Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

旭松食品株式会社 (2911)

旭松食品は、凍豆腐、加工食品等の食品製造販売を主軸とする。主力事業の凍豆腐では「新あさひ豆腐製法特許」を保有し、技術的優位性を確立する。全工場で国際食品安全マネジメント規格FSSC22000を取得、グローバルGAP認証大豆を原料に採用し、安心・安全な商品供給体制を確立する。医療用食材を新たな成長の柱と位置付け、新規チャネル・市場開拓、海外展開も推進する。健康有用性に関する研究活動も継続する。 [本社]長野県飯田市 [創業]1950年 [上場]1992年

1. 事業概要と競争優位性

旭松食品は、凍豆腐、加工食品等の食品製造販売を主たる事業とする。当社グループは当社及び子会社旭松フレッシュシステム㈱、青島旭松康大食品有限公司、青島旭松康大進出口有限公司で構成され、食料品事業の単一セグメントとして活動する。大豆を原料とした食品製造販売を主体とし、主力事業は凍豆腐である。

競争優位性として、2019年7月に「新あさひ豆腐製法特許」を取得し、技術的優位性を確立する。これは凍豆腐製造における独自のノウハウ蓄積を示す。また、国際食品安全マネジメントシステム規格「FSSC22000」を全工場で取得し、そのバージョンの更新を継続する。主原料大豆は2020年3月にグローバルGAP認証大豆に全面切替し、品質と食の安全性を確保する。これらの徹底した品質管理体制は、顧客信頼獲得と高い参入障壁を形成する。経営理念として「品質第一、参画経営、自主挑戦」を掲げ、お客様の生活文化向上と健康な食生活追求を目指す。健康機能に関する継続的な研究活動を行い、論文発表などを通じお客様への認知を高める活動も行う。

2. 沿革ハイライト

当社は1950年12月に旭松凍豆腐株式会社として設立され、1983年1月に旭松食品株式会社に社名変更する。1988年11月、実質上の存続会社として本店を長野県飯田市に移転する。1992年9月に大阪証券取引所市場第二部に上場し、2022年4月にはスタンダード市場へ移行する。

事業面では、1981年に即席みそ汁、1984年に納豆の生産を開始するが、2011年4月には納豆事業から撤退する。海外展開として、2004年6月に青島旭松康大食品有限公司を、2007年6月には貿易子会社を中国に設立する。

品質管理体制強化として、2015年5月に「FSSC22000」認証を全工場で取得し、2019年7月には「新あさひ豆腐製法特許」を取得する。2020年3月には凍豆腐生産原料大豆をグローバルGAP認証大豆に全面切替する。

3. 収益・成長

当社グループは、本業の収益力を表す営業利益の向上を目標とし、売上高営業利益率の向上と高収益体制への転換を図る。

成長ドライバーとして、既存事業の維持拡大に加え、新たな事業・販売チャネルへの注力を進める。特に医療用食材は継続安定的に成長し、「第3の柱」として業績に寄与する。主力事業の凍豆腐では、健康有用性に関する研究成果の情報発信を継続し、利便性・簡便性の高い用途別商品開発により売上拡大を図る。加工食品事業では、価値訴求型の新商品開発・発売を継続し、差別化を推進することで競争力・収益力の向上を目指す。中長期的には海外展開による販売機会の拡大も戦略の一つとする。

研究開発活動では、新商品・リニューアル商品及び新規事業開発を行う。当連結会計年度の研究開発費は104百万円である。

生産体制においては、品質向上、生産設備の維持更新、合理化、情報化などを目的とした設備投資を継続的に実施する。当連結会計年度の設備投資総額は454百万円であり、FSSC22000への対応投資や太陽光発電設備の増設も行う。コスト削減と効率化のため、生産体制の見直し、合理化投資、IoTを活用したシステム化を推進する。

4. 財務健全性

当社グループの財務状態は高い健全性を示す。当連結会計年度末(2025年3月31日)の総資産は10,234,410千円、純資産は8,265,795千円である。現金及び現金同等物は962,624千円を保有し、有利子負債は867,224千円である。

事業等のリスクとして、食の安全性、主要原材料の調達(農産物、輸入依存、相場・為替変動)、国内市場の人口減少と安価販売競争、生産拠点の集中による自然災害、情報セキュリティ、感染症拡大、人材不足を認識する。これらのリスクに対し、国際的な食品安全マネジメントシステム規格の認証取得、グローバルGAP認証大豆への切替、原材料の長期契約や適正在庫確保、事業の多角化と販売チャネル開拓、BCP(事業継続計画)の策定、情報セキュリティ管理体制の強化、働き方改革やIT活用による省力化・自動化を通じて対応を図る。

5. 株主還元

当社は株主への利益還元を重視し、安定的な配当を継続する。当連結会計年度の年間配当金は1株当たり35.0円であり、前連結会計年度の25.0円、前々連結会計年度の10.0円から増配傾向にある。当連結会計年度末には27,900株の自己株式を保有する。

6. 注目ポイント

旭松食品は、凍豆腐製造における「新あさひ豆腐製法特許」と、FSSC22000全工場取得及びグローバルGAP認証大豆全面切替に代表される徹底した品質・安全管理体制を競争優位性の源泉とする。医療用食材を「第3の柱」として育成する成長戦略は、国内市場の縮小リスクに対する有効な打ち手となる。高い財務健全性は、安定的な事業運営と将来の成長投資余力を裏付ける。SDGsへの取り組みも推進し、持続可能な企業価値向上を目指す姿勢は、長期投資家にとって注目すべき点である。

[本社]長野県飯田市 [創業]1950年 [上場]1992年

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W83H | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.4B 18.2倍 0.5倍 0.0% 2,360.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 8.0B 8.1B 7.9B
営業利益 226M 205M -50M
純利益 239M 233M -69M
EPS 129.3 126.5 -37.5
BPS 4,431.1 4,290.3 4,064.7

大株主

株主名持株比率
株式会社八十二銀行0.05%
木 下 博 隆0.03%
赤 羽 源一郎0.03%
国分西日本株式会社0.03%
藤徳物産株式会社0.03%
佐 々 木 寛 雄0.03%
株式会社大乾0.02%
株式会社日阪製作所0.02%
株式会社ホワイトフーズ0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-06TDNet業績修正旭松食品2026年3月期連結業績予想の修正及び配当予想の修正(創業75周年記念配当)に関するお知らせ2,340-1.28%
2026-02-06TDNet決算旭松食品2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,340-1.28%
2025-11-26TDNetその他旭松食品(開示事項の経過)連結子会社の異動(持分一部譲渡)および特別利益の計上に関するお知らせ2,263+0.18%
2025-09-03TDNetその他旭松食品連結子会社の異動(持分一部譲渡)に関するお知らせ2,282-0.09%
2025-07-25TDNetその他旭松食品譲渡制限付株式としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ2,245-0.18%
2025-06-26TDNetその他旭松食品譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ2,267-0.53%