Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社なとり (2922)

なとりグループは、おつまみ中心の食品製造販売と不動産賃貸事業を展開する。主力は「チーズ鱈®」(発売40周年、記念日登録)や「ジャッキーカルパス®」(発売30周年)等のロングセラーブランド。食品総合ラボラトリーで素材を活かした独創的なおつまみ開発と既存品改良を推進し、HACCPやFSSC22000認証で安全・安心を担保する。中期経営計画では、新しい楽しさを持つおつまみ提供によるファン拡大、健康志向対応製品開発を成長ドライバーとし、インストアシェアアップと新規開拓を図る。 [本社]東京都北区 [創業]1937年 [上場]1999年

なとりグループは、おつまみを中心とした食品製造販売事業及び不動産賃貸事業を展開する。食品製造販売事業が主要な収益源を構成する。

1. 事業概要と競争優位性

なとりグループは、おつまみ中心の食品製造販売事業を核とする。競争優位性として、強力なブランド資産、独自の技術力、厳格な品質管理体制を確立する。

ブランド資産では、「チーズ鱈®」が1982年製造開始以来、2022年には発売40周年を迎え、2015年には日本食糧新聞社制定「第33回食品ヒット大賞『ロングセラー賞』」を受賞した。2022年12月には2月23日を「チーズ鱈®の日」として日本記念日協会に登録する。「ジャッキーカルパス®」も発売30周年を迎えるなど、長年にわたり顧客に支持されるロングセラー商品を多数保有する。「濃厚 チーズ鱈®」や「一度は食べていただきたい 熟成 チーズ鱈®」、「一度は食べていただきたい 粗挽きサラミ」は「モンドセレクション金賞」を複数回受賞し、製品品質の高さも評価される。

技術的優位性として、食品総合ラボラトリーを中心に研究開発活動を展開する。素材の風味を最大限に活かした独創的なおつまみの創出と既存品の改良を継続的に行い、おつまみの可能性を追求する。水産加工製品、畜肉加工製品、酪農加工製品、チルド製品を重点ジャンルと位置付け、開発資源を集中的に投入する。基盤研究を通じて加工・保存方法に関するデータ蓄積や新技術開発を進め、新製品開発のスピードアップを図る。

参入障壁となる厳格な品質管理体制を構築する。食品の安全性を最重要課題と認識し、トレーサビリティー推進、仕入先指導・多様化を徹底する。埼玉工場、埼玉第二工場、メイホク食品、函館なとり、全珍の各工場でHACCPや食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」の認証を取得し、国際的な安全基準を遵守する。部門横断の食品安全統括委員会を設置し、リスク予見と摘み取り活動を行う。また、「フード・ディフェンス」の考え方を取り入れ、意図的な異物混入を防御する体制を整備する。これらの取り組みは、食品製造販売事業における信頼性と安定供給を支える。

2. 沿革ハイライト

なとりは1937年12月に「名取精米店」として創業した。1948年6月、株式会社名取商会を設立し加工水産物の製造を開始。1981年「おつまみコンセプト」を掲げ、1982年2月「チーズ鱈®」の製造を開始した。1991年5月に株式会社なとりに商号変更。1999年11月株式を店頭上場、2002年9月東証一部へ指定替え、2022年4月プライム市場へ移行する。品質管理体制強化のため、1997年HACCP基準適合認定、2003年3月食品総合ラボラトリー完成、2018年FSSC22000認証を取得した。2017年には酪農加工製品専用の埼玉第二工場を完成させ、生産能力を増強。近年は太陽光発電設備導入による環境負荷低減にも取り組む。

3. 収益・成長

なとりグループのビジネスモデルは、おつまみ中心の食品製造販売を核とする。収益力の観点から売上高営業利益率、株主重視の観点からROEの向上を目標とする。

成長ドライバーとして、第6次中期経営計画「Next Value up for 80」に基づき、3つの重点戦略を推進する。第一に「新しい楽しさをもった『おつまみ』の提供によりなとりファンの拡大」を目指し、期間限定品、コラボ商品、レシピ提案、店頭販促等で新規顧客開拓と既存顧客の購買頻度向上を図る。おつまみの用途が「おやつ」としても広がっていることを市場拡大のチャンスと捉え、健康志向に対応した「おやつでちょこちょこたんぱく質」の啓蒙活動や、たんぱく質を補う製品の開発を行う。和食文化や地域創生の要素を取り入れたシリーズ拡充、和素材サラミ、低アルコール・ノンアルコール飲料に合うチルドチーズ製品の開発も進める。インストアシェアアップと新規開拓を進める。

