Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

キッコーマン株式会社 (2801)

キッコーマンは持株会社としてグループを統括し、国内・海外で食料品製造・販売、食料品卸売、その他事業を展開する。主力はしょうゆで、デルモンテ製品、豆乳飲料、酒類も手掛ける。発酵・醸造技術を競争優位性とし、「キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードの調味料にする」ビジョンを掲げる。国内ではしょうゆ関連調味料と豆乳でNo.1ブランドの地位を確立する。海外では現地生産体制を構築し、北米での新工場稼働やアジアでの市場拡大、新規市場開拓を進める。 [本社]千葉県野田市 [創業]1917年 [上場]1949年

1. 事業概要と競争優位性

キッコーマンは持株会社としてグループ戦略の立案と事業会社の統括管理を行う。事業は「国内 食料品製造・販売」「国内 その他」「海外 食料品製造・販売」「海外 食料品卸売」の4部門で構成する。国内ではしょうゆ、調味料、デルモンテトマト加工品、豆乳飲料、酒類等を製造・販売する。海外ではしょうゆ、デルモンテトマト加工品を製造・販売し、東洋食品等の卸売事業をグローバルに展開する。国内その他事業では、医薬品、化成品、バイオケミカル製品の開発を行う。

経営理念は「消費者本位」「食文化の国際交流」「地球社会にとって存在意義のある企業」であり、事業領域を「食品の製造と販売」「食と健康に関わる商品とサービスの提供」のグローバル展開と定める。

競争優位性(Moat)として、強固なブランド力を持つ。「グローバルビジョン2030」において「キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードの調味料にする」ことを目指す。国内市場では、しょうゆ関連調味料カテゴリーでNo.1ブランド、豆乳においてもNo.1ブランドの地位を確立する。また、「発酵・醸造技術」を重要な経営資源とし、研究開発本部を中心にしょうゆ醸造、食品、バイオの研究体制を整備する技術的優位性を持つ。海外における現地生産体制(米州、欧州、アジア)とグローバルな販売ネットワーク(東洋食品卸売事業)は、新規参入者にとって高い参入障壁となる。特に北米では2026年後半からの米国第3工場稼働を含め、供給体制を整備し需要に対応する。長年にわたるブランド浸透と高品質な商品提供により、国内外で強固な顧客基盤を構築する。ビジネスモデルの質は、グローバルな事業展開による地域経済変動リスクの分散、および安全で高品質な商品の安定供給を基本とする。

2. 沿革ハイライト

1917年12月、野田醤油株式会社として設立する。1949年5月、東京証券取引所に株式を上場する。1957年6月、KIKKOMAN INTERNATIONAL INC.(米国)を設立し、海外展開を開始する。1972年3月、KIKKOMAN FOODS, INC.(米国)を設立し、海外での生産体制を確立する。1980年10月、キッコーマン株式会社に商号変更する。1990年1月、デルモンテ商標の日本及びアジア・太平洋地域(除くフィリピン)の永久専用使用権を取得する。2009年10月、持株会社制に移行する。2022年4月、東京証券取引所のプライム市場に移行する。

3. 収益・成長

成長ドライバーとして、グローバル展開の加速を掲げる。「グローバルビジョン2030」に基づき、キッコーマンしょうゆのグローバル・スタンダード化を目指し、海外しょうゆ部門では主要市場の深耕と新規市場(南米、インド、アフリカ地域)の開拓を進める。特にアジアでは持続的な2桁成長を目指す。北米での需要増に対応するため、2026年後半からの米国第3工場稼働を含む供給体制を整備する。東洋食品卸売事業では、業務用市場と家庭用市場とのバランス良い事業構造への転換や販売体制・調達力の強化を進める。国内では、ITやデジタル技術を活用し、顧客への提供価値を高め、高付加価値化や生産性向上を図る。

