Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社メディネット (2370)

株式会社メディネットは、細胞加工業と再生医療等製品事業を展開する。細胞加工業では、医療機関向け特定細胞加工物製造、CDMO、バリューチェーン事業を手掛ける。1999年からの約20万件の細胞加工実績、特定細胞加工物・再生医療等製品製造業許可を持つ品川CPF、技術者育成システムが競争優位性。CDMO事業拡大、再生医療等製品の開発加速、アライアンスによるパイプライン拡充を成長ドライバーとする。有利子負債ゼロで資金は潤沢。Well-Being社会への貢献を目指す。 [本社]東京都大田区 [創業]1995年 [上場]2003年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社メディネットは、「次世代の医療を支える革新的な技術及びサービスを迅速かつ効率的に社会に提供し続ける」ことを使命とし、細胞加工業と再生医療等製品事業の二部門で事業を展開しています。

細胞加工業では、医療機関向けの特定細胞加工物製造を主力とし、企業、大学、医療機関等から臨床用・治験用の細胞加工物製造を受託するCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)事業、細胞培養加工施設の運営管理や細胞加工技術者の派遣・教育システムを提供するバリューチェーン事業を展開し、再生・細胞医療のバリューチェーン全体を収益化しています。

再生医療等製品事業は、自社研究開発や大学等との共同研究を通じて再生医療等製品の製造販売承認取得を目指します。国内外の有望な技術・物質を持つ企業等とのアライアンスによるパイプライン拡充も視野に入れていますが、現在は開発段階にあり、事業収益は発生していません。

当社の競争優位性は、1999年から免疫細胞治療に用いる細胞加工や関連サービスを提供し、約20万件の細胞加工経験を蓄積した点にあります。国家戦略特区に位置する品川細胞培養加工施設(品川CPF)は、特定細胞加工物製造許可と再生医療等製品製造業許可の両方を取得しており、特定細胞加工物の開発・製造受託から再生医療等製品の開発・商業生産まで、多様な細胞・組織加工に対応可能です。細胞加工を適正かつ安全に行うための技術者育成システムも有し、医療技術や細胞加工に関する知的財産権の管理も競争力を支えています。2014年施行の「再生医療等安全性確保法」及び「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」は、当社の事業拡大と新たなビジネス機会創出の基盤を形成しています。

2. 沿革ハイライト

1995年10月に設立。1999年4月に免疫細胞療法総合支援サービスを開始し、2003年10月に東京証券取引所マザーズ市場へ上場しました。2015年5月には品川CPFを建設し特定細胞加工物製造許可を取得。2020年1月には品川CPFが再生医療等製品製造業許可を取得し、2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりグロース市場へ移行しました。

3. 収益・成長

当社は、法的規制環境の変化を捉え、医療機関向け特定細胞加工物製造に加え、企業等に向けた細胞加工業への展開等、新たなビジネス領域を拡大することで早期の黒字化を目指しています。さらに、再生医療等製品の開発を加速させ、製造販売承認を取得することで飛躍的な成長を図ります。

成長ドライバーとして、細胞加工業では体細胞や体性間質細胞を用いた細胞加工受託の拡大、CDMO事業における再生医療等製品や治験製品の開発・製造受託、バリューチェーン事業におけるトータルソリューション提供を推進します。再生医療等製品事業では、自社開発に加え、国内外の有望な技術を持つアカデミア等とのアライアンスを積極的に推進し、パイプラインの拡充と製造販売承認の早期実現を目指します。

研究開発活動は、がん免疫療法及び難治性疾患治療のための再生医療等製品に注力しています。細胞加工業では脂肪由来間葉系間質細胞(ASC)の製造受託開始に向けたセットアップを実施。再生医療等製品事業では、国立がん研究センターとの共同研究でHSP105特異的TCR遺伝子導入TCR-T細胞の作製に成功し、固形がん治療法としての開発を進めています。また、滉志会瀬田クリニックとは免疫細胞治療の有用性評価や、免疫チェックポイント阻害薬治療後のがん患者を対象としたαβT細胞療法の臨床研究を実施。岡山大学とは、血液中の自己抗体を高感度で検出するMUSCAT assayのがん診断薬及びがんリスク検査法への実用化を検討しています。

ビジネスモデルの質に関して、細胞加工業の収益は変動課金制による加工料に依存し、価格競争が業績に影響を与えるリスクがあります。再生医療等製品事業は開発段階であり、現時点では収益を発生させていません。複数の企業が再生医療分野に参入しており、競争が激化する可能性を認識しています。

