Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社キューブシステム (2335)

株式会社キューブシステムはシステムソリューション・サービスを提供し、デジタル、SI、エンハンスの3ビジネスモデルを展開する。エンハンスビジネスは高生産性・高収益性を強みとする。AI顔認証タッチレス決済特許やソフトウェアエンジニアリングの知的資産化を競争優位性とし、主要Sierとの協業や顧客ロックイン構造で参入障壁を構築する。DX需要を成長ドライバーに、企画型ビジネス「H・CUBiC」で新収益モデル確立を目指す。 [本社]東京都品川区 [創業]1972年 [上場]2002年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社キューブシステムは、システムソリューション・サービスを単一事業として展開する。システムインテグレーション、システムアウトソーシング、プロフェッショナル・サービスの3品目を提供し、デジタル、SI、エンハンスの3ビジネスモデルで構成する。エンハンスビジネスは「当社がもっとも強みとしてきたビジネスモデル」であり、高生産性・高収益性を特徴とする。

競争優位性(Moat)は、既存顧客との長期関係に基づく高いスイッチングコスト、および「ソフトウェアエンジニアリング」におけるノウハウ蓄積と知的資産化である。DX事業における「AI顔認証タッチレス決済サービスに関する特許権を取得」し、技術的優位性を示す。デジタルビジネスにおけるIP(知的財産)化も競争優位性を構成する。

参入障壁は、主要Sier(野村総合研究所グループ49.0%、富士通グループ23.5%)との長年にわたる強固な協業関係と、顧客ロックイン構造に支えられる。ワンストップサービスの確立も参入障壁を高める。

ビジネスモデルの質として、デジタルビジネスにおけるIP活用や企画型ビジネスでのASP/SaaS等を通じた収益確保は、ストック型・リカーリング収益の可能性を示す。エンハンスビジネスの高生産性・高収益性もビジネスモデルの質の高さを示す。契約形態を準委任契約へ変更することで、不採算リスクをコントロールし、収益性向上を図る。

2. 沿革ハイライト

1972年7月、カストマエンジニアーズ株式会社として設立し、1990年10月に株式会社キューブシステムへ商号変更する。1984年6月に富士通、1988年3月に野村総合研究所とシステム開発受託契約を締結し、2022年12月には野村総合研究所と資本業務提携契約を締結する。2002年10月にジャスダック(店頭)上場、2022年4月には東京証券取引所プライム市場へ移行した。2021年4月にはAI顔認証タッチレス決済特許を取得し、技術的優位性を示す。海外子会社をベトナム、中国に設立し、国内では北海道、名古屋、大阪、福岡に拠点を展開する。ISO9001、ISMS、ISO/IEC27001等の品質・セキュリティ認証を取得する。

3. 収益・成長

情報サービス産業は、DX需要やAI技術活用に伴う情報化投資の増加が見込まれ、当社グループのTAM拡大を後押しする。中長期経営ビジョン《VISION 2026》および第2次中期経営計画(2024-2026年度)に基づき、事業成長を加速する。

成長ドライバーとして、エンハンスビジネスで創出した利益を源泉に、SIビジネス、デジタルビジネスの領域拡大を目指し、2026年度には売上高構成比6:3:1を目標とする。企画ビジネスにおける当社発の人的資本サービス『H・CUBiC』の確立による新たな収益モデル構築を目指す。AIやIoT等の先進技術を積極的に取り込み、新規事業創発や競争優位性の強化を図る。

事業基盤の強化として、品質強化、生産体制拡充、協業推進、研究投資に取り組む。第2次中期経営計画では、ROE14%以上、連結営業利益率10.5%、従業員一人当たり連結売上高25百万円を財務目標として設定するが、当連結会計年度末時点では目標未達である。

4. 財務健全性

当社グループは、有利子負債がcurrent期230百万円、prior1期230百万円、prior2期0百万円と低水準であり、財務レバレッジは低い。現金及び現金同等物はcurrent期6,213百万円、prior1期6,815百万円、prior2期6,703百万円と潤沢な水準を維持する。自己資本はcurrent期10,874百万円、prior1期10,133百万円、prior2期9,616百万円と着実に増加する。不採算案件発生リスクに対しては、品質管理体制強化、契約形態の準委任契約への変更で対策を図る。

5. 株主還元

年間配当はcurrent期40円、prior1期35円、prior2期50円と変動する。株主価値向上の観点から、ROE14%以上を財務目標の一つに掲げ、企業価値向上を目指す方針である。

6. 注目ポイント

DX需要とAI技術活用を捉え、デジタル・SIビジネスの拡大が注目される。特に、企画型ビジネスにおける人的資本サービス『H・CUBiC』の市場投入と収益貢献は重要な成長ドライバーとなる。主要Sierとの関係維持とプライム案件拡大による取引先依存度軽減、慢性的なデジタル人材不足への対応と人的資本の充実が鍵となる。中期経営計画の財務目標達成に向けた進捗と、エンハンスビジネスの高収益性維持、成長領域への投資バランスが今後の評価を左右する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W2GQ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
16.0B 10.3倍 1.4倍 4.5% 1,016.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 20.0B 18.5B 19.5B
営業利益 1.8B 1.6B 1.8B
純利益 1.5B 1.6B 1.2B
EPS 98.8 103.4 81.0
BPS 751.5

大株主

株主名持株比率
株式会社野村総合研究所0.20%
キューブシステム従業員持株会0.09%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口)0.08%
﨑山 收0.06%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (役員報酬BIP信託口・75824口)0.03%
小貫 明美0.03%
内田 敏雄0.01%
佐藤 俊郁0.01%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (株式付与ESOP信託口・80049口)0.01%
﨑山 美歌0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-04-02﨑山 收 3.77
2026-03-26﨑山 收 3.77
2024-05-16﨑山 收 6.81
2022-12-28株式会社野村総合研究所 20.18
2022-12-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 2.19
2022-12-15株式会社野村総合研究所 10.68
2022-12-15﨑山 收 8.56
2022-12-14﨑山 收 8.56
2022-12-13株式会社野村総合研究所 5.57
2021-07-05株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.12

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-02TDNetHolding change by 﨑山 收
2026-03-26TDNetHolding change by 﨑山 收
2026-02-04TDNet当社役員の異動に関するお知らせ
2026-02-04TDNet2026年3月期 第3四半期決算補足説明資料
2026-02-04TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)
2026-02-04TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)
2026-02-04TDNet執行役員人事および重要な組織改編に関するお知らせ
2025-11-05TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)
2025-11-05TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算補足説明資料
2025-11-05TDNet剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ
2025-11-05TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)
2025-11-05TDNetdividend: 剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ
2025-08-07TDNet(訂正)「2026年3月期 第1四半期決算補足説明資料」の一部訂正について
2025-08-06TDNet2026年3月期 第1四半期決算補足説明資料
2025-08-06TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)
2025-08-06TDNet2026年3月期第2四半期(中間期)業績予想の修正に関するお知らせ
2025-08-06TDNetforecast_revision: 2026年3月期第2四半期(中間期)業績予想の修正に関するお知
2025-08-06TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)
2025-07-23TDNet取締役の逝去および異動に関するお知らせ
2025-06-20TDNet支配株主等に関する事項について