エバラ食品工業は、食品事業を主力とし、物流等も手掛ける企業である。家庭用では「黄金の味」「焼肉のたれ」「プチッと鍋」といった主力調味料群を、業務用ではラーメンスープや浅漬けの素等、幅広い製品を提供。国内製造販売に加え、アジア地域を中心に海外展開も進める。
当社の競争優位性は、長年培われた強力なブランド力と、自社工場全てで国際規格FSSC22000を取得した厳格な品質管理体制にある。研究所では、味づくり、新技術開発、基礎研究を通じて技術的優位性を追求。業務用分野では、顧客との共同開発で強固な関係性を構築し、顧客を囲い込む戦略を展開する。食品事業は法的規制を受けるため、強固な内部統制と品質管理体制が参入障壁となり、安定した事業基盤を形成。調味料は消耗品であり、リカーリング収益を基盤とするビジネスモデルが特徴である。
沿革を見ると、当社は1958年5月に荏原食品株式会社として設立され、キンケイブランドでソース、ケチャップ製造を開始した。1968年にはエバラブランドへ変更し、エバラ食品工業株式会社に商号を変更。伊勢原、群馬、栃木、津山に主要工場を稼動させ、生産体制を強化した。1990年には物流事業、1984年には広告宣伝事業にも進出。海外展開は1988年3月のUS EBARA FOODS INC.設立を皮切りに、2005年4月の荏原食品(上海)有限公司設立以降、アジア地域を中心に海外子会社を設立し、グローバル事業を拡大した。株式市場においては、2003年店頭登録、2004年ジャスダック上場、2014年東証一部指定、2022年東証スタンダード市場へ移行。M&A戦略も積極的に活用し、事業領域の拡大とポートフォリオの最適化を図る。
国内市場の縮小と多様化に対応するため、当社グループは国内事業依存からの転換を重要な課題と捉える。2033年度に向けた長期ビジョンでは「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」をありたい姿と定め、持続的な新価値提供を目指す。中期経営計画「Ebara Reboot 2026」では、「構造変革」と「成長投資」を推進し、利益拡大軌道への回帰を図ることを基本戦略とする。具体的には、「既存事業の高収益化」「新市場・新価値創造」「経営基盤改革の深化」を柱とする。
成長ドライバーとして、海外事業を最重要視し、東南アジア地域への浸透と拡大、海外R&D・現地生産基盤の構築に注力。新市場・新製品開発では、健康分野でのビジネス確立、粉末調味料分野への拡大、通年販売型商品の拡充、新技術活用を推進する。ポーション調味料等の基幹商品のシェア拡大と収益力強化も図る。また、ICT活用によるデータ活用型経営、業務プロセス改革、製造体制変革による多品種少量生産対応力向上も成長を支える重要な要素である。M&A戦略も継続的に活用し、事業ポートフォリオの最適化を進める。2026年度にはEBITDA40億円、連結売上高に占める海外売上高比率5%以上を目標とする。
財務健全性については、安定した事業基盤を背景に高い純資産比率を維持し、有利子負債は低水準に抑えられている。キャッシュフローを適切に管理し、過度な借入に依存しない堅実な経営姿勢を示す。設備投資は生産効率向上を目的とした計画的な設備投資を実施している。食品安全性、市場動向、原材料価格変動、法的規制等の事業リスクに対しては、内部統制委員会によるリスク管理体制を整備し、経営の安定性を確保する。
株主還元については、総還元性向50%以上を目標に掲げ、安定した株主還元を継続する方針である。業績と連動した配当の実施に加え、機動的な自社株買いの実行も検討し、株主価値の向上を図る。
エバラ食品工業は、国内市場の課題に対し、海外展開と新市場・新価値創造を成長戦略の柱とする。特に東南アジアでの事業浸透、健康分野での地位確立、ポーション調味料のシェア拡大、粉末調味料分野への進出、M&Aによる事業再構築が今後の成長を左右する。FSSC22000取得の品質管理と研究開発力はブランド価値維持と新価値創造の基盤であり、原材料価格変動等のリスクへの機動的な対応力も持続的収益確保に不可欠である。
[本社]横浜市西区 [創業]1958年 [上場]2003年
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 25.3B | 17.9倍 | 0.7倍 | 0.0% | 2,565.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 48.0B | 45.2B | 43.4B |
| 営業利益 | 2.0B | 2.4B | 3.0B |
| 純利益 | 1.4B | 1.8B | 2.2B |
| EPS | 143.3 | 183.6 | 221.7 |
| BPS | 3,501.4 | 3,346.5 | 3,152.8 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| KMST HOLDINGS株式会社 | 0.36% |
| 日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口) | 0.06% |
| 株式会社横浜銀行 | 0.04% |
| エバラ食品工業株式会社 従業員持株会 | 0.04% |
| 株式会社榎本武平商店 | 0.02% |
| 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 0.01% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.01% |
| 今井文子 | 0.01% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.01% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-08-19 | KMST HOLDINGS株式会社 | 35.97% | +2.23% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-06 | TDNet | 決算 | エバラ食品工業 | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,711 | +3.25% |
| 2026-02-06 | TDNet | 決算 | エバラ食品工業 | 2026年3月期 第3四半期決算短信補足資料 | 2,711 | +3.25% |
| 2026-02-06 | TDNet | 業績修正 | エバラ食品工業 | 業績予想の修正に関するお知らせ | 2,711 | +3.25% |
| 2025-11-17 | TDNet | 配当・還元 | エバラ食品工業 | 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ | 2,483 | +1.09% |
| 2025-11-14 | TDNet | 配当・還元 | エバラ食品工業 | 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ | 2,477 | +0.24% |
| 2025-11-06 | TDNet | 決算 | エバラ食品工業 | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,468 | +0.36% |
| 2025-11-06 | TDNet | 業績修正 | エバラ食品工業 | 業績予想の修正に関するお知らせ | 2,468 | +0.36% |
| 2025-10-24 | TDNet | 配当・還元 | エバラ食品工業 | 剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ | 2,522 | +0.24% |
| 2025-08-19 | EDINET | 大量保有 | KMST HOLDINGS株式会社 | 大量保有 35.97% | 2,577 | +0.23% |
| 2025-08-07 | TDNet | 決算 | エバラ食品工業 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,588 | -0.19% |
| 2025-08-07 | TDNet | 決算 | エバラ食品工業 | 2026年3月期 第1四半期決算短信補足資料 | 2,588 | -0.19% |
| 2025-07-11 | TDNet | その他 | エバラ食品工業 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ | 2,517 | +1.07% |
| 2025-06-30 | TDNet | その他 | エバラ食品工業 | 国内製造体制の再編に関するお知らせ | 2,513 | -0.12% |