Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

石井食品株式会社 (2894)

石井食品は調理済食品の製造販売を主軸とする。無添加調理技術、厳選素材、品質保証番号による原材料履歴管理システムを競争優位性とし、2010年に国内特許を取得する。FSSC22000等の認証で高い安全性を確保する。1970年には業界初の調理済チキンハンバーグを発売し、ブランド力を確立した。子育て世代の食生活課題解決に繋がる商品開発や、地域生産者・行政との連携による「地域と旬」モデルへの転換を成長戦略とする。 [本社]千葉県八千代市 [創業]1945年 [上場]1962年

1. 事業概要と競争優位性

石井食品グループは、調理済食品の製造販売を主とする単一セグメント企業である。八千代、京丹波、唐津の3工場体制で生産し、小売業者、消費者への販売、子会社による通信販売を行う。企業理念は「真においしいものをつくる」、目標は「日本一、生産者と地域に貢献する食品会社になる」と掲げる。

競争優位性(Moat)は「無添加調理」技術、自社社員が確認した「厳選素材」、原材料履歴開示の「品質保証番号」の3原則を基盤とする。無添加調理は2012年に全ブランドで採用され、2010年には原材料履歴提供システムの国内特許を取得する。FSSC22000(2013年)等の国際認証も取得し、高い食品安全性と品質管理体制を確立する。これらは食品製造業における参入障壁となる。1970年には業界初の調理済チキンハンバーグを発売し、ブランド力を確立した。ビジネスモデルの質として、不採算・低利益率商品の見直しによる利益率改善を図る。

2. 沿革ハイライト

1945年5月、石井電気工業として発足し、1949年2月に石井食品株式会社へ改称する。1958年4月、真空包装・熱湯殺菌による煮豆の長期保存・広域販売を実現し、1962年12月に東証二部へ上場する。1970年4月には業界初の調理済チキンハンバーグを発売した。2000年8月、品質保証番号管理システムを全工場に導入し、2001年12月には原材料情報開示サービス「OPEN ISHII」を開始する。2010年3月、原材料履歴提供システムの国内特許を取得する。2012年12月には全ブランドを「無添加調理」に転換し、2013年10月にはFSSC22000認証を取得した。2022年4月、東証スタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

経営環境は物価高と消費者の節約・低価格志向が継続する。中長期経営戦略ISHII VISION2030では「農と食卓をつなぎ、子育てを応援する企業に」を掲げ、子育て世代の食生活課題解決に繋がる常温商品開発を推進する。成長ドライバーは、地域生産者・行政との連携深化による地域食材活用と旬の季節商品開発、及び「地域と旬」モデルへの転換である。不採算・低利益率商品の見直しと販売チャネル強化により利益率改善を図る。生産性向上に向け、機械化・自動化・省力化投資、AI・ロボット活用、IT人財獲得を進める。第84期には基幹システムのリプレイスを完了させ、生産体制を改善する。分散型生産体制構築も推進する。ブランディング・マーケティング活動を強化し、顧客交流を通じてブランド価値向上を図る。当連結会計年度の研究開発費は48百万円、設備投資は665百万円であり、生産性向上、品質安全、情報関連に重点を置く。

4. 財務健全性

当連結会計年度末の総資産は7,657,004千円、純資産は3,851,667千円である。現金及び現金同等物は1,812,391千円、有利子負債は1,900,000千円を保有する。経営目標は収益力改善と企業価値増加、ROE導入による利益体質強化と純資産効率的活用である。事業リスクは製品品質評価低下、食品安全性、原材料供給・価格変動、自然災害、システム、疫病等である。原材料価格高騰には、生産者連携による安定調達、他社協業による物流コスト削減、不採算商品見直し、適宜価格改定で対応する。

5. 株主還元

株主還元については、収益力改善と企業価値増加を通じて株主満足度向上を図る方針である。配当は、prior2期に3.0円、prior1期及びcurrent期に4.0円の年間配当を実施する。current期には1,745,200株の自己株式を保有する。

6. 注目ポイント

石井食品は、「無添加調理」技術と国内特許を取得した原材料履歴管理システムを核とする高い品質・安全管理体制を競争優位性とする。これは食品業界における重要な参入障壁となる。中長期経営戦略「ISHII VISION2030」では、「子育て」層を主要ターゲットとし、食生活課題解決型商品の開発と「地域と旬」モデルへの転換を成長ドライバーに据える。生産性向上、IT技術活用、分散型生産体制構築への積極的な設備投資と、ESGチーム設置によるサステナブル経営の推進、人財確保・多様化への取り組みは、持続的な成長に向けた基盤強化策として注目される。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W3AM | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
6.8B 21.5倍 1.6倍 0.0% 372.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 10.9B 10.5B 9.5B
営業利益 268M 414M 220M
純利益 288M 472M 309M
EPS 17.3 28.1 18.3
BPS 231.4 205.2 170.4

大株主

株主名持株比率
㈲ケイアンドアイ0.13%
石井 智康0.05%
㈱千葉銀行0.05%
㈱榎本武平商店0.04%
㈱十文字チキンカンパニー0.02%
石井 逹雄0.02%
損害保険ジャパン㈱0.02%
石井 健太郎0.02%
ユアサ・フナショク㈱0.01%
カネダ㈱0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-06-02石井 智康 5.08%+5.08%
2022-03-07石井 健太郎 1.66%(4.35%)
2022-02-15石井 健太郎 6.01%+1.01%
2022-02-14石井 健太郎 6.01%+1.01%
2021-09-15有限会社ケイアンドアイ 11.57%+9.57%
2021-09-15石井 健太郎 4.92%(1.15%)
2021-09-13有限会社ケイアンドアイ 11.57%+6.82%
2021-09-13石井 健太郎 4.92%(1.15%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-06-20TDNet決算石井食(訂正・数値データ訂正)「2025年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」及び「2025年3月期通期決311+0.00%
2025-06-02EDINET大量保有石井 智康大量保有 5.08%309+0.65%
2022-03-07EDINET大量保有石井 健太郎大量保有 1.66%
2022-02-15EDINET大量保有石井 健太郎大量保有 6.01%
2022-02-14EDINET大量保有石井 健太郎大量保有 6.01%
2021-09-15EDINET大量保有有限会社ケイアンドアイ大量保有 11.57%
2021-09-15EDINET大量保有石井 健太郎大量保有 4.92%
2021-09-13EDINET大量保有有限会社ケイアンドアイ大量保有 11.57%
2021-09-13EDINET大量保有石井 健太郎大量保有 4.92%