1.56%
2026-01-08TDNet配当・還元ドーン自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ2,621+1.56%
2025-12-08EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 7.99%2,413+1.24%
2025-11-05EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 6.99%2,373+3.20%
2025-10-09TDNet決算ドーン2026年5月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)2,369-0.80%
2025-09-26EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 5.91%2,575+0.58%
2025-09-12TDNetその他ドーン譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ2,443-0.57%
2025-07-25EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 5.02%2,290+5.07%
2025-07-18TDNet配当・還元ドーン剰余金の配当に関するお知らせ2,247+1.02%
2025-07-10TDNet決算ドーン2025年5月期決算短信〔日本基準〕(非連結)2,267+0.22%
2025-07-10TDNet事業計画ドーン第2次中期経営計画策定に関するお知らせ(2025年5月期決算説明資料添付)2,267+0.22%