Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社神戸物産 (3038)

神戸物産は「食の製販一体体制」を核に、業務スーパー事業を主力とする。FC本部としてPB商品の企画・開発・製造・調達・卸売・小売を一貫して行い、国内外の自社工場・協力工場からの直輸入と半加工品構成比の高さでローコスト体制を構築する。EDLP価格政策で業務用から一般ユーザーへ展開し、全国1,000店舗以上をFC方式で展開、47都道府県への出店を達成した。外食・中食、再生可能エネルギー事業も展開する。 [本社]兵庫県加古川市 [創業]1985年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

神戸物産グループは、業務スーパー事業を中核に、外食・中食事業、エコ再生エネルギー事業を展開する。業務スーパー事業はFC本部として商品の企画、開発、調達、卸売、小売を一貫して行う。国内外の連結子会社で食品生産も手掛け、「食の製販一体体制」を構築する。業務スーパーは業務用ユーザーをターゲットに開始したが、現在は一般ユーザーの利用が大半を占め、EDLP(エブリデイロープライス)価格政策を採用する。PB商品は国内外の自社グループ工場や海外協力工場からの直輸入により製造・調達し、焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げるといった最終調理工程を必要とする半加工品の構成比が高い。FC方式で全国1,000店舗以上を展開し、47都道府県への出店を達成した。外食・中食事業では、業務スーパーで構築されたローコスト体制を活かし、「神戸クック・ワールドビュッフェ」、「プレミアムカルビ」、「馳走菜」の3業態を展開する。エコ再生エネルギー事業では、太陽光発電所19ヵ所(約81.0MW)と木質バイオマス発電所1ヵ所(約6.2MW)を運営する。

競争優位性(Moat)は、「食の製販一体体制」による原材料調達から製造、販売までの一貫したサプライチェーンが、PB商品のローコスト化と品質管理を可能にすることにある。国内外の自社工場・協力工場からの直輸入体制は、他社が容易に模倣できない規模とノウハウの蓄積を伴う。半加工品の構成比が高いビジネスモデルは、効率的な商品供給と顧客への手作り感を提供し、EDLP戦略を支える。FC方式による全国展開は、広範な顧客基盤とブランド認知を確立する。参入障壁としては、大規模な設備投資を伴う国内外の生産拠点、物流センターの構築、長年のノウハウ蓄積、広範なFCネットワーク、そして「業務スーパー」のブランド力が挙げられる。

2. 沿革ハイライト

1981年4月、食品スーパー「フレッシュ石守」を開業し、1985年11月に有限会社フレッシュ石守を設立する。1992年7月、中国に初の自社グループ工場を設立し、製販一体体制の基盤を築く。2000年3月、「業務スーパー」のFC体制をスタートさせ、1号店を開店。2001年10月には株式会社神戸物産に社名変更する。2006年6月、大阪証券取引所市場第二部に上場し、2013年7月には東京証券取引所市場第一部に上場、2022年4月にはプライム市場へ移行する。2012年11月、太陽光発電事業を開始し、エコ再生エネルギー事業に進出。積極的なM&Aにより食品製造子会社を多数設立・取得し、製販一体体制を強化する。業務スーパーは2022年10月に1,000店舗、2021年2月に47都道府県への出店を達成。馳走菜は2023年5月に100店舗を達成し、事業規模を拡大する。

3. 収益・成長

経営方針として「食の製販一体体制」の確立を掲げ、積極的なM&Aを通じて原材料調達からオリジナル商品開発、販売までを一貫して行う。中期ビジョンではPB商品の強化を掲げ、「外食・中食事業の拡大」、「国内PB商品の生産能力強化」及び「業務スーパーの継続的な成長」を基本方針とする。設備投資は、業務スーパー事業における自社物流センター用地取得(4,123百万円)や子会社工場関連設備(2,927百万円)に重点を置き、PB商品の生産能力増強と効率化を図る。業務スーパーの店舗数はFC方式で継続的に拡大し、全国展開を完了。外食・中食事業も多店舗化を進める。2025年10月期の連結売上高は551,701百万円、営業利益は39,878百万円、純利益は31,878百万円を計上する。

