Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

システム・ロケーション株式会社 (2480)

システム・ロケーションは、自動車関連事業者向けにファイナンステクノロジーとインフォメーションテクノロジーを融合したクラウド型BPOサービス「ITプラットフォーム」を提供する。独自開発の自動車資産評価システム「RV Doctor」等により、中古車販売実績に基づく現在・将来価値算定ノウハウが強み。オートリース会社向けASP「シスろけっと」等も提供し、自動車ファイナンス・流通市場の業務効率化を支援する。データ解析の深化とAI技術活用でプラットフォームの進化を図り、新市場開拓や海外展開も推進。無借金経営で潤沢な手元資金を持ち、安定的な配当も実施。 [本社]東京都目黒区 [創業]1992年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

システム・ロケーションは、自動車関連事業者向けにファイナンステクノロジーとインフォメーションテクノロジーを融合したクラウド型BPOサービス「ITプラットフォーム」を提供する。主力は、独自開発の自動車資産評価システム「RV Doctor」や「PV Doctor」で、中古車販売実績の統計分析に基づき、自動車資産の現在・将来価値を算定する。その他、車種カタログデータベース、オートリース会社向けASP「シスろけっと」、新車販売会社向け販売支援システム「CA Doctor」等、多様なシステムを提供し、自動車ファイナンス・流通市場の業務効率化を支援している。

競争優位性(Moat)は、独自開発の「RV Doctor」に代表される、長年のデータ蓄積と統計学的分析に基づく精度の高い価値算定ノウハウである。客観的な価値算定システムは自動車ファイナンス事業者にとって不可欠なインフラとなっており、当社のサービスは高い信頼を得ている。クラウド型BPOやASPサービスは顧客の業務プロセスに深く組み込まれるため、スイッチングコストが高く、安定的な収益基盤を構築している。2008年にはサービス産業生産性協議会「第3回ハイ・サービス日本300選」を受賞し、サービスの品質と革新性が評価された。データ解析の深化が競争力の源泉であり、継続的な技術投資により優位性を維持している。

2. 沿革ハイライト

1992年7月、自動車ファイナンス事業者向け業務支援会社として創業。1995年12月には車両再販業務支援統合システム「しろくま」を開発した。2000年6月には「残価算出システム(RV Doctor)」、同年12月には「車種カタログデータベース」を開発・販売開始。2004年12月には「現在価値算出支援システム “PV Doctor”」を開発した。2006年4月、ジャスダック証券取引所へ上場。同年12月には自動車リース事業者向け営業支援システム「シスろけっと」の販売を開始した。2008年1月、韓国に合弁会社SLK Solution Inc.を設立し、自動車販売会社向け販売支援システム「CA Doctor」を開発。2017年3月にはオークション事業から撤退し、システム事業に特化する方針を明確にした。2020年12月、韓国に子会社ValuAble Co.,Ltd.を設立。2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場へ移行し、子会社Inspiration株式会社の全株式を取得した。

3. 収益・成長戦略

クラウド型BPOサービス及びASPサービスを主軸とし、継続的な収益が見込まれるビジネスモデルを構築している。成長ドライバーとして、自動車業界の構造変化や技術革新(CASE)を機会と捉える。既存の自動車ファイナンス市場に加え、自動車流通市場への営業強化を図り、新たな業務支援サービスの開発や新規事業への参入を積極的に行う。短中期経営戦略では、クルマの価値解析エンジンの一層の進化(データ解析の深化)を掲げ、AIやビッグデータ活用によるシステム投資を増加させる。韓国での合弁会社を通じた海外展開も推進し、グローバル市場での成長を目指す。

4. 財務健全性

有利子負債は0円であり、無借金経営を維持している。現金及び現金同等物は2,203,698千円(2025年3月期)と潤沢な手元資金を保有する。株主資本利益率(ROE)を重要な経営指標と捉え、財務体質の強化と収益性・安定性の向上を目指している。この強固な財務基盤は、将来の戦略的投資やM&Aの余地を広げ、持続的な成長を支える。

5. 株主還元

安定的な配当を実施しており、2023年3月期から2025年3月期まで年間配当金は38.0円である。株主への利益還元を重視し、企業価値向上と両立させる方針である。

6. 注目ポイント

システム・ロケーションは、自動車の価値算定という専門性の高い領域で、長年の実績と独自開発システムによる競争優位性を確立している。クラウド型BPOサービスとASPサービスを基盤としたビジネスモデルにより、安定的な収益基盤を持つ。自動車業界がCASEに代表される変革期を迎える中、AIやビッグデータ活用による価値解析エンジンの進化、新市場・新サービス開発、海外展開を成長戦略の柱とする。無借金経営と豊富なキャッシュを背景に、今後の戦略的投資やM&Aの余地を持つ点も注目される。持続的な成長に向け、人材確保・育成、企画力・技術力強化、サイバーセキュリティ対策を優先課題と認識し、強固な事業基盤の構築を図っている。

[本社]東京都目黒区 [創業]1992年 [上場]2006年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W3E3 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
6.1B 14.8倍 1.5倍 2.2% 1,709.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.8B 1.7B 1.7B
営業利益 619M 604M 510M
純利益 407M 297M 350M
EPS 115.4 84.2 99.2
BPS 1,146.4

大株主

株主名持株比率
(有)タイムラー0.48%
千村岳彦0.22%
光通信(株)0.08%
水元 公仁0.02%
(株)UH Partners 20.02%
千村紫乃0.01%
千村勇貴0.01%
小堀裕貴0.01%
小堀聡太0.01%
(株)日本カストディ銀行(信託口)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-26光通信株式会社 10.71
2025-09-02光通信株式会社 10.35
2025-05-12千村 岳彦 69.66
2025-05-09千村 岳彦 69.66
2025-04-08光通信株式会社 9.34
2025-01-21千村 岳彦 70.81
2024-12-20光通信株式会社 8.19
2024-11-26千村 岳彦 71.82
2024-11-26千村 岳彦 71.82
2024-11-18光通信株式会社 7.11
2024-09-20光通信株式会社 6.08
2024-08-13光通信株式会社 5.04

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-19TDNet名古屋証券取引所メイン市場への重複上場承認に関するお知らせ
2026-02-06TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-06TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-07TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-07TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-20TDNetforecast_revision: 業績予想の修正に関するお知らせ
2025-10-20TDNet業績予想の修正に関するお知らせ
2025-09-26TDNetHolding change by 光通信株式会社
2025-09-02TDNetHolding change by 光通信株式会社
2025-08-01TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-01TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-06-18TDNet上場維持基準への適合に関するお知らせ
2025-05-19TDNet支配株主等に関する事項について
2025-05-19TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2025-05-19TDNet役員の異動に関するお知らせ
2025-05-19TDNetdividend: 剰余金の配当に関するお知らせ
2025-05-12TDNetHolding change by 千村 岳彦
2025-05-09TDNetHolding change by 千村 岳彦
2025-05-02TDNetearnings: 2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-02TDNet2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)