Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ピエトロ (2818)

ピエトロは、ドレッシング・ソース等の食品製造販売とパスタ料理レストラン経営を主要事業とする。主力「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」は、生の素材を生かす非加熱処理製法と小ロット仕込による「美味しいものづくり」にこだわり、手作りの高級感を特徴とする。製造方法に特許権はなく、競合参入リスクがある。店舗事業はパスタ専門店を国内展開し、和風素材を取り入れた独創的メニューを開発する。ドレッシングを収益基盤とし、パスタ、冷凍食品、スープを成長ドライバーに、海外市場開拓や新工場建設で業容拡大を図る。 [本社]福岡市中央区 [創業]1980年 [上場]2002年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ピエトロは、各種ドレッシング・ソース等の食品製造販売を行う商品事業と、パスタ料理をメインとしたレストランを経営する店舗事業を主要な事業とする。

商品事業では、当社及び連結子会社PIETRO NORTH AMERICA, INC.がドレッシング・ソース類を製造販売する。主力製品「ピエトロドレッシング和風しょうゆ」は、生の素材を生かす非加熱処理の生タイプ製法、厳選された新鮮な原料、創業当初からの小ロット仕込による「美味しいものづくり」へのこだわり、手作りの高級感を特徴とする。販売は問屋を経由して全国の量販店、スーパーマーケットが大部分を占め、他に百貨店、高級食料品店等でも展開する。

店舗事業では、パスタ専門店を直営店及びFC店として国内に展開し、PIETRO A DAYブランド等の直販店も運営する。レストランは、日本人の食の原点に着目し、高菜、納豆、たらこ等の和風素材を取り入れた独創的なパスタメニューを開発・提供する。商品事業と店舗事業を併せ持つことが当社の強みである。

競争優位性(Moat)として、主力ドレッシングの非加熱処理製法と小ロット仕込による品質維持、および和風素材を取り入れたパスタメニューのオリジナリティが挙げられる。しかし、ドレッシングの製造方法に特許権を保有しないため、競合先の参入や類似商品の販売による影響を受けるリスクが存在する。商品事業売上高の51.7%を「ピエトロドレッシング」が占める高依存体質も課題である。ビジネスモデルの質として、ドレッシングカテゴリーを収益基盤と位置付ける。

2. 沿革ハイライト

1980年12月、パスタ専門店「洋麺屋ピエトロ」を福岡市中央区に創業する。1985年7月、株式会社ピエトロを設立し、ドレッシングの製造販売を開始する。1990年5月、ドレッシング製造工場(古賀第一工場)を竣工し、生産体制を確立する。2002年4月、東京証券取引所市場第二部に上場し、2015年12月には市場第一部に移行する。2020年5月、古賀第三工場を竣工し、生産能力を強化する。2021年7月、PIETRO NORTH AMERICA,INC.を米国に設立し、海外でのドレッシング事業を継承する。2023年9月、東京証券取引所スタンダード市場を選択する。

3. 収益・成長

当社グループは、中長期的な企業価値向上と持続的な成長に向け、「年輪経営」を掲げ、着実な成長と継続的な増益を目指す。目標経営指標として営業利益、当期利益に重きを置く。

成長ドライバーとして、商品事業ではドレッシングカテゴリーを収益基盤としつつ、パスタ、冷凍食品、スープカテゴリーのマーケティングと拡販を強化する。パスタカテゴリーでは「レストラン発の本格派のこだわり商品」を他社との差別化ポイントとする。店舗事業では、顧客満足度向上と黒字定着に向けた収益構造改革を継続し、年2~3店舗のペースで新規出店を行い、ブランド発信基地としてのエリアマーケティングを強化する。海外では北米をはじめ、アジアや欧州での市場開拓を図る。

2026年春竣工予定の新工場建設は、分散した生産拠点の集約による生産体制の合理化と製造原価の低減、業容拡大を目的とする。新工場には見学コース、レストラン、ショップを併設し、地域からも愛されるブランド発信基地としての役割も担う計画である。研究開発活動は「おいしいものづくり」と「楽しい食べ方の提案」をテーマに、ドレッシング、パスタソース、冷凍食品、スープ、レストランメニューの新製品・新メニュー開発を継続する。プラントベース商品や地域食材を活用したメニュー開発にも注力する。

4. 財務健全性

2025年3月31日現在の総資産は10,271,750千円、純資産は6,358,198千円である。現金及び現金同等物は1,177,010千円、有利子負債は1,366,667千円を計上する。新工場建設にあたり、株式発行に加えて金融機関からの借入を予定しており、支払金利の増大が見込まれる。また、借入金には財務制限条項が付されており、抵触した場合には期限の利益を喪失するリスクがある。

5. 株主還元

2025年3月31日現在の年間配当金は24.0円である。

6. 注目ポイント

当社グループは、商品事業と店舗事業の強みを活かしたブランド価値のさらなる向上と持続的な成長を目指す。主力ドレッシングへの依存度を低減し、パスタ、冷凍食品、スープといった成長カテゴリーの育成が重要課題である。2026年春竣工予定の新工場は、生産効率向上と業容拡大の鍵となる。海外市場開拓の進捗も成長戦略の重要な要素である。環境負荷低減への取り組みとして、2025年までに自社製品容器の100%環境配慮型への切り替え、2026年度目標での自社施設電力の100%再生可能エネルギーへの転換を掲げる。人口減少や原材料価格高騰、競争激化といった外部環境の変化への適応力、および人財獲得・育成への継続的な取り組みが今後の企業価値向上に影響を与える。

[本社]福岡市中央区 [創業]1980年 [上場]2002年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W7A4 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
12.7B 214.0倍 1.9倍 0.0% 1,793.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 11.1B 10.1B 9.1B
営業利益 177M 219M -76M
純利益 58M 110M -400M
EPS 8.4 17.4 -66.0
BPS 920.6 933.7 834.6

大株主

株主名持株比率
株式会社M・LYNX0.21%
日清オイリオグループ株式会社0.15%
西川  啓子0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
ピエトロ従業員持株会0.01%
ピエトロ取引先持株会0.01%
株式会社西日本シティ銀行0.01%
高橋 泰行0.01%
宮川 慎一0.01%
TOPPAN株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-08-04西川 啓子 24.43%(2.97%)
2023-12-20西川 啓子 27.40%(0.61%)
2022-08-17日清オイリオグループ株式会社 16.94%(3.09%)
2021-11-24西川 啓子 28.01%+0.58%
2021-11-24西川 啓子 28.01%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-10-17TDNet特損・減損ピエトロ固定資産の譲渡及び特別損失(減損損失)の計上に関するお知らせ1,740-0.06%
2025-08-04EDINET大量保有西川 啓子大量保有 24.43%1,742+0.11%
2025-07-11TDNetその他ピエトロ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,742-0.11%
2023-12-20EDINET大量保有西川 啓子大量保有 27.4%
2022-08-17EDINET大量保有日清オイリオグループ株式会社大量保有 16.94%
2021-11-24EDINET大量保有西川 啓子大量保有 28.01%
2021-11-24EDINET大量保有西川 啓子大量保有 28.01%