Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

片倉工業株式会社 (3001)

片倉工業は不動産、医薬品、機械関連、繊維、その他事業を多角展開する。不動産事業はさいたま新都心コクーンシティ運営と再開発計画を基盤とし、ストック型収益を創出する。医薬品事業は循環器領域中心に新薬・後発品開発を進め、薬事規制が参入障壁となる。機械関連事業は消防自動車製造で独自の規格ノウハウを持つ。繊維事業は機能性繊維の研究開発と米国市場開拓に注力し、技術的優位性を有する。創業150年の信頼と有形無形の財産を活かし、M&Aや提携も活用し、機能性繊維やIT分野等の成長領域へ積極投資し、持続的成長を図る。 [本社]東京都中央区 [創業]1873年 [上場]1949年

1. 事業概要と競争優位性

片倉工業は、不動産、医薬品、機械関連、繊維、その他事業を多角的に展開する。不動産事業は、ショッピングセンター運営及び不動産開発・賃貸を行う。さいたま新都心社有地の「コクーンシティ」を運営し、安定的なストック型収益を創出する。医薬品事業は、子会社トーアエイヨーが虚血性心疾患や高血圧、不整脈等の医療用医薬品の製造・販売を行う。医薬品開発には多額の研究開発費用と長い期間が必要であり、薬事規制が参入障壁となる。循環器領域を中心に新薬・後発品・付加価値製剤の開発、ライセンス提携、共同開発、製品導入を展開する。機械関連事業は、子会社日本機械工業が消防自動車、防災機器を製造・販売する。独自の厳しい規格に基づき製造を行うノウハウが競争優位性となる。繊維事業は、子会社ニチビが水溶性繊維、耐熱性繊維等の機能性繊維を製造・販売し、子会社オグランジャパンが衣料品の企画・販売、ブランドライセンス業を行う。機能性繊維ではアルミナ長繊維の付加価値向上や新たな高性能無機繊維の研究開発に取り組む技術的優位性を持つ。当社は1873年の創業以来、長い歴史の中で培われた信頼と有形無形の財産の有効活用により事業の多角化を推進する。

2. 沿革ハイライト

片倉工業は1873年に創業し、1920年3月に片倉製糸紡績株式会社として設立された。1943年11月に片倉工業へ社名変更し、1949年5月には東京証券取引所に株式を上場する。事業の多角化は早期から進められ、1928年には日本機械工業の前身を設立し機械関連事業を開始、1943年にはトーアエイヨーの前身を設立し医薬品事業を開始した。1961年にはニチビの前身を設立し機能性繊維事業を強化する。不動産事業では、1983年に大宮カタクラパーク(現コクーンシティ)を新設し、2015年にはコクーンシティとして大規模商業施設を形成した。近年では、2022年4月に東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。2023年には東近紙工、カタクラ・クロステクノロジーを、2024年には三全を連結子会社化するなど、M&Aによる事業拡大も積極的に行う。

3. 収益・成長

当社グループは、不透明な事業環境下で構造改革を推進し、事業の安定化と収益性の向上に取り組む。成長ドライバーとして、不動産事業ではコクーンシティの戦略的テナントリニューアルやエリア価値向上、さいたま新都心社有地再開発計画の検討を進める。医薬品事業では、効率的な事業運営を推進し、後発薬の上市や既存薬の剤型追加・適応拡大、幅広い医薬品開発、海外展開に注力する。機械関連事業では、シャシ納入回復による販売促進、原材料高騰を反映した販売価格設定による収益性改善、製品ラインナップ拡充を図る。繊維事業では、耐熱性繊維の需要回復を背景に米国市場開拓と生産能力増強投資を検討し、水溶性繊維の用途開発、機能性インナーの開発・販売拡大を目指す。不動産事業を基盤としつつ、機能性繊維分野等への積極投資、IT分野等の新たな分野でのM&Aや提携活用により、持続的な成長を実現する。当連結会計年度の研究開発費は2,139百万円であり、医薬品事業が2,039百万円を占める。設備投資は総額2,182百万円を実施し、繊維事業の機能性繊維設備の維持更新に842百万円を充当した。

