Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ヒビノ株式会社 (2469)

ヒビノは、音響・映像機器の販売・施工、建築音響施工、コンサート・イベントサービスを主軸とする。販売・施工とサービスを組み合わせた独自のビジネスモデルを展開し、M&Aで事業を多角化する「ハニカム型経営」を推進。専門知識・技術、最新鋭機材、LEDディスプレイ開発を競争優位性とし、トータルソリューションを提供。世界4極体制を目標にグローバル展開を図り、騒音対策やバーチャルプロダクションを戦略事業分野として育成する。付加価値の源泉を人的資産へシフトし、持続的成長を目指す。 [本社]東京都港区 [創業]1964年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

ヒビノ株式会社グループは、「音と映像で、世界に感動をクリエイトする」をパーパスに掲げ、音響・映像機器の販売・施工、建築音響に関する設計・施工、コンサート・イベントの音響・大型映像サービスを主要事業とする。報告セグメントは販売施工、建築音響施工、コンサート・イベントサービス、その他の事業に区分される。

販売施工事業は、業務用音響・映像・照明・制御機器の販売・システム設計・施工・メンテナンス、LEDディスプレイ及び周辺機器の開発・製造・販売を行う。建築音響施工事業は、建築音響・騒音対策の設計・施工、音響製品の開発・製造・販売を担う。コンサート・イベントサービス事業は、コンサート・イベント用音響・映像システムの企画立案・レンタル・オペレート、録音・中継、イベント企画・運営を提供する。

競争優位性として、音響と映像を中心に販売・施工及びサービスを組み合わせた独自のビジネスモデルを構築している。専門的な知識や技術、ノウハウが要求されるオペレート、システム設計、メンテナンスにおいて高い専門性を有する。最新鋭かつ大量の機材を保有し、積極的な設備投資により競合他社との差別化を図る。また、自社製LEDディスプレイ・システムの開発・製造能力を持ち、多数の優秀な海外ブランドの輸入販売権を確保することで、優れた商品を直輸入販売する。これらの強みを活かし、顧客にトータル・ソリューションを提供することで、顧客ロックイン構造を形成している。

参入障壁は、高度な専門知識・技術・ノウハウの蓄積、最新鋭機材への大規模な設備投資、海外メーカーとの強固な輸入販売店契約、そして長年の事業活動で培われた顧客からの信頼にある。「世界のヒビノへ」「目指せ世界ナンバーワン」をビジョン・バリューとして掲げ、ニッチ市場での支配的地位を追求する。ビジネスモデルの質は、M&Aを活用し収益を生み出す事業を多数有する「ハニカム型経営」により、外部環境の変化に強い事業構造を構築する。コンサート・イベントサービス事業のレンタル・オペレートや販売施工事業のメンテナンスは、ストック型収益やリカーリング要素も持つ。また、付加価値の源泉を有形資産から人的資産へとシフトするビジネスモデル変革を進める。

2. 沿革ハイライト

1964年11月、ヒビノ電気音響株式会社を設立し、業務用音響機器の設計・販売・修理業務を開始した。1971年4月にはコンサート用音響機材の貸出・設置・オペレート業務を開始し、1984年5月には映像サービス事業へ参入、1985年4月には大型映像機器の貸出・設置・オペレート業務を開始した。1988年6月に商号をヒビノ株式会社に変更。2002年11月には映像機器の開発・製造・販売業務を開始し、2006年2月にジャスダック証券取引所(現 東京証券取引所スタンダード市場)に株式を上場した。上場後はM&Aを成長戦略の要と位置づけ、国内外の多数の企業を子会社化し、事業領域と地理的展開を拡大してきた。

3. 収益・成長

当社グループは、2023年3月期から2026年3月期までの中期経営計画「ビジョン2025」を推進し、「持続的成長を可能とする経営体質の構築」と「健全経営の確立」を目指す。成長ドライバーとして、M&Aを活用した「ハニカム型経営」の高度化、イノベーションによる新規事業の創造と既存事業の革新を掲げる。具体的には、「騒音対策」と「バーチャルプロダクション」を戦略事業分野として育成し、ECを強化してB to Cビジネスの拡大を図る。グローバル展開においては、海外M&Aを活用した世界4極体制(日本、アジア、北米、欧州)を確立し、海外売上高比率30%を目標とする。

