Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日本調理機株式会社 (2961)

日本調理機は、集団給食施設向け厨房機器の開発・製造・販売・修理を手掛ける。食器洗浄機、回転釜等が主力。厨房システムの企画からアフターサービスまで一貫提供するコンサルティング力、全国網羅のサービス体制、70年超のノウハウが強み。学校市場向け食器洗浄機・回転釜で国内生産台数シェア約20%のブランド力を持つ。労働人口減少対応の省エネ・省人化製品開発やIoT技術導入を推進する。 [本社]東京都大田区 [創業]1947年 [上場]2021年

日本調理機は、集団給食施設向け厨房機器の開発・製造・販売・修理を一貫して手掛ける企業である。主力製品は食器洗浄機、消毒保管機、回転釜、炊飯器、スチームコンベクションオーブン等。学校、病院、社員食堂など、官公庁向け集団給食施設が主要顧客である。

**1. 事業概要と競争優位性**

当社の最大の競争優位性(Moat)は、顧客ごとの最適な「厨房」づくりを実現するコンサルティング能力にある。創業以来70年以上にわたり培った豊富なノウハウを活かし、自社・他社製品を問わず最適な製品導入を提案する。この顧客視点に立った提案力は、他社が自社製品を優先する業界慣行の中で際立つ。

全国に支店・営業所を配置し、国内全域をカバーする販売・施工体制を構築。コールセンター、カスタマーサービス部、各営業拠点のカスタマーエンジニアが連携し、迅速な保守点検、修理、相談対応を行うアフターサービス体制を確立している。この全国網羅のサービスネットワークと一貫したサービス提供は、顧客のスイッチングコストを高め、高い参入障壁を形成する。

製品製造は、顧客要望に応じたカスタマイズ製品供給のため受注生産を基本とする。栃木工場と大分工場の2工場体制で、長年培われた職人の技と機械制御技術を融合させ、耐久性と安全性の高い製品を生産。品質管理は厳格で、公共建築協会評価や国際品質保証規格ISO9001の認証を取得し、製品信頼性を保証する。

**2. 沿革ハイライト**

1947年7月、日本調理機製造㈱として創立。業務用調理機器メーカーとして事業を開始。1953年に食器洗浄機、1959年に熱風消毒保管庫、1962年に給食センター向け炊飯システムを開発・販売し、主力製品群を確立した。1977年に大分工場、1982年に栃木工場を完成させ生産能力を強化。1979年10月、日本調理機商事㈱を合併し、日本調理機㈱に商号変更。1995年にはスチームコンベクションオーブンを自社開発し製品ラインナップを拡充した。2001年以降、ISO9001認証取得や公共建築協会評価取得により品質管理体制と製品信頼性を対外的に証明。2021年11月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、2022年4月にスタンダード市場へ移行した。

**3. 収益・成長**

主要マーケットは学校給食、病院給食、官庁施設給食、学生食堂、民間企業。国内全域を網羅した営業体制のもと、提案力、製品およびサービスの品質向上を通じて販売力強化を図る。

成長ドライバーとして、中長期経営戦略では、全国の学校給食センター情報把握による提案型営業で物件獲得率を高める。民間案件についても情報把握を整備し、設計事務所等との連携強化により、建物の設計段階から関与することで物件獲得率向上を図る。また、顧客データに基づき、納品後5~15年を経過した取引先へのピンポイント営業により、自社製品占有率の維持拡大を目指す。修理・保守点検からの情報収集も重要な戦略と位置付ける。

市場シェアに関して、学校市場向け食器洗浄機・回転釜の国内生産台数シェアは2020年度で20%程度と高いブランド力を有する。この強みを活かし、自社製品全般の市場シェア向上を目指す。過去75年で築いた学校市場向けのブランドを病院および社員食堂市場向けに横展開し、民間市場でのシェア上昇を図るマーケティング活動を推進する。

ビジネスモデルの質として、自社製品の粗利率が高いため、開発強化でラインナップと品質性能を充実させ、自社製品販売比率の向上を目指す(過去3年間の自社製品と他社製品の販売構成比は約3:7)。研究開発では、労働力不足対応の無人化/少人数運営、ランニングコスト低減を目指し、IoTによるセンシング技術導入を進め、遠隔監視や保守保全への活用を検討する。

売上高は官公庁および学校給食センターへの引渡し時期の関係で、第2、第4四半期会計期間に多くなる季節的変動がある。特に夏季休暇を利用した大型案件が第4四半期に集中する傾向があるため、ゴールデンウイーク前や3月検収の受注案件獲得を強化し、第4四半期に依存した収益構造の改革に着手する。

