Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社アルペン (3028)

株式会社アルペンは、スポーツ用品の販売・製造を主軸に、ゴルフ、アウトドア、フィットネス施設運営も手掛ける多業態専門小売業です。全国425店舗の広範な店舗網と約1,456万人の会員基盤、都市型旗艦店展開が競争優位性。健康意識の高まりやインバウンド需要を成長ドライバーとし、新規出店、EC・OMO施策、プライベートブランド強化、デジタル活用を推進。中期経営計画2027で売上高営業利益率10%を目指します。 [本社]愛知県名古屋市中区 [創業]1972年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社アルペンは、スポーツ用品の販売・製造を主軸とする多業態専門小売業です。子会社5社と共に、小売事業とその他事業を展開。小売では「ゴルフ5」「スポーツデポ」「アルペンアウトドアーズ」「アルペン」等のブランドを通じ、ゴルフ、スポーツライフスタイル、競技・一般スポーツ、アウトドア、ウインター用品を幅広く提供します。その他事業では、スキー場、ゴルフ場、フィットネスクラブの運営も手掛け、スポーツ・レジャー領域で多角的なサービスを提供しています。

1972年設立以来、全国に多業態の専門店を展開し、広範な店舗網を構築。2025年6月末現在、合計425店舗を展開しています。この広範な店舗網は、新規参入者にとって高い設備投資規模とノウハウ蓄積の参入障壁となり、強固な競争優位性を確立しています。

同社は30年以上にわたりスポーツ小売業界のトップランナーとして、1985年には日経流通新聞スポーツ専門店売上高ランキングで第1位を獲得。長年の事業活動で培われたブランド力と顧客認知度、業界における支配的地位を示します。

約1,456万人の「アルペングループメンバーズ」会員基盤を保有し、顧客ロックイン構造を形成。データドリブン経営による顧客単価向上やリカーリング収益への貢献が期待されます。プライベートブランド(PB)商品の開発・強化にも注力し、独自性の高い商品ラインナップで差別化を図り、粗利率改善に寄与しています。

近年では、東京(Alpen TOKYO)、福岡(Alpen FUKUOKA)、名古屋(Alpen NAGOYA)に都市型旗艦店を開設し、最先端の顧客体験を提供することでブランド価値向上と集客力強化を図っています。EC販売も全体売上の10%弱を占め、自社ECサイトと外部モールを組み合わせた多角的な販売チャネルを構築し、顧客の利便性向上に努めています。

2. 沿革ハイライト

1972年7月設立。1976年スキー用品PB開発開始。1983年『ゴルフ5』1号店開店。1990年代スキーリゾート・ゴルフ場運営開始。1997年『スポーツデポ』1号店開店。2000年インターネット販売開始。2006年東証・名証一部上場。2018年『アルペンアウトドアーズ』1号店開店。2022年『Alpen TOKYO』、2023年『Alpen FUKUOKA』、2024年『Alpen NAGOYA』と都市型旗艦店展開を加速させています。

3. 収益・成長

国内スポーツ・レジャー市場は、健康意識の高まり、スポーツ・アウトドアの日常化、インバウンド需要の増加により緩やかな拡大基調で推移しており、同社の成長ドライバーとなります。

同社は、国内スポーツ用品小売市場におけるさらなるシェア拡大を目指し、継続的な新規出店によりエリアカバレッジを拡大する戦略を掲げています。ECと店舗をシームレスに連動させたOMO(Online Merges with Offline)施策を推進することで、新たな購買体験を提供し、成長を加速させます。

商品面では、主要ナショナルブランドとの連携強化に加え、プライベートブランド商品の開発強化を成長ドライバーと位置付けています。PBは同社独自の価値観を表現し、差別化の最大の要素となるため、企画開発から生産、物流、販売までの一連の流れを見直し、強化に努めています。

デジタル技術の活用も重要であり、AI導入によるお客様とのコミュニケーション高度化、データドリブン経営を実現するための情報システム、物流設備の最新化への投資を進めています。約1,456万人の会員データを活用し、戦略立案や商品の仕入れ・企画の精度向上を図ることで、顧客ニーズに合致した商品・サービス提供を目指します。

中期経営計画2027に基づき、店舗・業態の刷新、商品改革、人材育成、サステナビリティ経営、デジタル活用・データ経営の推進を優先課題とし、継続的な売上成長と利益率向上(目標:売上高営業利益率10%)を目指します。

