Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ユニカフェ (2597)

株式会社ユニカフェは、工業用・業務用・家庭用コーヒーの製造販売及びエキス加工販売を行うコーヒー関連事業を展開する。主力製品のレギュラーコーヒーは輸入生豆に依存し、国際相場と為替、市場競争原理の影響を受ける。独自焙煎技術や風味数値化技術、FSSC22000等の品質認証を強みとし、神奈川総合工場に生産を集約。業務用市場の拡大と高付加価値製品提案を成長戦略とする。 [本社]東京都港区 [創業]1972年 [上場]1999年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ユニカフェグループは、工業用、業務用、家庭用コーヒーの製造販売、エキス加工販売、コーヒー関連食品・商材等の仕入販売を行うコーヒー関連事業を営んでいます。子会社株式会社アートコーヒーもコーヒー販売や食料品・飲食品の製造販売及び輸出入等を手掛けています。

主力製品であるレギュラーコーヒーの主原料はコーヒー生豆であり、ほぼ全量を輸入に依存するビジネスモデルです。このため、調達コストはコーヒー生豆の国際相場と為替相場の変動に大きく影響され、販売価格は市場の競争原理により決定される傾向が強く、これらの変動が経営成績に影響を及ぼすリスクを抱えています。リスク軽減策として、販売価格の相場連動による適正利益確保や、コーヒー生豆の予約買付を活用しています。

競争優位性・参入障壁として、生産設備は神奈川総合工場1ヶ所に集約されており、効率的な生産体制を構築しています。この大規模な設備投資は新規参入障壁となり得ます。研究開発活動では、一杯のコーヒーの風味を自在に制御する研究と、風味を客観的に数値化する分析技術の向上に注力し、独自焙煎技術の研究開発も行っています。2005年にはR&Dセンターを新設し、研究開発体制を強化しています。多様化する市場ニーズに短期間で応えるため、営業部門、製造部門との連携を強化し、開発提案から製品化まで迅速かつ的確な体制を構築しています。また、JAS有機食品製造業者認定(2001年)、ISO9001(2002年)、ISO14001(2004年)、FSSC22000(2011年)などの品質・環境・食品安全マネジメントシステム認証を取得しており、高い品質管理体制と信頼性を確立し、顧客からの信頼獲得と一定の参入障壁として機能しています。

2. 沿革ハイライト

1972年11月、コーヒー生豆商社株式会社ワタル商会とコーヒー焙煎加工業者57社の共同出資により設立されました。1999年6月に日本証券業協会に店頭登録し、2000年8月に東京証券取引所市場第二部、2001年9月には市場第一部に株式上場を果たしました。2001年4月には従来の4工場を集約した神奈川総合工場を完成させ、生産体制を効率化しました。2009年12月にはユーシーシー上島珈琲株式会社(現UCC Capital株式会社)と資本・業務提携し、同社の子会社となります。2016年2月には三菱商事株式会社と事業提携契約を締結し、同社より株式会社アートコーヒーの全株式を取得しグループ化しました。2022年4月、東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダード市場へ移行しました。2023年12月より、UCCジャパン株式会社が親会社となっています。

3. 収益・成長

当社グループは「営業利益」を重要な経営指標と位置付け、2025年12月期に460百万円の目標値を設定しています。中長期的な経営戦略として「価値経営」を基本方針とし、成長分野への投資と高収益体質への変革を図っています。

成長ドライバーとして、成長分野である業務用市場の営業基盤拡大を具体的に目指しています。コーヒー取扱数量増加によるスケールメリットを活かし、外部資源も活用した生産体制の再編により更なるコスト優位性を追求しています。コーヒー市場は拡大し、多様なニーズが生まれる環境において、高付加価値製品の提案と新製品開発のスピード力強化に取り組んでいます。SDGsへの取り組みを強化し、環境に配慮した加工プロセスや製品設計開発、苗木寄贈プロジェクト「Seeding for the future~未来への種まき~」を推進しています。これは持続可能な社会への貢献と同時に、企業価値向上に寄与するものです。

