Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ユタカフーズ株式会社 (2806)

ユタカフーズは液体、粉体、チルド食品、即席麺の製造販売を行う。親会社東洋水産からの受託製造が売上高の6割以上を占める。液体部門は1952年以降の醸造ノウハウを有し、「うなぎのたれ」は業界トップクラスの生産量を誇る競争優位性を持つ。粉体部門は多様な形状・充填形態に対応する技術力を有する。チルド食品は中部地区の生産拠点として機能し、新工場稼働で受託量拡大を図る。自社開発製品の比率向上を成長戦略とする。 [本社]静岡県焼津市 [創業]1919年 [上場]1961年

1. 事業概要と競争優位性

ユタカフーズは液体、粉体、チルド食品、即席麺の製造販売を行う。親会社東洋水産株式会社からの受託製造が売上高の6割以上を占める。液体・粉体部門では自社製品も展開する。

液体部門は1952年以降の醸造ノウハウを有し、「うなぎのたれ」は業界トップクラスの生産量を誇る技術的優位性を持つ。国内外生産者向けに粘度・色合い・味をカスタマイズ提供する。粉体部門は「粉末」「顆粒」形状、多様な充填形態に対応する技術力を有し、2019年鳥取工場への事業集約で製販一体体制を敷く。長年培った調味料製造技術と設備、味覚・嗅覚に依る付加価値提供に必要な人材が競争優位性の源泉である。FSSC22000に基づく品質管理体制も強みである。チルド食品は中部地区の生産拠点として機能する。

2. 沿革ハイライト

1919年1月、坂野信四郎が山二製材工場として創業する。1952年5月、豊産業株式会社へ商号変更し、味噌醤油の醸造業に転換する。1961年10月、名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場した。1976年8月、東洋水産株式会社の経営参加を得て、だしの素の受託製造を開始する。以降、生麺、即席麺、調理品、即席ワンタンの受託製造を拡大する。1997年10月、ユタカフーズ株式会社へ商号変更する。2003年4月、東洋水産から山陰東洋の営業を譲り受け鳥取工場として稼働する。2019年7月、鳥取工場に新工場を建築する。2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場、名古屋証券取引所メイン市場へ移行する。

3. 収益・成長

経営目標は部門別利益管理、EPS増加、ROE・ROA向上である。成長ドライバーは、即席麺・チルド食品の受託製造におけるチルド新工場稼働による受託量拡大と東洋水産との新製品開発協力である。液体・粉体部門を戦略分野と位置付け、研究開発強化、製品開発スピードアップ、生産・販売体制整備を通じて売上拡大を図り、自社開発製品比率向上を目指す。研究スタッフ10名、研究開発費204百万円を投じ、麺類の品質改良・保存性向上、多様な調味料開発に取り組む。当事業年度の設備投資額は5,429百万円で、チルド新工場関連設備に5,236百万円を投じ、生産設備の増強・更新・合理化を推進する。最適な設備投資と業務効率化で筋肉質なコスト構造への転換を図る。経営環境は国内経済回復期待がある一方、国際情勢不安定、原材料価格高騰、為替変動、価格競争激化、人口減少・高齢化、食の安心・安全意識の高まりなど、厳しい状況が続く。

4. 財務健全性

有利子負債は0.0円であり実質無借金経営を維持する。自己資本比率は直近3期で87.3%から89.1%と非常に高く、強固な財務基盤を示す。現金同等物は直近で2,529百万円を保有する。営業キャッシュフローは直近で1,408百万円のプラスであり、事業活動による資金創出能力を持つ。投資キャッシュフローは直近で4,124百万円のマイナスであり、チルド新工場関連設備への大規模投資を実施する。

5. 株主還元

年間配当金を直近3期連続で40.0円に設定し、安定配当を継続する。直近の配当性向は50.2%である。自己株式は直近で1,884,600円を保有する。

6. 注目ポイント

主要リスクは、売上高の6割以上を占める東洋水産株式会社への特定の取引先依存である。東洋水産グループの戦略変更が経営成績に影響を及ぼす可能性がある。調味料事業の根幹である味覚・嗅覚に依る付加価値提供には、高い知識・技術と経験を持つ人材が不可欠であり、適切な人材の採用・育成が課題となる。人材獲得競争の激化もリスク要因である。法的規制遵守、製品クレーム、天候不順や自然災害、新たな感染症等の発生による影響も事業リスクとして認識する。FSSC22000に基づく品質管理を徹底する。中長期的な成長戦略として、チルド新工場稼働による受託量拡大と、液体・粉体部門における自社開発製品比率向上を掲げ、バランスの取れた売上構成と収益力強化を目指す。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W5T7 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
18.8B 26.7倍 0.7倍 0.0% 2,131.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 14.5B 13.8B 13.7B
営業利益 681M 586M 892M
純利益 553M 459M 683M
EPS 79.7 66.2 98.4
BPS 3,239.1 3,189.2 3,116.4

大株主

株主名持株比率
東洋水産株式会社0.51%
VASANTA MASTER FUND PTE. LTD.(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部 )0.05%
株式会社榎本武平商店0.03%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.03%
ユタカフーズ従業員持株会0.03%
株式会社あいち銀行0.01%
大樹生命保険株式会社0.01%
焼津水産化学工業株式会社0.01%
知多信用金庫0.01%
株式会社三井住友銀行0.01%