ヱスビー食品は、スパイスを原料とする食料品の製造・加工を主軸とし、各種香辛料、即席カレー、チューブ製品、レトルトカレー等を製造・販売する。原材料調達は連結子会社のヱスビー興産、峯栄興業が、製造はエスビーガーリック食品、ヱスビースパイス工業、ヱスビーサンキョーフーズ、大伸が担当する。販売は当社に加え、S&B INTERNATIONAL CORPORATION(米州)、S&B FOODS SINGAPORE PTE.LTD.(東南アジア、オセアニア)、S&B SPICE CANADA INC.(カナダ)が海外市場で展開する。
同社の競争優位性は、「香辛料のトップメーカー」として培った技術力と開発力に根差す。コアコンピタンスである「地の恵み スパイス&ハーブ」の可能性を追求し、育種・栽培技術の検討、香り分析、機能性研究といった基礎から応用までの研究開発を推進する。食品加工技術、容器包装、微生物制御管理技術の研究も行う。原材料調達から製造、販売までを垂直統合したサプライチェーンと、上田、東松山、宮城の各工場における生産設備、FSSC22000を取り入れた品質管理体制、トレーサビリティ、フードディフェンスへの取り組みは、新規参入者にとって高い参入障壁となる。
同社は1923年、創業者山崎峯次郎がカレーの調合に着手したことに源を発する。1940年4月に株式会社日賀志屋に改組し、1949年12月にはヱスビー食品株式会社に商号を変更した。1951年6月に東京店頭売買銘柄の承認を受け株式を公開し、1961年10月には東京証券取引所市場第二部に上場した。1970年代には上田工場(1973年)、東松山工場(1977年)を竣工し生産体制を強化する。1983年には開発部研究室を中央研究所に改称し、研究開発体制を確立した。1990年代以降はS&B INTERNATIONAL CORPORATION(1992年)等の海外子会社を設立し、海外展開を加速する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行した。2024年3月には調理済食品事業を譲渡する。
2025年3月期の連結売上高は123,520百万円、営業利益は9,442百万円、純利益は7,565百万円を計上する。営業利益率は7.64%を記録する。
同社の成長ドライバーは、国内市場の人口減少に対応した海外事業の強化である。米州、東南アジア、オセアニア、カナダなど世界各地域での販売を強化し、2043年に海外売上高比率40%超を目指す。また、世界的な高齢化に伴う健康志向の高まりに対応するため、スパイスやハーブの機能性研究を加速させ、栽培技術の獲得や産地開発に取り組む。時短・簡便、食品ロス削減、環境負荷低減、食物アレルギーへの配慮、多様な食文化に対応した製品開発も推進する。グローバル人財・デジタル人財・研究者の育成、生産性向上に向けた業務・事業構造改革も成長戦略の一環である。2023年4月より開始した第3次中期経営計画では、主力製品及び高付加価値製品の販売、海外事業が順調に推移し、2026年3月期の業績予想は目標値を大きく上回る見込みを示す。
2025年3月期末の自己資本比率は58.6%を維持する。有利子負債は21,635百万円に対し、現金及び現金同等物は19,440百万円を保有する。経営指標として売上高営業利益率、自己資本比率、ROEの向上を重視する。
同社は、市場環境の変化、原材料調達、食の安全性、法的規制、海外での事業展開、情報システム、自然災害、人財流出、社会・環境への責任など、多岐にわたる事業リスクに対し、リスクマネジメント委員会を中心とした管理体制を整備する。産地分散化による原材料調達リスクの軽減、FSSC22000に基づく品質管理体制の構築、事業継続計画(BCP)の整備などにより、リスク回避または軽減を図る。
2025年3月期の年間配当は80.0円を実施する。持続的な成長と企業価値向上を図りながら、株主への安定的な還元を継続する方針を示す。
同社は「地の恵み スパイス&ハーブ」を核とした独自の技術力と研究開発力を競争優位性とする。国内市場の成熟化を見据え、2043年に海外売上高比率40%超を目標とするグローバル展開戦略は、今後の成長ドライバーとして注目される。健康志向やSDGsといった社会課題への対応を製品開発や原材料調達に組み込むことで、持続可能な企業価値向上を目指す。強固な品質管理体制とサプライチェーンマネジメントは、食品メーカーとしての信頼性を支える基盤である。第3次中期経営計画における業績目標の上方修正は、事業戦略の進捗と収益性の改善を示唆する。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 62.0B | 14.6倍 | 1.4倍 | 0.0% | 4,555.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 123.5B | 126.4B | 120.7B |
| 営業利益 | 9.4B | 7.8B | 5.4B |
| 純利益 | 7.6B | 6.7B | 4.1B |
| EPS | 313.0 | 277.9 | 166.1 |
| BPS | 3,321.3 | 3,007.7 | 2,603.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 山崎兄弟会 | 0.10% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.04% |
| 農林中央金庫 | 0.04% |
| 株式会社きらぼし銀行 | 0.04% |
| セコム損害保険株式会社 | 0.03% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.03% |
| 大日本印刷株式会社 | 0.02% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| 第一生命保険株式会社 | 0.02% |
| 株式会社常陽銀行 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-08-22 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 5.15% | +5.15% |
| 2025-02-26 | 山崎 由真子 | 8.81% | -- |
| 2022-12-26 | 山崎 由真子 | 8.81% | +0.20% |
| 2022-02-24 | 峯栄興業株式会社 | 4.32% | (2.15%) |
| 2021-12-17 | 峯栄興業株式会社 | 6.47% | (2.26%) |
| 2021-12-14 | 峯栄興業株式会社 | 6.47% | (2.26%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-20 | TDNet | 人事 | エスビー食 | 代表取締役の異動およびCxO体制の導入に関するお知らせ | 4,445 | +1.46% |
| 2025-08-26 | TDNet | その他 | エスビー食 | 株主優待制度の変更に関するお知らせ | 3,235 | +0.93% |
| 2025-08-22 | EDINET | 大量保有 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.15% | 3,165 | +0.95% |
| 2025-07-11 | TDNet | 人事 | エスビー食 | 取締役に対する譲渡制限付株式としての自己株式処分に関するお知らせ | 3,160 | -0.32% |
| 2025-02-26 | EDINET | 大量保有 | 山崎 由真子 | 大量保有 8.81% | 5,200 | +0.00% |
| 2022-12-26 | EDINET | 大量保有 | 山崎 由真子 | 大量保有 8.81% | — | — |
| 2022-02-24 | EDINET | 大量保有 | 峯栄興業株式会社 | 大量保有 4.32% | — | — |
| 2021-12-17 | EDINET | 大量保有 | 峯栄興業株式会社 | 大量保有 6.47% | — | — |
| 2021-12-14 | EDINET | 大量保有 | 峯栄興業株式会社 | 大量保有 6.47% | — | — |