4. 財務健全性

同社は、過年度より固定資産の売却・除却、減損会計の適用等により財務体質および収益性の改善に取り組んできました。総資産に占める有形固定資産の比率が高く、新規出店等により今後もその構成比は高まる見込みです。そのため、店舗設備等の収益性低下や地価下落による損失発生リスクが存在します。

資金調達においては、金融機関とのコミットメントライン契約を締結し安定的な資金調達を図っていますが、本契約には一定の財務制限条項が付されており、抵触した場合には期限の利益を喪失するリスクも認識しています。為替変動リスクに対しては、為替予約等のヘッジを行うことで抑制に努めています。2025年6月末時点の現金及び現金同等物は15,974百万円、有利子負債は10,000百万円であり、一定の財務健全性を維持しています。

5. 株主還元

同社は、経営方針として「長期的に株主価値を創造し」と掲げています。2025年6月末時点の年間配当金は50.0円です。

6. 注目ポイント

国内スポーツ・レジャー市場の緩やかな拡大基調と、同社の多業態展開、全国425店舗の広範な店舗網、約1,456万人の大規模会員基盤が競争優位性となります。EC・OMO施策、プライベートブランド強化、デジタル活用によるデータドリブン経営の推進が今後の成長を左右するでしょう。競合環境の激化(異業種参入、メーカー直販、EC価格競争)や、大規模小売店舗立地法の規制、消費者の嗜好変化への対応が課題となります。中期経営計画2027で掲げる売上高営業利益率10%の目標達成に向けた、収益性改善の取り組みに注目が集まります。

[本社]愛知県名古屋市中区 [創業]1972年 [上場]2006年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WQEC | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
78.8B 14.0倍 0.6倍 2.5% 2,026.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 207.1B 282.0B 268.7B
営業利益 4.5B 9.0B 8.5B
純利益 3.6B 5.6B 5.6B
EPS 95.2 145.0 144.6
BPS 3,195.0 3,142.6

大株主

株主名持株比率
㈱ミズノ・ホールディングス0.35%
水野泰三0.18%
水野敦之0.09%
日本マスタートラスト信託銀行㈱ (信託口)0.04%
アルペン社員持株会0.01%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 半沢淳一)0.01%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC) (常任代理人 半沢淳一)0.00%
STATE STREET BANK WEST CLIENT-TREATY 505234 (常任代理人 日置貴史)0.00%
DIMENSIONAL ETF TRUST-DIMENSIONAL INTERNATIONAL SMALL CAP VALUE ETF (常任代理人 石川潤)0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-01-06水野 泰三 54.89
2026-01-05水野 泰三 54.89
2022-12-07キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 4.57
2022-09-26キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 5.84
2022-07-12水野 泰三 25.95
2022-07-12株式会社ミズノ・ホールディングス 8.55
2022-07-07株式会社ミズノ・ホールディングス 60.88
2021-08-20キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 6.76
2021-07-26キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 5.44

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-01TDNet株式需給緩衝信託の設定に伴う当社株式の売却状況に関するお知らせ
2026-03-02TDNet株式需給緩衝信託の設定に伴う当社株式の売却状況に関するお知らせ
2026-02-06TDNet2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-06TDNetearnings: 2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-02TDNet株式需給緩衝信託の設定に伴う当社株式の売却状況に関するお知らせ
2026-01-06TDNetHolding change by 水野 泰三
2026-01-05TDNetHolding change by 水野 泰三
2025-12-26TDNet株式需給緩衝信託の設定に際して信託が行う当社株式の立会外終値取引(ToSTNeT-2)による取得結果
2025-12-25TDNet株式需給緩衝信託の設定に際して信託が行う当社株式の立会外終値取引(ToSTNeT-2)による買付けに
2025-12-24TDNet株式需給緩衝信託の設定に関するお知らせ
2025-11-21TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ
2025-11-21TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ
2025-11-06TDNet2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-06TDNetearnings: 2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-22TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ
2025-10-22TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ
2025-09-29TDNet支配株主等に関する事項
2025-05-08TDNet2025年6月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-08TDNetearnings: 2025年6月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-03-26TDNet株主優待制度の変更に関するお知らせ