Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ホームポジション株式会社 (2999)

ホームポジションは東海・関東エリアで戸建分譲事業を展開する。周辺相場を意識した価格で、品質・性能・居住性を追求した住宅を提供。デザイン戦略室新設や社内勉強会を通じ、コストを抑えつつ「一棟一棟個性のある」デザイン性の高い住宅と「美しく統一感のある街並み」を創造する点を競争優位性とする。地域密着型ネットワークと目利き力による仕入れ競争力も強み。東海エリアの販売件数が多いが、関東エリアのシェア拡大を目指す。 [本社]東京都町田市 [創業]1989年 [上場]2022年

1. 事業概要と競争優位性

ホームポジション株式会社は、東海(静岡、愛知、岐阜)と関東(神奈川、埼玉、東京、千葉)エリアで戸建分譲事業を単一セグメントとして展開する。企業理念「家がほしい」すべての人のために。」の下、周辺相場を意識した価格で、品質・性能・居住性を追求した住宅を提供する。用地取得から商品企画は自社で手掛け、建築は外部協力業者に発注するビジネスモデルである。

競争優位性は、コストを抑えつつデザイン性を追求する商品企画力と仕入れ競争力に存在する。2020年からの社内勉強会や2021年新設のデザイン戦略室を通じ、「一棟一棟個性のある」デザイン性の高い住宅と「美しく統一感のある街並み」を創造する。具体的には、「アイコニック」「ミニマル」「バランス」「奥行」「陰影」の5要素を重視し、優れたオリジナリティとコストパフォーマンスを実現する。これにより、他社との明確な差別化を図る。

仕入れ競争力は、地域密着型ネットワークによる情報収集力、仕入担当者の目利き力、自社でのプランニングノウハウ蓄積によるスピーディーな仕入判断に支えられる。競合が難しい土地でも柔軟な商品企画が可能であり、コストダウンと適正価格での住宅提供に繋がる。

事業遂行には宅地建物取引業者免許、一級建築士事務所登録、一般建設業許可等の許認可が必要であり、これらは参入障壁の一部を形成する。

2. 沿革ハイライト

ホームポジションは1989年12月、静岡県静岡市で住宅建築業として設立された。1990年4月に宅地建物取引業免許(静岡県知事)を取得し、新築戸建分譲事業を開始する。2010年11月横浜支店開設で関東エリアへ進出し、同年12月には宅地建物取引業免許を国土交通大臣免許へ変更する。2014年5月名古屋支店開設、2017年11月一般建設業許可を国土交通大臣許可へ変更するなど事業エリアと許認可を拡大する。2022年6月、東京証券取引所スタンダード市場に上場し、資金調達力を強化した。2024年9月にはケイアイスター不動産株式会社と資本業務提携契約を締結し、2025年6月には本社を東京都町田市に移転した。

3. 収益・成長

事業規模拡大に向けた成長ドライバーは、需要が底堅い関東エリアでのシェア拡大とデザイン性による差別化推進である。東海エリアでは一定のシェア維持と未開拓エリアへの進出を図る。戸建分譲住宅に加え、収益性の高い土地開発分譲も推進し、利益拡大を目指す。2025年8月期に実施したケイアイスター不動産株式会社への第三者割当増資による資金調達は、競争力強化とシェア拡大加速を目的とする。基幹システムと施工管理システムの連携による生産性向上、資金調達コスト削減、人財確保・育成も中長期的な収益力向上に貢献する。

販売件数は、2021年8月期の486件から2023年8月期に612件まで増加したが、2025年8月期は461件に減少した。このうち東海エリアは2021年8月期の398件から2025年8月期に251件へ減少する一方、関東エリアは2021年8月期の88件から2025年8月期に210件へ増加しており、関東エリアでの販売強化が進む。

4. 財務健全性

当社の財務状況は、販売用不動産等の棚卸資産が総資産に占める割合が高い特徴を持つ。2025年8月期末の販売用不動産等残高は10,682,616千円であり、総資産14,473,408千円の約73.8%を占める。これは機動的な販売と機会損失回避を目的とするが、需要低下や嗜好変化による滞留在庫、値引き販売、棚卸資産評価損計上のリスクを伴う。

資金調達は、事業遂行に不可欠な資金の過半を金融機関からの借入れで調達し、2025年8月期末の有利子負債残高は7,703,991千円である。事業規模拡大に伴い有利子負債は増加傾向にあるが、金融機関との連携や第三者割当増資により資金調達の多様化を図る。在庫回転期間は2024年8月期の6.5ヶ月から2025年8月期に7.5ヶ月へ増加しており、在庫回転率の改善が課題である。純資産は2025年8月期末で5,769,223千円である。

5. 株主還元

当社は、株主への利益還元を経営の重要課題と認識する。年間配当金は、2023年8月期に5.0円、2024年8月期に10.0円、2025年8月期に10.0円を支払う。安定的な配当の継続と、企業価値向上を通じた株主価値の最大化を目指す。

6. 注目ポイント

今後の注目ポイントは、デザイン性による差別化戦略の市場浸透度と競争優位性の確立である。特に、需要が底堅い関東エリアでのシェア拡大戦略の進捗と、それに伴う販売件数及び収益性の向上が重要となる。ケイアイスター不動産株式会社との資本業務提携が、仕入れ競争力強化や事業展開の加速にどのようなシナジー効果をもたらすかにも注目が集まる。建築コスト高止まりや不動産市況変動といった外部環境リスクに対し、在庫管理の徹底や土地開発分譲の推進による収益力改善策がどの程度効果を発揮するかも注視すべき点である。

出典: 有価証券報告書 (2025-08) doc_id=S100X6G1 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.4B 11.0倍 0.8倍 0.0% 473.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 17.4B 19.7B 19.8B
営業利益 564M -570M 377M
純利益 388M -691M 121M
EPS 42.9 -115.3 20.2
BPS 616.4 571.1 693.0

大株主

株主名持株比率
ケイアイスター不動産株式会社0.36%
伴野 博之0.32%
伴野アセットマネジメント株式会社0.05%
野村證券株式会社0.04%
ホームポジション従業員持株会0.01%
むさし証券株式会社0.01%
海野  純子0.00%
ML INTL EQUITY DERIVATIVES (常任代理人 BofA証券株式会社)0.00%
JPモルガン証券株式会社0.00%
BARCLAYS CAPITAL SECURITIES LIMITED (常任代理人 バークレイズ証券株式会社)0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-11-01ケイアイスター不動産株式会社 35.61%+35.61%
2022-06-28伴野 博之 60.74%+60.74%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-09TDNet決算ホームポジション2026年8月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)490-2.04%
2025-12-01TDNetその他ホームポジション支配株主等に関する事項について448+2.46%
2025-10-23TDNet人事ホームポジション取締役候補者の選任に関するお知らせ428-0.70%
2025-10-23TDNet配当・還元ホームポジション剰余金の配当に関するお知らせ428-0.70%
2025-10-20TDNetIRホームポジション2025年8月期 通期決算説明会資料416+1.44%
2025-10-10TDNet業績修正ホームポジション繰延税金資産の計上及び通期業績予想と実績値との差異に関するお知らせ442-7.92%
2025-10-10TDNet決算ホームポジション2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)442-7.92%
2025-07-10TDNet決算ホームポジション2025年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)546+2.20%
2025-07-10TDNet業績修正ホームポジション業績予想の修正に関するお知らせ546+2.20%
2024-11-01EDINET大量保有ケイアイスター不動産株式会社大量保有 35.61%
2022-06-28EDINET大量保有伴野 博之大量保有 60.74%