業績推移は、直近3期で売上高が10,713百万円から12,935百万円へ、営業利益が385百万円から538百万円へ、純利益が190百万円から457百万円へ、EPSが14.27円から34.22円へと、いずれも増加傾向を示し、堅調に推移しています。

4. 財務健全性

総資産は直近3期で13,914百万円から14,169百万円と安定的に推移しています。純資産は5,817百万円から6,520百万円へと着実に増加し、BPSも435.28円から487.35円へと増加傾向を示しています。有利子負債は直近で1,831百万円と、prior1の2,556百万円から減少しています。現金及び現金同等物は3,562百万円と潤沢な水準を維持しており、営業キャッシュフローも740百万円を計上しており、財務健全性は高いと言えます。

5. 株主還元

年間配当は直近3期で8.0円と安定的に推移しています。

6. 注目ポイント

当社グループは、コーヒー生豆の国際相場と為替相場の変動、レギュラーコーヒー業界の競争熾烈化、単一工場体制、気候変動による「コーヒーの2050年問題」といった事業リスクに直面しています。これらのリスクに対し、販売価格の相場連動、コーヒー生豆の予約買付、SDGsへの取り組み強化などで対応を図っています。親会社であるUCCグループとの連携は、事業基盤の安定性やシナジー創出の可能性を秘めています。今後の収益性向上に向けた重要な戦略は、成長分野である業務用市場の拡大と、高付加価値製品の提案、そして生産体制の再編によるコスト優位性の追求です。当連結会計年度の研究開発費総額177,653千円を投じる研究開発は、製品開発のスピード力と品質向上を支え、競争力を維持する上で不可欠な要素となっています。

株式会社ユニカフェに関する情報です。

[本社]東京都港区 [創業]1972年 [上場]1999年

出典: 有価証券報告書 (2024-12) | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
14.9B 31.4倍 2.2倍 0.0% 1,073.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 12.9B 12.4B 10.7B
営業利益 538M 385M -67M
純利益 458M 443M -191M
EPS 34.2 33.1 -14.3
BPS 487.4 460.7 435.3

大株主

株主名持株比率
UCCジャパン株式会社0.52%
三菱商事株式会社0.10%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.01%
美鈴コーヒー株式会社0.00%
上島豪太0.00%
佐藤産業株式会社0.00%
シンフォニアテクノロジー株式会社0.00%
タイヨー株式会社0.00%
株式会社トミヤコーヒー0.00%
日本グラニュレーター株式会社0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-01-04UCCジャパン株式会社 60.04%+60.04%
2024-01-04三菱商事株式会社 60.04%--
2024-01-04ユーシーシーホールディングス株式会社 0.00%(50.53%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-02TDNetIRユニカフェ2025年12月期 決算説明資料1,058-0.76%
2026-02-19TDNet配当・還元ユニカフェ剰余金の配当に関するお知らせ1,055-0.47%
2026-02-19TDNet人事ユニカフェ役員人事に関するお知らせ1,055-0.47%
2026-02-19TDNetその他ユニカフェ親会社等の決算に関するお知らせ1,055-0.47%
2025-11-20TDNetその他ユニカフェ株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせ1,037+3.09%
2025-11-14TDNet業績修正ユニカフェ配当予想の修正に関するお知らせ1,037-0.77%
2025-11-14TDNet決算ユニカフェ2025年12月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)1,037-0.77%
2025-11-14TDNetIRユニカフェ2025年12月期 3Q決算説明資料1,037-0.77%
2025-09-01TDNetIRユニカフェ2025年12月期 半期(中間期)決算説明資料967+0.10%
2025-08-14TDNet事業計画ユニカフェ中期経営計画2027の策定に関するお知らせ943+0.95%
2025-08-14TDNet業績修正ユニカフェ業績予想の修正に関するお知らせ943+0.95%
2025-08-14TDNet決算ユニカフェ2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)943+0.95%
2024-01-04EDINET大量保有UCCジャパン株式会社大量保有 60.04%
2024-01-04EDINET大量保有三菱商事株式会社大量保有 60.04%
2024-01-04EDINET大量保有ユーシーシーホールディングス株式会社変更