成長ドライバーは、食糧難や消費者の低価格志向に対応するEDLP戦略とPB商品の競争力、PB商品の継続的な開発と「世界の本物」をコンセプトとした輸入商品の充実、外食・中食事業の多業態展開と多店舗化、積極的なM&A戦略、そして再生可能エネルギー事業におけるカーボンニュートラルへの動きが挙げられる。ビジネスモデルの質は、PB商品比率の高さと自社グループ工場・海外協力工場からの直輸入による粗利率構造の優位性、FC方式による効率的な店舗展開に特徴がある。

4. 財務健全性

2025年10月期末の総資産は260,193百万円、純資産は161,400百万円である。現金及び現金同等物は130,498百万円を保有する。有利子負債残高は30,134百万円(リース債務除く)であり、既存の長期借入金は固定金利で調達し、金利変動リスクをヘッジする。営業活動によるキャッシュ・フローは42,113百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは8,918百万円を計上する。強固な財務基盤を維持し、M&Aや設備投資に向けた資金余力を持つ。

5. 株主還元

2025年10月期の年間配当金は30.0円を予定する。2015年8月には株主優待制度を導入し、株主への還元を図る。複数回にわたる株式分割を実施し、投資単位の引き下げと流動性の向上を図る。2025年10月期末時点で51,607,800株の自己株式を保有する。

6. 注目ポイント

「食の製販一体体制」を基盤としたPB商品の競争力強化とローコスト体制の維持・向上に注目する。業務スーパー事業の継続的な成長と、外食・中食事業の多店舗展開によるシナジー効果も重要となる。食糧難や低価格志向といった社会情勢に対応するビジネスモデルの強靭性、品質管理体制及び商品開発の強化、トレーサビリティ構築への取り組みも注視する。為替変動、仕入価格変動、物流リスク、PB商品への依存度といった事業リスクへの対応も課題となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-10) doc_id=S100XHUJ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
993.7B 25.2倍 5.1倍 0.0% 3,632.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 551.7B 507.9B 461.5B
営業利益 39.9B 34.4B 30.7B
純利益 31.9B 21.4B 20.6B
EPS 144.0 97.1 93.6
BPS 709.8 584.8 506.2

大株主

株主名持株比率
公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団0.32%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
特定有価証券信託受託者 株式会社SMBC信託銀行0.03%
株式会社コッコラーレ0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
沼田 博和0.02%
合同会社M&Uアセットマネジメント0.02%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
CACEIS IRLAND BRANCH / UCITS - TREATY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2021-06-30公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団 25.73%+0.73%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-13TDNet決算神戸物産2026年10月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,763-4.38%
2026-03-13TDNetIR神戸物産2026年10月期 第1四半期 決算説明資料3,763-4.38%
2026-02-20TDNetIR神戸物産2026年1月度 月次IRニュース3,736+0.59%
2026-01-21TDNetIR神戸物産2025年12月度 月次IRニュース3,800-2.71%
2025-12-23TDNetIR神戸物産2025年11月度 月次IRニュース
2025-12-17TDNet人事神戸物産取締役候補者選任に関するお知らせ3,814+1.18%
2025-12-12TDNet決算神戸物産2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)3,655+8.45%
2025-12-12TDNetIR神戸物産2025年10月期 決算説明資料3,655+8.45%
2025-12-12TDNet配当・還元神戸物産剰余金の配当に関するお知らせ3,655+8.45%
2025-12-12TDNet事業計画神戸物産中期経営計画の上方修正に関するお知らせ3,655+8.45%
2025-12-08TDNet業績修正神戸物産連結業績予想の修正と配当予想の修正(増配)に関するお知らせ3,720+1.18%
2025-11-20TDNetIR神戸物産2025年10月度 月次IRニュース3,761+2.90%
2025-10-22TDNetIR神戸物産2025年9月度 月次IRニュース3,809-1.92%
2025-09-22TDNetIR神戸物産2025年8月度 月次IRニュース4,328-6.28%
2025-09-11TDNet決算神戸物産2025年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)4,091+3.86%
2025-09-11TDNetIR神戸物産2025年10月期第3四半期 決算説明資料4,091+3.86%
2025-09-11TDNetその他神戸物産営業外収益(デリバティブ評価益)の計上に関するお知らせ4,091+3.86%
2025-08-21TDNetIR神戸物産2025年7月度 月次IRニュース4,235+0.38%
2025-07-22TDNetIR神戸物産2025年6月度 月次IRニュース4,225-1.89%
2025-06-20TDNetIR神戸物産2025年5月度 月次IRニュース4,534-0.31%