Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社アスア (246A)

アスアは、25年超の「物流現場の知見」と「データ収集・分析力」を強みに、物流業界向けコンサルティング、CRMイノベーション、通信ネットワークソリューションを展開する。内製化困難な安全活動をアウトソースするノウハウを構築し、定額クラウドサービス「TRYESレポート」で現場知見を活かした価値提供を図る。物流事業者の99%を占める中小規模事業者を主要顧客とし、「2024年問題」等による安全対策ニーズの高まりを成長ドライバーとする。ストック型収益のTRYESレポート契約社数増加を目標に、関東エリア展開やM&Aで事業拡大を目指す。 [本社]愛知県名古屋市中村区 [創業]1994年 [上場]2024年

1. 事業概要と競争優位性

アスアは、25年以上にわたり物流現場で蓄積した「物流現場の知見」と「データ収集・分析力」を基盤に、物流業界の改善と発展に貢献する。事業はコンサルティング、CRMイノベーション、通信ネットワークソリューションの三本柱で構成する。

コンサルティング事業は、物流事業者が内製化しにくい安全活動を短時間で実現するノウハウを構築し、継続的に最適化する「TRYESプログラム」を展開する。これは対面型「TRYESサポート」と定額クラウド型「TRYESレポート」からなる。「TRYESレポート」は「現場の知見」を活かした特化型教育資料やツールを提供し、競争優位性を図る。エコドライブに関する研究結果は、自動車技術会や国連エコドライブカンファレンスで発表する。2002年には物流コンサルティングにおける燃費評価手法のビジネスモデル特許を取得した実績も有する(2020年6月存続期間満了)。

CRMイノベーション事業は、コンサルティング事業のデータベースを応用する。コネクティッドカーデータ分析と独自のメッセージング技術でOne to Oneメッセージを生成し、安全運転やエコドライブ習慣の定着を支援する。

通信ネットワークソリューション事業は創業当初からの事業。東海地区を中心に約3,000社の取引事業者を保有し、ICT機器の導入から施工、保守運用、コスト最適化までトータルで支援する。ASUA NET等の保守業務も行う。

競争優位性(Moat)は、25年超の「物流現場の知見」と「データ収集・分析力」という独自のノウハウ蓄積にある。これは高い参入障壁を形成する。TRYESプログラムによる安全活動のアウトソーシングは、顧客の管理業務削減と継続的な最適化を実現し、スイッチングコストを高める。TRYESレポートにおける「現場の知見」を活かした特化型コンテンツは差別化要因となる。通信ネットワークソリューション事業の約3,000社の既存取引先は顧客ロックイン構造を形成する。TRYESレポートやASUA NET保守業務はストック型収益であり、ビジネスモデルの質を高める。

2. 沿革ハイライト

1993年12月個人事業起業、1994年7月有限会社アスアサービス設立。1995年4月通信機器販売・工事・保守事業開始。1998年11月燃費改善製品販売事業開始。2002年6月物流コンサルティングにおける燃費評価手法のビジネスモデル特許取得(2020年6月存続期間満了)、燃費管理システムリリース。2004年12月株式会社アスアへ社名変更、2005年4月物流コンサルティング事業統合。2014年2月エコドライブ事業発足、トヨタ自動車よりメッセージ開発業務受託。2014年10月国連エコドライブカンファレンス共催。2020年7月「TRYESレポート」リリース。2024年9月東証グロース・名証ネクスト市場に上場。

3. 収益・成長

当社は、売上・利益の成長、顧客満足度向上を通じ企業価値最大化を目指す。経営目標達成指標として、売上高営業利益率、TRYESサポート年間実施件数、TRYESレポート契約社数・登録人数を掲げる。ストックビジネスであるTRYESレポートの利用社数増加を重視する。

成長ドライバーは、物流業界の「2024年問題」や「新物流2法」施行による安全対策ニーズの高まりである。物流事業者の99%が車両保有台数100台以下の事業者であり、法規制変更による管理者の業務増加やドライバー教育の課題を抱えるため、サービス需要は拡大する。

既存事業強化として、「TRYESサポート」の関東エリア営業体制強化を進める。「TRYESレポート」は「現場の知見」を活かした特化型教育資料やツール開発を通じ、競争優位性を高める。

新たな事業創出にも注力し、「人」「車」「荷物」の3カテゴリーで事業展開を図る。具体的にはドライバー確保、積載効率向上、共同輸送、荷物事故対策、倉庫内安全対策、荷待ち・荷役時間削減、倉庫作業員確保に取り組む。さらに、「データ活用をICTで加速」をテーマに、ICT関連企業との連携やM&Aの検討も進める。

コンサルティング事業への売上依存度(2025年6月期で約55.6%)や、一般社団法人東京都トラック協会への売上依存度(2025年6月期で約12.7%)は事業リスクとして認識する。

4. 財務健全性

当社は、金融機関からの借入金を有するものの、十分な手許流動性を確保する。今後の事業拡大に備え、内部留保資金確保と営業キャッシュ・フロー改善により財務体質の強化を図る。

2025年6月期では、現金及び現金同等物812,542千円、有利子負債94,750千円、純資産1,056,221千円、総資産1,450,591千円である。

5. 株主還元

株主還元は、配当性向30%を目標に、安定的かつ段階的な配当実施に加え、柔軟な自社株買いも検討する方針。事業活動で得られたキャッシュ・フローを原資として、安定的な株主還元と持続的な企業価値向上のための内部留保に努める方針。

6. 注目ポイント

物流業界の「2024年問題」や「新物流2法」といった規制強化は、安全活動や業務効率化ニーズを高め、主力事業であるコンサルティング事業の成長を加速させる追い風となる点。特に、物流事業者の99%を占める中小規模事業者の課題に対し、25年超の「物流現場の知見」と「データ収集・分析力」を活かしたアウトソーシングサービスや定額クラウドサービス「TRYESレポート」は、高い競争優位性を持つ。

既存事業の関東エリアへの展開強化に加え、「人」「車」「荷物」の視点から新たな事業領域を創出し、M&AやICT連携を積極的に活用する成長戦略は、TAM拡大と持続的な成長を期待させる点。ストック型収益モデルであるTRYESレポートの契約社数増加は、収益基盤の安定化と成長性向上に寄与する点。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WRLD | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.5B 22.0倍 2.3倍 0.0% 923.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.4B 1.4B 1.2B
営業利益 198M 164M 115M
純利益 106M 118M 69M
EPS 42.0 57.0 33.4
BPS 393.2 275.4 223.9

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-03-24間地 寛 55.24%(3.37%)
2025-03-12間地 寛 55.21%(3.40%)
2024-09-30間地 寛 58.61%+58.61%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-03-24EDINET大量保有間地 寛大量保有 55.24%791-1.52%
2025-03-12EDINET大量保有間地 寛大量保有 55.21%746+0.67%
2024-09-30EDINET大量保有間地 寛大量保有 58.61%