Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

アスクル株式会社 (2678)

アスクルはeコマース事業を主軸に、オフィス用品の翌日配送「ASKUL」と一般消費者向け通販「LOHACO」を展開する。ASKULはエージェントを介した独自のビジネスモデルと、高度に自動化された物流基盤が競争優位性となる。LOHACOはLINEヤフーとの協業で価格、商品品質、配送等で優位性を構築する。MRO、医療、ペット用品等へ商材を拡大し、AI活用やM&Aを通じ、新たな価値提供領域の確立を図る。 [本社]東京都江東区 [創業]1993年 [上場]2000年

1. 事業概要と競争優位性

アスクルはeコマース事業を主軸に、オフィス現場用品の翌日配送サービス「ASKUL」と一般消費者向け通信販売サイト「LOHACO」を展開する。ASKUL事業は、エージェントがお客様の新規開拓と債権管理を担い、当社が商品提供と配送を行う独自のビジネスモデルを構築する。LOHACO事業は、LINEヤフー株式会社との業務・資本提携により、価格、商品品質、配送等で優位性を有するeコマース事業の構築に取り組む。グループ会社を通じてMRO商材、歯科医療関連、ペット用品等へ取扱商材と顧客基盤を拡大する。ASKUL LOGIST株式会社はeコマースで培った物流ノウハウを生かし、企業向け物流・小口貨物輸送サービスを提供する。

競争優位性(Moat)は、エージェントを介した独自のビジネスモデル、全国で当日・翌日配送を可能にする高度に自動化された独自の物流基盤、多様な業種・企業規模のお客様の購買ビッグデータの蓄積、競合他社との差別化を強化するオリジナル商品の開発力、エージェントの全国各地における強固な営業基盤、LINEヤフーとの協業である。これらの要素は高い参入障壁を形成する。

2. 沿革ハイライト

1993年3月、プラス株式会社アスクル事業部として事業を開始し、1997年5月に分社独立、アスクル株式会社を設立する。同年3月、インターネットによる受注を開始する。2000年11月にJASDAQ上場、2004年4月に東証一部へ上場し、2022年4月には東証プライム市場へ移行する。2012年5月、LINEヤフー株式会社と業務資本提携契約を締結し、同年11月に一般消費者向け通販サイト「LOHACO」のサービスを開始する。2023年2月には歯科業界向け通販のフィード株式会社を連結子会社化する。

3. 収益・成長

2025年5月期は売上高481,101百万円、営業利益14,004百万円、ROE11.6%を計上する。2026年5月期は、物流センターや基幹システム投資に伴う償却費増加等により、売上高500,000百万円、売上高営業利益率2.2%、ROE8.6%を見込む。新中期経営計画(2026年5月期~2029年5月期)では、2029年5月期に連結売上高6,000億円、連結営業利益率5%、連結株主資本利益率(ROE)20%を目指し、2027年5月期のV字回復を目標とする。

成長ドライバーは、リテール事業の再成長と新たな価値提供領域の確立である。ASKUL事業は医療・介護等の対人サービス業種と「仕事場の日用品」を重点領域とし、品揃え強化やオリジナル商品による差別化を図る。LOHACO事業はLINEヤフーとの協業進化や販売チャネル拡大で成長を目指す。顧客基盤やアセットを活用したソリューションビジネスを推進し、成長投資枠最大1,000億円を活用したM&A・他社協業を積極的に推進する。2035年には既存事業と新規事業の利益割合(EBITDAベース)50:50を目指す。物流ネットワークの進化による品質向上とコスト低減、ビッグデータ活用による業務効率化とAI AGENTによるサービス革新も図る。

4. 財務健全性

2025年5月期末の総資産は227,782百万円、純資産は81,254百万円である。現金及び現金同等物は48,423百万円、有利子負債は20,211百万円を計上する。2025年5月期における設備投資総額は12,767百万円であり、主に物流センター新設、基幹システムリプレイス、新アスクルWEBサイト構築といったインフラ投資を実施する。

5. 株主還元

2025年5月期の年間配当は38.0円である。2023年5月期の34.0円、2024年5月期の36.0円から継続的に増配を実施する。

6. 注目ポイント

独自のビジネスモデルと強固な物流インフラを基盤とするeコマース事業の成長力に注目する。ASKULのエージェントモデルとLOHACOのLINEヤフーとの協業は競争優位性の源泉となる。新中期経営計画で掲げるリテール事業の再成長と新たな価値提供領域の確立に向けた戦略実行、特にM&Aを通じた事業ポートフォリオの変革は、将来の成長を左右する重要な要素である。大規模なシステム開発や物流インフラへの設備投資が継続されており、これらの投資が計画通りの効果を発揮し、収益に貢献できるかが今後の課題となる。地政学的リスク、システム障害、自然災害といったeコマース事業特有のリスクへの対応も重要である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WFG6 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
114.7B 28.6倍 2.4倍 1.6% 1,278.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 490.0B 400.2B 481.1B
営業利益 7.0B -17.4B 14.0B
純利益 4.0B -22.1B 9.1B
EPS 44.7 -245.4 95.5
BPS 533.9 831.7

大株主

株主名持株比率
LINEヤフー株式会社0.47%
プラス株式会社0.11%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.06%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.02%
岩田 彰一郎0.01%
今泉 英久0.01%
今泉 忠久0.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.01%
野村信託銀行株式会社(投信口)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-05-22FMR LLC 4.61
2025-05-20ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー 5.28
2025-04-22FMR LLC 6.09
2025-03-24FMR LLC 7.41
2025-01-10FMR LLC 8.87
2024-06-07プラス株式会社 13.71
2024-01-04プラス株式会社 14.38
2023-10-06FMR LLC 9.9
2023-10-03LINEヤフー株式会社 44.92
2023-06-07FMR LLC 8.9
2023-04-07FMR LLC 7.24
2023-03-07FMR LLC 6.23
2023-01-11FMR LLC 5.15
2022-03-28プラス株式会社 15.4
2022-02-04Zホールディングス株式会社 42.73

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-08-20TDNet支配株主等に関する事項について
2026-08-06TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-08-03TDNetその他の関係会社の決算に関するお知らせ
2026-07-28TDNet2027年5月期7月度月次業績のお知らせ
2026-07-03TDNet特別損失(減損損失)の計上に関するお知らせ
2026-07-03TDNet2026年5月期個別業績の前期実績値との差異に関するお知らせ
2026-07-03TDNet2026年5月期通期連結業績予想値と実績値との差異に関するお知らせ
2026-07-03TDNet「2026年5月期 決算概要」のお知らせ
2026-07-03TDNet2026年5月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-06-29TDNet2027年5月期6月度月次業績のお知らせ
2026-06-03TDNet代表取締役の異動および取締役候補者の選任に関するお知らせ
2026-05-28TDNet2026年5月期5月度月次業績のお知らせ
2026-03-27TDNet2026年5月期3月度月次業績のお知らせ
2026-03-27TDNet通期連結業績予想および期末配当予想の修正に関するお知らせ
2026-03-27TDNet「2026年5月期 第3四半期決算概要」のお知らせ
2026-03-27TDNet2026年5月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-03-03TDNet2026年5月期2月度月次業績のお知らせ
2026-02-04TDNetearnings: 2026年5月期半期報告書の提出完了に関するお知らせ
2026-02-04TDNetその他の関係会社の決算に関するお知らせ
2026-02-04TDNet2026年5月期半期報告書の提出完了に関するお知らせ