市場環境としては、アフターコロナにおけるライフスタイルや価値観の多様化、デジタル技術の進展、サステナビリティ意識の高まりに加え、都市再開発計画、スタジアム・アリーナ改革、大阪・関西万博の開催、メディア・コンテンツ関連企業による投資活発化といったビジネスチャンスが存在する。研究開発活動では、高精彩LED表示装置や映像信号変換装置、次世代向けLED表示装置、LED応用製品の開発を主なテーマとしている。

4. 財務健全性

財務目標として自己資本比率30%以上、目標40%を掲げる。2025年3月期末の自己資本比率は27.2%(純資産12,007百万円/総資産44,112百万円)であり、目標達成に向けて改善が必要である。有利子負債は2025年3月期末で18,396百万円であり、M&Aや設備投資に伴う資金調達が影響していると推察される。

5. 株主還元

株主還元については、年間配当を2023年3月期の30.0円から2024年3月期に45.0円、2025年3月期には70.0円と継続的に増加させている。

6. 注目ポイント

ヒビノは、音響・映像分野における専門性とM&A戦略を組み合わせた「ハニカム型経営」により、外部環境変化に強い事業構造を構築し、持続的成長を目指している。特に「騒音対策」と「バーチャルプロダクション」といった新戦略事業分野の育成、および海外M&Aを通じたグローバル展開の進捗は、今後の成長ドライバーとして注目される。また、付加価値の源泉を人的資産へシフトするビジネスモデル変革が、競争激化や機材のコモディティ化に対する有効な差別化戦略となるか、その成果が期待される。中期経営計画「ビジョン2025」で掲げる財務目標、特に自己資本比率の改善に向けた取り組みも重要である。

[本社]東京都港区 [創業]1964年 [上場]2006年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2BF | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
40.9B 23.0倍 3.5倍 0.0% 3,985.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 59.5B 50.5B 41.9B
営業利益 4.2B 2.8B 1.2B
純利益 1.7B 1.6B 607M
EPS 173.5 164.0 61.4
BPS 1,150.7 1,050.8 918.9

大株主

株主名持株比率
有限会社ハイビーノ0.35%
日比野 晃久0.07%
ヒビノ従業員持株会0.04%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口)0.04%
日比野 宏明0.03%
日比野 純子0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
日本生命保険相互会社0.02%
株式会社みずほ銀行0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-02-13日比野 晃久 41.19%+0.09%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-16TDNetその他ヒビノ連結子会社である株式会社サンオーの商号変更に関するお知らせ4,200-0.71%
2026-03-09TDNet人事ヒビノ連結子会社である株式会社デランシーの商号変更及び代表取締役の異動に関するお知らせ4,090+2.69%
2026-02-25TDNetその他ヒビノ株式会社アセントの株式の取得(連結子会社化)に関するお知らせ3,795+3.03%
2026-02-09TDNet業績修正ヒビノ通期業績予想の修正に関するお知らせ3,340+5.84%
2026-02-09TDNet決算ヒビノ2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,340+5.84%
2025-11-21TDNetIRヒビノ2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料2,552+1.14%
2025-11-10TDNet業績修正ヒビノ2026年3月期第2四半期(中間期)連結業績予想と実績値との差異及び通期連結業績予想の修正に関するお2,738-4.38%
2025-11-10TDNet決算ヒビノ2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)2,738-4.38%
2025-10-01TDNet配当・還元ヒビノ自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ2,675-0.19%
2025-09-29TDNetその他ヒビノ当社連結子会社による子会社(孫会社)の設立に関するお知らせ2,788+0.00%
2025-09-03TDNet配当・還元ヒビノ自己株式の取得状況に関するお知らせ2,688+0.45%
2025-08-01TDNet配当・還元ヒビノ自己株式の取得状況に関するお知らせ2,418-0.54%
2025-07-23TDNetその他ヒビノ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ2,307+1.69%
2025-07-03TDNet配当・還元ヒビノ自己株式の取得状況に関するお知らせ2,373-0.55%
2025-06-25TDNetその他ヒビノ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ2,420-1.20%
2023-02-13EDINET大量保有日比野 晃久大量保有 41.19%