研究開発活動を通じて、しょうゆ、食品、飲料、酒類分野での新商品開発を継続し、バイオケミカル分野では臨床診断用酵素、衛生検査用キット、医薬用ヒアルロン酸、化粧品原料セラミドなどの開発を進め、新たな事業機会を創出する。

中期経営計画では、2025年度を初年度とし、2027年度を最終年度とする計画において、売上成長率(為替差除き)年平均5%以上、事業利益率10%以上、ROE12%以上を目標とする。

4. 財務健全性

営業キャッシュ・フローを成長分野への投資(生産性向上・効率化、新規事業・研究開発、DX、人財、社会課題解決)に充当する。利益率改善を第一に、資産効率、資本効率をあげることでROE向上に取り組む。2025年3月期末の総資産は679,414百万円、純資産は508,539百万円、有利子負債は32,227百万円、キャッシュ・アンド・キャッシュ・イクイバレンツは106,184百万円を保有し、強固な財務基盤を維持する。

5. 株主還元

営業キャッシュ・フローを活用し、企業価値向上のための投資と並行して株主還元も行う方針である。中期経営計画においてROE12%以上を目標に掲げ、資本効率の向上を通じて株主価値の最大化を目指す。

6. 注目ポイント

「グローバルビジョン2030」に掲げる「キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードの調味料にする」成長戦略は注目される。発酵・醸造技術を核とした研究開発力と、バイオケミカル分野での新規事業創出への取り組みも重要である。北米での新工場稼働やアジアでの市場拡大など、海外事業の成長ポテンシャルは高い。国内市場におけるしょうゆ関連調味料と豆乳のNo.1ブランドとしての地位維持と収益力向上も継続する。TCFD提言への賛同や「地球環境」「食と健康」「人と社会」を重要分野とするサステナビリティへの積極的な取り組みも評価される。

主要リスクとして、自然災害、原材料市況の変動、社会経済的混乱、競争環境の変化、サステナビリティ、情報システム及び情報セキュリティ、人財が挙げられる。これらに対し、事業継続計画(BCP)の策定、リスク分散、研究開発・DX推進、情報管理体制の徹底、人財確保・育成などの対策を講じる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W06C | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1295.6B 20.6倍 10.9倍 0.0% 1,336.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 709.0B 660.8B 618.9B
営業利益 73.7B 66.7B 55.4B
純利益 61.7B 56.4B 43.7B
EPS 65.0 59.2 45.7
BPS 122.6 111.5 97.7

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行㈱ (信託口)0.19%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.08%
㈱千秋社0.04%
㈱茂木佐0.03%
明治安田生命保険(相) (常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)0.03%
㈱引高0.03%
㈲くしがた0.02%
㈱丸仁ホールディングス0.02%
(公財)野田産業科学研究所0.02%
(公財)興風会0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 6.38%+0.30%
2023-10-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.70%(0.55%)
2023-07-06三井住友信託銀行株式会社 6.08%(1.07%)
2022-10-03株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.25%(0.58%)
2021-06-21株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.83%+0.15%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-05TDNet決算キッコマン2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)1,514-7.50%
2025-12-01TDNet配当・還元キッコマン自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ1,400+1.29%
2025-11-06TDNet配当・還元キッコマン自己株式の取得状況に関するお知らせ1,231+11.17%
2025-10-27TDNet配当・還元キッコマン剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ1,260-0.99%
2025-10-02TDNet配当・還元キッコマン自己株式の取得状況に関するお知らせ1,228+1.55%
2025-09-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 6.38%1,291+0.04%
2025-09-02TDNet配当・還元キッコマン自己株式の取得状況に関するお知らせ1,298+0.46%
2025-08-05TDNet決算キッコマン2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)1,332-3.60%
2025-08-04TDNet配当・還元キッコマン自己株式の取得状況に関するお知らせ1,327+0.38%
2025-07-02TDNet配当・還元キッコマン自己株式の取得状況に関するお知らせ1,304-0.08%
2023-10-16EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.7%
2023-07-06EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 6.08%
2022-10-03EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.25%
2021-06-21EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.83%