株式会社リスキルは「一人でも多くの人に社会人教育を届ける」をミッションに、企業向け社会人教育事業を単一セグメントで展開しています。サービスはビジネススキル全般の「biz研修」とIT未経験者向け「tech研修」の2種類で、「一社研修」「公開講座」「動画講座」の3形式で提供。コンテンツ制作、システム提供、集客・営業を当社が担い、講師は外部パートナーと業務委託契約を結んでいます。
競争優位性として、第一に「研修サービスの標準化」を徹底しています。講師の属人性を排除し、当社作成コンテンツを使用することで、高品質な研修を安定的に提供。営業面でも明瞭価格・標準パッケージ化で営業担当のスキル依存度を下げ、スケールしやすいビジネスモデルを構築しています。第二に「研修実施プロセスのDX化」を推進。自社開発の研修サポートシステムを顧客へ無料提供し、研修管理、準備、進捗把握、受講履歴閲覧等の機能を提供することで、顧客利便性を向上させ、サポート品質を均一化しています。第三に、標準化とDX化による運営コスト削減を反映し、「安価な価格設定」を実現。900種類以上の高品質な研修コンテンツを保有しており、この規模を競合他社が容易に整えることは困難と見込んでいます。これらの特徴により、参入障壁が低いとされる研修業界において差別化を図り、単発利用が主ながら研修サポートシステムを通じて顧客の継続利用を促す構造を持っています。
当社の祖業は1986年1月の日本ライセンスバンク創業に遡ります。2001年4月にITスクール リナックスアカデミー事業を開始し、2012年4月には企業向けtech研修を開始しました。2019年5月には企業向けbiz研修を開始し、現在の事業基盤を確立。2022年5月、株式会社リカレントの法人事業部を分社化し、株式会社リスキルを設立しました。2024年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場しました。
2025年3月期の売上高は1,958,771千円、営業利益は683,436千円、純利益は473,789千円を計上しました。
成長ドライバーとして、市場環境の追い風と戦略的な事業展開が挙げられます。日本国内では「リスキリング・学び直し」や「人的資本経営」への注目が高まり、政府の「人への投資に5年間で1兆円」表明、金融庁によるサステナビリティ開示義務化といった政策的・社会的な動きが、企業向け研修サービス市場の拡大を後押ししています。企業向け研修サービス市場は2021年度以降堅調に回復し、2024年度には5,800億円(予測)と数%の市場成長が見込まれます。特にIT人材は、経済産業省の調査で44.9万人の不足が予想され、企業向けIT研修サービス市場は拡大の余地が大きいと見ています。
国内事業では、顧客企業数の増加をKPIとし、特にbiz研修を成長ドライバーと位置付けます。マーケティング強化、営業担当増員、DX化推進により、新規顧客獲得と既存顧客の継続利用増加を図ります。
海外展開として、2025年4月にシンガポール支店を開設します。アジアの研修市場は2027年までの予測で年平均成長率29.2%と高い成長が見込まれており、高成長市場への進出を通じて企業価値向上を目指します。海外進出はbiz研修での展開を想定しています。
なお、業績は新入社員や若手人材の育成需要が高まる第1四半期に偏る傾向があり、2025年3月期は年間売上高の約57%、年間営業利益の約76%が第1四半期に計上されています。
2025年3月期末の総資産は1,760,669千円、純資産は1,411,299千円となります。現金及び現金同等物は1,461,863千円を保有し、有利子負債は0円です。現時点において優先的に対処すべき財務上の課題はないと認識していますが、今後の事業拡大に備え、更なる内部留保の確保と営業キャッシュフローの改善等により財務体質の強化を図る方針を示しています。
提供された財務データおよびテキスト情報には、株主還元に関する具体的な方針や実績の記載がありません。
株式会社リスキルは、リスキリングや人的資本経営、サステナビリティ開示義務化といった政策的・社会的な追い風を受け、企業向け社会人教育市場の拡大を享受しています。独自の競争優位性として、属人性を排除した研修サービスの標準化と自社開発の研修サポートシステムによるDX化を確立し、高品質かつ安価なサービス提供を実現。これにより、参入障壁が低い市場での差別化を図り、顧客利便性とコスト競争力を両立しています。国内市場での顧客企業数増加を追求するとともに、年平均成長率29.2%と予測されるアジア市場への戦略的な海外展開を開始し、新たな成長機会を追求します。財務面では無借金経営であり、潤沢な現金を有するため、今後の事業拡大に向けた投資余力を持っています。一方で、参入障壁の低さによる競合激化、景気変動による教育研修費抑制、従業員・講師の確保、第1四半期への業績集中といったリスク要因も認識しています。
[本社]東京都新宿区 [創業]1986年 [上場]2024年
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 6.0B | 12.3倍 | 4.3倍 | — | 2,884.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2.0B | 1.5B | — |
| 営業利益 | 683M | 402M | — |
| 純利益 | 474M | 285M | 148M |
| EPS | 234.2 | 142.6 | 147,585.0 |
| BPS | 678.2 | 330.3 | 186.9 |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-02-20 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 5.00% | +5.00% |
| 2025-01-17 | 松田 航 | 68.61% | (3.79%) |
| 2024-12-20 | 松田 航 | 72.40% | +72.40% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-02-20 | EDINET | 大量保有 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.0% | — | — |
| 2025-01-17 | EDINET | 大量保有 | 松田 航 | 大量保有 68.61% | — | — |
| 2024-12-20 | EDINET | 大量保有 | 松田 航 | 大量保有 72.4% | — | — |