Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

イフジ産業株式会社 (2924)

イフジ産業は、鶏卵を加工した「食の半導体」である液卵・凍結卵を製造販売する液卵事業を主力とする。大手食品・外食向けに安定品質・安定供給力を強みとして納入し、2030年度に液卵販売数量8万トン、業界シェア20%を目指す。業務用粉体・顆粒調味料の開発・製造販売を行う調味料事業では、独自の特殊加工設備と開発力で高付加価値化を図る。M&AによりオーガニックEC事業も展開する。最新鋭設備投資と研究開発で競争優位性を確立する。 [本社]福岡県糟屋郡粕屋町 [創業]1972年 [上場]2001年

イフジ産業グループは、液卵事業、調味料事業、オーガニックEC事業の3つの報告セグメントで事業を展開する。

1. 事業概要と競争優位性

液卵事業は、鶏卵を割卵し「液卵」「凍結卵」を製造販売する。これらは多くの業務用加工食品に使用される「食の半導体」と位置付けられ、主に大手食品メーカーや外食向けに安定品質、安定供給力を強みとして納入する。市場には流通しない規格外卵を液卵・凍結卵に加工し提供する「サステナブルサプライ」を実現する。競争優位性は、最新鋭設備の導入・増設による供給体制の拡充、食品安全マネジメントシステム(FSSC22000等)の国際認証取得による品質保証体制、営業と連携した顧客ニーズ対応の研究開発力に確立する。これらの要素は、大手顧客との長期的な関係性や大規模な設備投資を伴う高い参入障壁とスイッチングコストを形成する。

調味料事業は、業務用粉体調味料及び顆粒調味料等を製造販売し、開発力や商品力を強みとして主に大手食品メーカーに納入する。粉末状態のものを高温で加熱処理可能な特殊な加工設備を有し、複数の生産設備を連携させることで単一設備では成し得ない複合的な商品開発を可能にする。これにより、細分化された複雑な味の要求にも柔軟に対応する独自の技術的優位性を持つ。

オーガニックEC事業は、HORIZON FARMS株式会社の株式取得に伴い連結子会社としたことで新たに加わった事業である。オーガニック商品及びオールナチュラル商品を仕入れ、ECサイトにて主に個人顧客向けに販売する。

主力事業である液卵事業と調味料事業はBtoBモデルであり、大手顧客との継続的な関係を基盤とするビジネスモデルの質を持つ。

2. 沿革ハイライト

1972年10月にイフジ産業株式会社を設立し、1973年9月には福岡県糟屋郡粕屋町に本社工場を完成させ、液卵の製造販売を開始する。1996年4月には子会社を合併し、製販一体化を図り地区事業部制へ移行した。2001年8月に日本証券業協会に店頭登録し、株式を上場する。2009年11月には日本化工食品株式会社を連結子会社化し、調味料事業をグループに加えた。2018年以降、関東事業部、日本化工食品株式会社、関西事業部で国際認証の食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」や「ISO22000」を取得し、品質管理体制を強化する。2024年7月にはHORIZON FARMS株式会社を連結子会社化し、オーガニックEC事業を開始した。本社所在地は福岡県糟屋郡粕屋町である。

3. 収益・成長

当社グループは、中長期的な経営戦略として、液卵事業において「食の半導体」としての高品質製品の適正価格での安定供給を使命とし、新規取引先や新業種への積極的な拡販を図る。少子高齢化や労働力不足を背景に、食品業界における業務効率化や省力化に貢献する製品として「液卵」「凍結卵」のアドバンテージをアピールする。2030年度には液卵販売数量8万トン、業界シェア20%を目指す目標を掲げる。この目標達成のため、当連結会計年度には液卵事業で1,622百万円の設備投資を実施し、最新鋭設備の新設・増設により供給体制の拡充に努める。卵殻及び卵殻膜の用途開発等、鶏卵の新規用途の可能性を追求する研究開発も強化する。

調味料事業では、独自の生産技術を活用し、主力分野である即席めん・ふりかけ業界に加え、健康食品等新たな業種への提案を強化し販路拡大を図る。高付加価値化と販売価格の適正化に注力する。

オーガニックEC事業は、新たなカテゴリー商品をラインナップに加えることによる売上増加を目指す。

研究開発活動では、当連結会計年度に総額167百万円を投じ、液卵事業では殺菌液卵や新たな卵加工品の開発、調味料事業では特殊加工設備と複合技術で多様な顧客ニーズに対応する。

また、当社グループとシナジー効果の見込める業務提携や買収(M&A)も視野に入れ、業容の拡大を図る方針である。経営目標として、連結売上高経常利益率8%以上を安定的に確保することを目指す。

4. 財務健全性

当連結会計年度末の総資産は16,749百万円、純資産は11,161百万円である。現金及び現金同等物は4,014百万円、有利子負債は2,127百万円である。

5. 株主還元

当連結会計年度の年間配当は66.0円である。

6. 注目ポイント

イフジ産業は、「食の半導体」として食品業界の基盤を支える液卵事業において、安定供給力と品質管理体制を競争優位性とする。2030年度に液卵業界シェア20%を目指すという具体的な目標は、今後の成長戦略の方向性を示す。最新鋭設備への積極的な設備投資と研究開発は、この目標達成に向けた重要な成長ドライバーとなる。日本化工食品株式会社の連結子会社化による調味料事業の強化、HORIZON FARMS株式会社の連結子会社化によるオーガニックEC事業への参入は、事業ポートフォリオの多角化と新たな成長機会を追求する姿勢を示す。一方で、鶏卵相場の変動や特定の業種(製パン業界)への販売依存といったリスク要因への対処も継続的な課題である。国際認証取得による食品安全マネジメントシステムの強化は、消費者の食の安全・安心意識の高まりに対応し、企業の信頼性を高める。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VXIA | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
16.1B 7.6倍 1.4倍 0.0% 1,930.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 25.6B 24.5B 20.9B
営業利益 3.0B 1.8B 1.6B
純利益 2.1B 1.6B 1.1B
EPS 254.7 193.5 135.7
BPS 1,371.8 1,173.2 1,022.6

大株主

株主名持株比率
株式会社将コーポレーション0.14%
宇髙 紫乃0.09%
宇髙 真一0.05%
宇髙 和真0.05%
株式会社福岡銀行0.05%
藤井 将徳0.04%
宇髙 悠真0.04%
藤井 智徳0.03%
光通信株式会社0.03%
国立大学法人九州大学0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-19宇高 真一 5.08%+0.01%
2024-08-19株式会社将コーポレーション 14.13%+2.21%
2023-02-01宇高 真一 5.07%+0.07%
2023-02-01宇高 和真 5.04%+0.04%
2021-11-18株式会社将コーポレーション 11.92%+6.92%
2021-11-18藤井 宗徳 2.54%(12.53%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19EDINET大量保有宇高 真一大量保有 5.08%
2025-08-05TDNet決算イフジ産業2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,322-2.71%
2025-07-23TDNetその他イフジ産業譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ2,134+0.14%
2025-06-26TDNetその他イフジ産業譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,946-0.57%
2024-08-19EDINET大量保有株式会社将コーポレーション大量保有 14.13%
2023-02-01EDINET大量保有宇高 真一大量保有 5.07%
2023-02-01EDINET大量保有宇高 和真大量保有 5.04%
2021-11-18EDINET大量保有株式会社将コーポレーション大量保有 11.92%
2021-11-18EDINET大量保有藤井 宗徳大量保有 2.54%