事業上のリスクとしては、原材料や資材の調達(気候変動、食糧需給、為替変動)が挙げられる。特に海外に依存する原材料は全体の約6割、為替変動の影響を受けるものは約4割を占め、価格高騰や為替変動が経営成績に影響を及ぼす可能性がある。商品の安全性問題、商品開発の成否、カントリーリスク、情報セキュリティリスクも認識する。

2026年3月期は、連結売上高500億円、連結営業利益18億円を目標とする。新製品投入と販売促進策により増収を見込むが、為替市場の不安定さ、原材料価格上昇、新基幹システム関連費用、物流・動力燃料費増加、賃上げ等により減益を計画する。

4. 財務健全性

なとりグループは、2025年3月31日現在、総資産41,572,526千円、純資産26,212,712千円を計上する。自己資金に加え、主に金融機関からの借入及びリースにより事業資金を調達する。有利子負債は4,204,200千円である。

キャッシュ・フローについては、増収をベースに在庫水準、債権債務等のきめ細かい管理に努め、営業キャッシュ・フローの向上に注力する。投資活動によるキャッシュ・フローは、増産・商品の安全安心対策・合理化のための設備増強、老朽化設備の更新などを予定し、事業規模の拡大と企業体質の強化に取り組む。

5. 株主還元

株主重視の観点からROEの向上を意識した経営を進める。2025年3月期の年間配当は24.0円/株である。

6. 注目ポイント

なとりグループは、SDGsへの取り組みを経営の重要課題と位置付け、「創ろう 未来あるおつまみ」をスローガンに掲げる。二酸化炭素排出量の削減では、太陽光発電設備導入拡大、本社ビルのLED化を進める。食品ロスの低減に向けた賞味期間の延長や年月表示化、原料廃棄の回避にも取り組む。社会貢献活動として、工場見学の開催やバーチャル体験コンテンツも提供する。

人材戦略では、1on1ミーティングの実施、メンタルヘルスを含む健康相談窓口の拡充、年間休日日数や有給休暇制度、産休育休復帰祝金の新設など、働きがいのある職場づくりを目指す。人材育成面では、研修プログラムの実行・改善に加え、自己啓発補助金の充実を図る。ガバナンス強化のため、リスク管理委員会を設置し、事業活動に関する様々なリスクの管理と対応策の策定を行う。コンプライアンスにおいては、外部講師を招へいし、内部通報制度の浸透やハラスメント対策を講じる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W4BA | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
29.2B 18.1倍 0.9倍 0.0% 1,942.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 48.9B 47.6B 45.1B
営業利益 2.0B 2.1B 622M
純利益 1.4B 1.4B 407M
EPS 107.5 111.3 32.4
BPS 2,083.3 1,992.8 1,874.1

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
なとり取引先持株会0.05%
名 取 三 郎0.04%
名 取 晟一郎0.04%
有限会社エヌアンドエフ0.03%
なとり社員持株会0.03%
株式会社テイーエヌコーポレーション0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
株式会社商工組合中央金庫0.02%
農林中央金庫0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-05-08株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.93%(0.82%)
2025-03-03株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.75%+5.75%
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.55%(0.74%)
2024-03-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.29%+5.29%
2022-04-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.58%(1.86%)
2022-04-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.44%(0.01%)
2022-01-31株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.45%+6.45%
2021-04-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.95%(0.97%)
2021-04-05株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.92%+0.87%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-04TDNet決算なとり2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,896+0.42%
2025-08-06TDNet決算なとり2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,020+0.10%
2025-05-08EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.93%2,069-0.29%
2025-03-03EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.75%2,205-0.82%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.55%
2024-03-18EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.29%
2022-04-18EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.58%
2022-04-04EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.44%
2022-01-31EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.45%
2021-04-19EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.95%
2021-04-05EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.92%