Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ASJ (2351)

株式会社ASJは、自社データセンターと自社開発ソフトウェアを基盤に、HRTechや決済代行等のクラウドインテグレーションサービスとECサービスを展開。高品質・安価なサービス提供と、特許「RNCDDS」、PCIDSS/ISMS認証による高い技術力・セキュリティが強みです。2024年10月竣工の「姫路ラボ&サーバセンター」を成長ドライバーとし、サブスクリプションモデルでの収益増と生成AI活用による新事業領域進出を目指します。東証グロース市場の上場維持基準未達のため、市場変更申請中。 [本社]埼玉県川口市 [創業]1984年 [上場]2003年

株式会社ASJは、ネットサービス事業を単一セグメントとして展開する企業です。自社保有のデータセンターと自社開発ソフトウェアを基盤に、高品質かつセキュアなクラウドサービスと効率的なECサービスを提供し、独自の競争優位性を確立しています。

**1. 事業概要と競争優位性**

ASJの事業は、クラウドインテグレーションサービスとECサービスの二つに分類されます。

クラウドインテグレーションサービスでは、自社データセンターと自社開発ソフトウェアを核に、HRTech、決済代行、インターネットグループウェア等のクラウドサービスを提供。データセンターとソフトウェア双方の内製化により、高品質・安価なサービス提供と柔軟なカスタマイズを実現しています。2018年には「RNCDDS」に関する技術で特許権を取得。PCIDSS完全準拠認定やISMS認証も取得しており、高い技術力と厳格なセキュリティ体制で参入障壁を築いています。

ECサービスは、連結子会社ASJコマースが中心となり、大手インターネットショッピングモールや自社Webサイトで、ペットケア、ウェルネスケア、日用品、化粧品等を販売しています。自社開発システムと自社グループ保有の物流拠点を連携させることで、受注から出荷、顧客対応までをワンストップで効率的に管理し、迅速な商品提供を実現しています。

**2. 沿革ハイライト**

1984年2月、株式会社アドミラルシステムとして設立され、受託開発事業を開始。1996年4月にはホスティングサービスを開始し、インターネット関連事業へ本格参入しました。2003年1月、東京証券取引所マザーズに上場。2009年12月に商号を株式会社ASJへ変更しました。事業拡大のため子会社化を進め、グループ体制を強化。2018年には「RNCDDS」に関する技術で特許権を取得し、技術的優位性を確立しました。2022年4月には東証グロース市場へ移行し、2024年5月には経済産業省より「DX認定事業者」に認定。2024年10月には「姫路ラボ&サーバセンター」が竣工し、成長基盤を強化しています。

**3. 収益・成長戦略**

当社グループは、クラウドサービス業界のDX推進と生成AI技術の進化を成長機会と捉えています。主要な成長ドライバーは、2024年10月竣工の「姫路ラボ&サーバセンター」の稼働率向上と、それによるサブスクリプションモデルでの売上収益増です。同センターの稼働率向上に伴い、既存サービス分散、HRTech付随新規サービス、セキュアバックアップサービス、BCP対策新規サービスなどを2025年度に開始する計画です。中長期的には、生成AI技術を積極的に活用し、新たな事業領域への進出を目指しています。人材確保・育成も重要課題とし、採用枠拡大や生成AI中心の教育基盤整備を推進しています。2025年3月期の業績は、営業利益161百万円、純利益246百万円を計上し、前連結会計年度比で増益を達成しました。

**4. 財務健全性**

当社グループは、資本効率性指標としてROIC及びROE、安全性指標としてDEレシオをモニタリングしています。2025年3月期のROICは4.25%(前年2.78%)、ROEは8.90%(前年4.32%)といずれも前年を上回る改善を見せています。DEレシオは0.24倍(前年0.08倍)と上昇しましたが、1倍を大きく下回っており、財務状況は健全な水準にあると判断されます。2025年3月期末の総資産は4,874百万円、純資産は2,892百万円です。現金及び現金同等物は989百万円を保有。有利子負債は726百万円と増加しましたが、これは「姫路ラボ&サーバセンター」の建設費支払いのための借入によるものです。