事業等のリスクとして、価格競争、新技術の副作用による市場イメージ悪化、競合他社の参入、品質管理体制の不備、法的規制の強化、研究開発の不確実性、知的財産権侵害、特定の取引先への依存(医療法人社団滉志会への売上依存度55.1%)、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナスに伴う資金調達の困難化、継続企業の前提に関する重要事象を認識しています。

4. 財務健全性

2025年9月期末の総資産は4,254,070千円、純資産は3,777,572千円です。現金及び預金は2,670,097千円を保有し、有利子負債はゼロです。過去にわたり有利子負債は発生しておらず、手元資金は潤沢です。継続的に営業損失及びマイナスの営業キャッシュ・フローが発生しているものの、新株予約権の発行による資金調達により安定的なキャッシュポジションを維持しており、当面の資金繰りに懸念はないと判断しています。

5. 株主還元

提供された財務データには年間配当金の記載がありません。

6. 注目ポイント

当社は「VISION2030」を掲げ、Well-Being社会に貢献するHealthcare Innovating Companyを目指しています。このビジョン達成のため、メディネットの強み・経験を最大限に活かした成長、環境変化に対応した継続的成長に向けた変革の推進、会社基盤の強化を経営方針としています。優先的に対処すべき課題として、特定細胞加工物製造受託の拡大、CDMO事業の基盤強化、再生医療等製品の開発加速化と新規シーズの育成、事業の収益性及び生産性の向上、シナジー効果のある新規事業の育成、人財の活性化、DX実現に向けた社内環境整備を挙げています。

[本社]東京都大田区 [創業]1995年 [上場]2003年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100XB0H | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
7.4B -5.1倍 2.0倍 0.0% 28.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 414M 943M 810M
営業利益 -629M -1.5B -1.4B
純利益 -551M -1.5B -1.4B
EPS -2.1 -5.5 -5.2
BPS 14.3

大株主

株主名持株比率
楽天証券株式会社0.03%
木村 佳司0.03%
株式会社SBI証券0.01%
廣瀨 成留0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
森部 鐘弘0.01%
和賀 賢太郎0.00%
西尾 徳成0.00%
中埜 昌美0.00%
阿藤 弘美0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-05-29マッコーリー バンク リミテッド 13.94
2026-03-11マッコーリー バンク リミテッド 1.0
2026-02-27マッコーリー バンク リミテッド 16.09
2026-01-05マッコーリー バンク リミテッド 18.53
2024-04-26マッコーリー バンク リミテッド 4.49
2023-12-15マッコーリー バンク リミテッド 5.55
2023-11-17マッコーリー バンク リミテッド 7.36
2023-11-13マッコーリー バンク リミテッド 8.54
2023-11-10マッコーリー バンク リミテッド 11.96
2023-09-28マッコーリー バンク リミテッド 13.09
2023-09-19マッコーリー バンク リミテッド 14.0
2023-08-30マッコーリー バンク リミテッド 15.13
2023-08-21マッコーリー バンク リミテッド 16.01
2023-06-23マッコーリー バンク リミテッド 17.12
2023-06-02マッコーリー バンク リミテッド 18.17
2023-05-30木村 佳司 4.37
2023-04-28木村 佳司 4.37
2023-04-26マッコーリー バンク リミテッド 19.18
2023-03-14マッコーリー バンク リミテッド 20.06
2023-03-10マッコーリー バンク リミテッド 20.06

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-29TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-05-27TDNet2026年9月期第2四半期決算説明会資料
2026-04-01TDNet第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ
2026-03-27TDNet(開示事項の変更)第三者割当による新株予約権の発行に関する支出予定時期の変更について
2026-03-11TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-03-02TDNet第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ
2026-02-27TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-02-20TDNet第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使に関するお知らせ
2026-02-16TDNet株式報酬としての新株式の発行の払込完了に関するお知らせ
2026-02-16TDNet譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行の払込完了に関するお知らせ
2026-02-02TDNet第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ
2026-01-30TDNet株式報酬としての新株式の発行に関するお知らせ
2026-01-30TDNet譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行に関するお知らせ
2026-01-30TDNet(開示事項の変更)第三者割当による新株予約権の発行に関する支出予定時期の変更について
2026-01-05TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-01-05TDNet第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ
2025-12-23TDNet第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行に係る払込完 了に関するお知らせ
2025-12-03TDNet第三者割当による第20回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行に関するお知らせ
2025-11-27TDNet2025年9月期 決算説明会
2025-11-21TDNet監査役候補者及び補欠監査役候補者の選任に関するお知らせ