Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社DNAチップ研究所 (2397)

株式会社DNAチップ研究所は、遺伝子解析技術を基盤に受託解析、研究開発、診断事業を展開する。受託事業では次世代シークエンスやマイクロアレイ解析を提供し、診断事業では肺がん コンパクトパネル®を国産初のプログラム医療機器検査サービスとして提供する。同パネルは薬事承認を取得し、胸水・細胞診検体にも対応可能な独自の技術優位性を持つ。NOIR・AI解析では分子バーコード法の特許技術を保有。三井化学との協業や新規診断メニュー開発で成長を図る。 [本社]東京都港区 [創業]1999年 [上場]2004年

株式会社DNAチップ研究所は、遺伝子解析技術を基盤に「受託事業」「研究事業」「診断事業」の三事業を展開する企業です。

**1. 事業概要と競争優位性**

**受託事業**では、大学、公的研究機関、製薬会社等を主要顧客とし、次世代シークエンス、マイクロアレイ解析、デジタルPCR解析、核酸抽出サービスなど、高度な遺伝子解析技術を提供しています。顧客の多様なニーズに応えるため、微量サンプルや特殊検体にも対応可能な技術力を有しています。

**研究事業**は、関連技術の研究開発を担います。次世代シークエンサーを用いたがん診断技術として、分子バーコード技術により高感度・高精度な分子数測定が可能な「NOIR-SS技術」の研究開発を進めています。これはリキッドバイオプシーによる低侵襲的遺伝子検査や個別化医療、がん再発早期発見などへの活用が期待されます。また、肺がんコンパクトパネル開発のノウハウを他癌種のコンパニオンパネル検査へ応用する開発も推進。さらに、遺伝子の種類と量を調べる「RNAチェック」の研究開発も行い、抗リウマチ薬の効果予測やうつ病の早期発見バイオマーカー研究などを大学・研究機関と共同で推進しています。三井化学株式会社との資本業務提携により、検査・診断領域での新事業創出を目指し、共同研究開発に着手する予定です。

**診断事業**は、培った遺伝子解析技術を医療関連機関等に提供し、個別化医療や未病社会に対応した検査を展開します。主力製品は「肺がん コンパクトパネル®」と「MammaPrint」です。

「肺がん コンパクトパネル®」は、肺癌患者の個別化医療・精密医療を実現するためのコンパニオン診断検査です。EGFR, ALK, MET, BRAFなど複数のドライバー変異に対応する分子標的薬の選択に貢献し、高感度かつ一括での遺伝子パネルコンパニオン診断を提供します。特に、組織生検だけでなく、胸水・細胞診といったこれまでパネル検査が困難だった検体種にも適用可能な独自のシステム設計が強みです。本検査は2022年11月に薬事承認を取得し、国内のマルチコンパニオン検査としては国産初となるプログラム医療機器検査サービスとして、大手検査会社3社での取り扱いが開始されています。2024年1月には7遺伝子搭載製品として統合承認を取得し、今後も遺伝子追加と新規薬剤対応を進める方針です。

「NOIR・AI解析」では、分子バーコード法と呼ばれる核酸変異検出において独自の特許技術を保有し、血液中の微量な腫瘍由来DNA検出やAIによるデータ処理技術開発に取り組んでいます。

「MammaPrint」は、乳がんの再発リスクを予測する遺伝子検査であり、Agendia社(オランダ)の日本国内販売代理店として提供しています。

同社の**競争優位性**は、診断事業における「肺がん コンパクトパネル®」の薬事承認取得と、胸水・細胞診検体にも対応可能な独自の技術設計にあります。これは国産初のプログラム医療機器検査サービスとして参入障壁を構築しています。また、NOIR・AI解析における分子バーコード法の「独自の特許技術」も技術的優位性を示します。長年の遺伝子関連先端研究と大学・公的機関との共同研究によるノウハウ蓄積、大手検査会社との連携によるネットワークも強みです。

**2. 沿革ハイライト**

1999年4月、株式会社デイエヌエイチップ研究所を設立。2002年11月、商号を株式会社DNAチップ研究所に変更。2004年3月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。2008年3月、「MammaPrint」による乳癌予後予測検査サービス事業を開始。2023年1月、三井化学株式会社と資本業務提携契約を締結しました。