**5. 株主還元**

当社は、株主還元を重要な経営課題の一つと認識し、株主資本の充実と長期的な安定収益力維持に努めるとともに、継続的かつ安定的な配当を実施することを基本方針としています。剰余金の配当及び自己株式の取得を含む資本政策の見直しを適時実施し、ROE及びROIC向上に資する取り組みを強化しています。2025年3月期の年間配当は3.0円であり、前年(2.0円)から増配を実施しました。

**6. 注目ポイントとリスク**

ASJグループの注目点は、自社データセンターと自社開発ソフトウェアを核としたクラウドインテグレーションサービスにおける、内製化による高品質・安価なサービス提供能力と柔軟なカスタマイズ能力です。ECサービスにおいても独自のシステムと物流拠点を連携させ、効率的な運営体制を構築しています。「RNCDDS」に関する特許取得や、PCIDSS、ISMSといった国際的なセキュリティ認証の取得は、同社の高い技術力と信頼性を裏付けています。

今後の成長ドライバーは、2024年10月竣工の「姫路ラボ&サーバセンター」の稼働率向上と、サブスクリプションモデルによる収益増です。2025年度にはHRTech関連新規サービスやセキュアバックアップ、BCP対策サービスを開始し、中長期的には生成AI技術を活用した新事業領域へ進出します。クラウドサービス市場の拡大を背景に、これらの新規投資が収益に貢献するかが注目されます。

一方で、重要なリスク要因として、東証グロース市場の上場維持基準(特に時価総額基準)を満たしていない点が挙げられます。これに対応するため、スタンダード市場への変更申請及び名古屋証券取引所メイン市場への新規上場申請を行うなど、上場維持に向けた取り組みを進めています。これは投資家にとって重要な情報であり、今後の動向を注視する必要があります。その他、競合他社の参入や技術革新の速さ、エネルギー価格や設備投資金額の上昇、人材確保の難しさといったリスクも存在します。

[本社]埼玉県川口市 [創業]1984年 [上場]2003年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W892 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.9B 11.7倍 1.0倍 0.0% 362.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.7B 2.8B 2.8B
営業利益 161M 103M 79M
純利益 247M 112M 63M
EPS 31.0 14.1 7.9
BPS 362.8 355.4 348.9

大株主

株主名持株比率
丸山 治昭0.25%
公益財団法人ASJ財団0.15%
上田八木短資株式会社0.03%
株式会社三井住友銀行0.02%
株式会社SBI証券0.02%
田村 公一0.01%
ASJ従業員持株会0.01%
青木 邦哲0.01%
株式会社埼玉りそな銀行0.01%
堀 正明0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-12-01丸山 治昭 24.80%(22.65%)
2023-12-01公益財団法人ASJ財団 15.00%+10.00%
2023-11-13SMBC日興証券株式会社 1.71%(9.37%)
2021-08-05SMBC日興証券株式会社 11.08%(0.90%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-09TDNet業績修正ASJ2026年3月期配当予想の修正(上場記念配当)に関するお知らせ355+3.66%
2026-03-03TDNet配当・還元ASJ自己株式の取得状況に関するお知らせ(会社法第459条第1項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取362-9.12%
2026-01-30TDNetその他G-ASJ(開示事項の経過)東京証券取引所スタンダード市場への上場市場区分変更承認及び名古屋証券取引所メイン市318-0.94%
2026-01-05TDNet配当・還元G-ASJ自己株式の取得状況に関するお知らせ(会社法第459条第1項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取293-0.34%
2025-12-01TDNet配当・還元G-ASJ自己株式の取得状況に関するお知らせ(会社法第459条第1項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取326-3.99%
2025-10-01TDNet配当・還元G-ASJ自己株式の取得状況に関するお知らせ(会社法第459条第1項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取349-0.57%
2025-09-02TDNet配当・還元G-ASJ自己株式の取得状況に関するお知らせ(会社法第459条第1項の規定による定款の定めに基づく自己株式の取368-1.09%
2025-08-14TDNet決算G-ASJ(訂正)「自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ」及び「2026年3月期 第1四半期決算短信〔335+8.06%
2025-07-15TDNetその他G-ASJ(開示事項の経過)会計監査人の異動に関するお知らせ334+3.29%
2023-12-01EDINET大量保有丸山 治昭大量保有 24.8%
2023-12-01EDINET大量保有公益財団法人ASJ財団大量保有 15.0%
2023-11-13EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 1.71%
2021-08-05EDINET大量保有SMBC日興証券株式会社大量保有 11.08%