4. 財務健全性

最新の財務データ(2024年12月31日時点)によると、総資産は140,786百万円、純資産は89,731百万円である。自己資本比率は63.7%となる。現金及び現金同等物は9,214百万円、有利子負債は9,752百万円である。有利子負債は現金同等物を上回るものの、自己資本比率は高く、財務基盤は比較的安定している。

5. 株主還元

当社は、2024年12月31日を期末とする連結会計年度において、年間配当を50.0円とする。

6. 注目ポイント

片倉工業は、不動産、医薬品、機械関連、繊維といった多様な事業ポートフォリオにより、市場変動リスクを分散し安定的な事業運営を目指す。さいたま新都心における大規模不動産開発計画は、将来的な収益基盤強化の重要な要素となる。医薬品事業における新薬・後発品開発と海外展開、繊維事業における機能性繊維の研究開発と米国市場開拓は、今後の成長ドライバーとして期待される。M&Aや提携を積極的に活用し、IT分野等の新たな成長領域への進出を図る戦略は、持続的な企業価値向上に寄与する可能性がある。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VHF8 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
89.1B 11.0倍 0.8倍 2.4% 2,529.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 11.2B 20.8B 41.1B
営業利益 2.0B 3.2B 5.5B
純利益 1.8B 3.5B 7.2B
EPS 56.2 110.3 229.1
BPS

大株主

株主名持株比率
ASO GROUP Limited0.11%
三井物産株式会社0.07%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.05%
損害保険ジャパン株式会社0.05%
株式会社みずほ銀行0.05%
農林中央金庫0.04%
みずほ信託銀行株式会社(信託口)0.04%
大成建設株式会社0.04%
明治安田生命保険相互会社0.03%
東京建物株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-05-22ゼナーアセットマネジメントエルエルピー 5.04
2025-02-27Aso Group Limited 11.21
2024-08-19合同会社モンシャーレ 3.81
2024-08-09合同会社モンシャーレ 5.8
2022-10-19株式会社鹿児島東インド会社 11.1
2022-10-19株式会社鹿児島東インド会社 11.09
2022-04-19株式会社鹿児島東インド会社 11.09
2022-03-25合同会社モンシャーレ 5.8
2022-03-07株式会社みずほ銀行 0.05
2022-01-25株式会社鹿児島東インド会社
2022-01-21農林中央金庫 4.89
2022-01-18三井物産株式会社 6.25
2022-01-07野村アセットマネジメント株式会社 2.25
2021-12-27Oasis Management Company Ltd.
2021-12-27株式会社鹿児島東インド会社 11.07
2021-12-20野村證券株式会社 5.64
2021-11-25合同会社モンシャーレ 5.8
2021-11-25合同会社モンシャーレ 5.8
2021-11-15Oasis Management Company Ltd. 3.0
2021-11-15Oasis Management Company Ltd. 3.0

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-22TDNetHolding change by ゼナーアセットマネジメントエルエルピー
2025-11-14TDNetearnings: 2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-14TDNetdividend: 配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2025-11-14TDNet2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-14TDNet配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2025-08-12TDNet2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-12TDNetearnings: 2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-07-28TDNet連結子会社における中性脂肪蓄積心筋血管症治療薬「CNT-01」の開発中止のお知らせ
2025-05-13TDNetbuyback: 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付
2025-05-13TDNetearnings: 2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-13TDNet2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-13TDNet自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-02-27TDNetHolding change by Aso Group Limited
2024-08-19TDNetHolding change by 合同会社モンシャーレ
2024-08-09TDNetHolding change by 合同会社モンシャーレ
2022-10-19TDNetHolding change by 株式会社鹿児島東インド会社
2022-10-19TDNetHolding change by 株式会社鹿児島東インド会社
2022-04-19TDNetHolding change by 株式会社鹿児島東インド会社
2022-03-25TDNetHolding change by 合同会社モンシャーレ
2022-03-07TDNetHolding change by 株式会社みずほ銀行