**4. 財務健全性**

2025年9月期末時点の総資産は13,269百万円、純資産は7,474百万円。現金及び現金同等物は3,485百万円、有利子負債は230百万円であり、財務基盤は比較的安定している。営業キャッシュフローは859百万円(2025年9月期)。設備投資額は104百万円(当事業年度)であり、基幹システムの更新等に充当している。

**5. 株主還元**

内部留保と株主還元の適切なバランスを図ることを経営方針とする。2025年9月期の年間配当は150円を予定している。

**6. 注目ポイント**

日本調理機は、集団給食市場における長年の実績と、厨房システムの企画からアフターサービスまで一貫して提供するコンサルティング能力を最大の競争優位性とする。全国網羅のサービスネットワークと、公共建築協会評価やISO9001認証に裏打ちされた品質は、高い参入障壁を形成する。学校市場向け食器洗浄機・回転釜で国内生産台数シェア20%程度(2020年度)の市場シェアを有し、このブランド力を民間市場へ横展開する成長ドライバーを持つ。労働人口減少や環境負荷低減といった社会課題に対応する省エネ・省人化製品開発やIoT技術導入は、将来のTAM拡大要因に対応する。自社製品比率向上による粗利率改善、季節変動リスクへの対応が今後のビジネスモデルの質を高める上で重要となる。

フッター: この情報は公開データに基づいています。正確性には注意を払っていますが、投資判断はご自身の責任で行ってください。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XCJ8 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
5.8B 9.5倍 0.8倍 0.0% 5,140.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 18.1B 18.4B 17.6B
営業利益 845M 1.1B 541M
純利益 601M 700M 332M
EPS 540.9 629.3 292.6
BPS 6,717.7 6,342.1 5,744.6

大株主

株主名持株比率
日本調理機従業員持株会0.11%
株式会社マルゼン0.10%
有限会社第一エア工業0.09%
田中 幸子0.08%
齋藤 徳子0.08%
齋藤 隆哉0.07%
田中 成和0.03%
佐藤 由美子0.03%
西山 智康0.02%
西山 秀康0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-10-24株式会社マルゼン 11.05%+1.02%
2025-05-23株式会社マルゼン 10.03%+1.00%
2023-11-20有限会社第一エア工業 8.81%(2.82%)
2023-08-30株式会社マルゼン 9.01%+1.00%
2023-08-30株式会社マルゼン 9.03%+1.02%
2023-08-29株式会社マルゼン 9.01%+1.00%
2023-06-16株式会社マルゼン 8.01%+1.00%
2022-11-30株式会社マルゼン 7.01%+1.00%
2022-09-08株式会社マルゼン 6.01%+1.00%
2022-06-21株式会社マルゼン 5.01%+0.01%
2021-11-12齋藤 徳子 15.22%+12.22%
2021-11-12齋藤 徳子 15.22%+12.22%
2021-11-12田中 幸子 11.49%+8.49%
2021-11-12有限会社第一エア工業 11.63%+6.63%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-20TDNet人事日本調理機取締役に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ4,900+1.73%
2026-01-22TDNet人事日本調理機取締役に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ4,800+1.04%
2025-11-13TDNet決算日本調理機2025年9月期 決算短信[日本基準](非連結)4,550+0.44%
2025-11-13TDNet配当・還元日本調理機配当方針の変更に関するお知らせ4,550+0.44%
2025-10-24EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 11.05%4,415-0.34%
2025-10-22TDNet業績修正日本調理機2025年9月期通期業績予想及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2025-08-08TDNet決算日本調理機2025年9月期 第3四半期決算短信[日本基準](非連結)4,150-0.84%
2025-05-23EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 10.03%3,965+0.13%
2023-11-20EDINET大量保有有限会社第一エア工業大量保有 8.81%
2023-08-30EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 9.01%
2023-08-30EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 9.03%
2023-08-29EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 9.01%
2023-06-16EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 8.01%
2022-11-30EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 7.01%
2022-09-08EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 6.01%
2022-06-21EDINET大量保有株式会社マルゼン大量保有 5.01%
2021-11-12EDINET大量保有齋藤 徳子大量保有 15.22%
2021-11-12EDINET大量保有齋藤 徳子大量保有 15.22%
2021-11-12EDINET大量保有田中 幸子大量保有 11.49%
2021-11-12EDINET大量保有有限会社第一エア工業大量保有 11.63%