**3. 収益・成長**

2024年3月期の売上高は490,462千円です。同社は2006年3月期より継続的な営業損失を計上しており、2024年3月期も営業損失258,216千円を計上しています。

成長ドライバーとして、ライフサイエンス分野の技術革新、精密化医療の進展、がん治療における遺伝子解析技術の重要性向上などが挙げられます。特に診断事業では、肺がんパネル検査市場が対象薬剤・遺伝子の増加や検査ニーズの高まりにより拡大すると予想され、将来的に国内全体で年間5万件規模の市場になると推定されます。

同社は「開発力強化と事業化加速」を最重要経営課題と捉え、肺がん コンパクトパネル®の製品改良(遺伝子追加、新規薬剤対応)と市場普及、海外展開の検討、他のがん種へのコンパクトパネルシステムの適用など新規診断メニューの開発を積極的に推進します。また、NOIR-SS技術やRNAチェックの研究開発、三井化学との協業による新事業創出も成長戦略の柱とします。次事業年度の売上目標は1,100百万円です。

**4. 財務健全性**

2024年3月31日時点の総資産は982,478千円、純資産は732,356千円です。現金及び現金同等物は388,406千円を保有し、有利子負債は0千円と無借金経営を維持しています。継続的な営業損失を計上しているものの、手元資金は潤沢です。

**5. 株主還元**

提供された情報からは、株主還元に関する具体的な記載は確認できません。

**6. 注目ポイント**

同社の注目ポイントは、診断事業における「肺がん コンパクトパネル®」の市場普及と、その技術的優位性です。国産初のプログラム医療機器検査サービスとして薬事承認を取得し、大手検査会社との連携により市場浸透を図ります。肺がんパネル検査市場の拡大は明確な成長ドライバーであり、同社の技術がこの市場で優位性を確立できるかが鍵となります。また、NOIR-SS技術やRNAチェックといった次世代診断技術の研究開発、三井化学との協業による新事業創出の進捗も、中長期的な成長性を評価する上で重要です。継続企業の前提に関する重要な疑義を解消するための事業計画の実行力と、研究開発投資が収益化に繋がるかどうかに注目されます。

出典: 有価証券報告書 (2024-03) doc_id=S100TWZB | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 490M 328M 428M
営業利益 -258M -363M
純利益 248M 362M 134M
EPS 39.1 61.8 23.1
BPS 108.3 111.9 133.5

大株主

株主名持株比率
三井化学株式会社0.14%
藤井 衛0.05%
村上 博0.03%
日本モリマー株式会社0.03%
小橋 一太0.03%
楽天証券株式会社0.02%
上田八木短資株式会社0.02%
枝松 七郎0.02%
森 淳彦0.01%
竹川 公庸0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-06-06みずほ証券株式会社 0.07%N/A
2025-04-22みずほ証券株式会社 0.06%+0.06%
2025-04-21東海東京証券株式会社 0.00%(7.68%)
2025-04-08三井化学株式会社 68.08%+54.23%
2025-02-20東海東京証券株式会社 7.68%+3.68%
2024-03-29三井化学株式会社 13.85%+5.61%
2023-12-13三井化学株式会社 8.24%--
2023-02-22三井化学株式会社 8.24%+8.24%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-06-18TDNetMBO・上場廃止DNAチップ研当社株式の上場廃止に関するお知らせ1,092
2025-06-06EDINET大量保有みずほ証券株式会社大量保有 0.07%1,090+0.18%
2025-04-22EDINET大量保有みずほ証券株式会社大量保有 0.06%1,091+0.00%
2025-04-21EDINET大量保有東海東京証券株式会社変更1,091+0.00%
2025-04-08EDINET大量保有三井化学株式会社大量保有 68.08%1,085+0.65%
2025-02-20EDINET大量保有東海東京証券株式会社大量保有 7.68%
2024-03-29EDINET大量保有三井化学株式会社大量保有 13.85%
2023-12-13EDINET大量保有三井化学株式会社大量保有 8.24%
2023-02-22EDINET大量保有三井化学株式会社大量保有 8.24%