Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社カワサキ (3045)

株式会社カワサキは、シニア女性向け「レイクアルスター」ブランドの服飾事業、物流倉庫の賃貸・営業倉庫・太陽光発電を行う賃貸・倉庫事業、ホテル事業を展開する。服飾事業は独創的デザインと商標・意匠登録による知的財産権保護で競争優位性を確立する。賃貸・倉庫事業は立地優位性と大型・近代化設備で参入障壁を築き、安定したストック型収益の中核を担う。ホテル事業は大阪・関西万博を成長ドライバーとする。 [本社]大阪府泉北郡忠岡町 [創業]1971年 [上場]2006年

**1. 事業概要と競争優位性**

株式会社カワサキは、服飾事業、賃貸・倉庫事業、ホテル事業の三つのセグメントを展開する。

服飾事業は、輸入高級ハンカチ・タオル、ホームインテリア、婦人服飾雑貨全般を企画し、国内及び中国、台湾、フィリピン、インドネシア等で外注生産、卸売及び販売を行う。特に「レイクアルスター」ブランドはシェニール織物を素材とする婦人身の回り品を中心に、主に50歳代以上のシニア女性向けに展開する。この事業の競争優位性は、独創的な製品提供とオリジナリティに溢れた新製品開発を可能にするデザイン・企画力にある。知的財産権の保護防衛を重視し、国内で商標登録11件、意匠登録5件、海外ではマドリッド・プロトコルにより商標登録申請を行い、模倣品対策とブランド価値維持を図る。これは明確な参入障壁として機能する。

賃貸・倉庫事業は、大阪泉州地域を中心に物流倉庫等の賃貸業及び営業倉庫業を営むほか、倉庫の屋根を活用した太陽光発電事業を行う。この事業は立地面の優位性を持ち、大型物流施設「カワサキテクノプラザ」や「カワサキ貝塚テクノプラザ」の竣工に見られる設備の大型化・近代化は、新規参入者にとっての大きな参入障壁となる。オペレーションしやすい倉庫の提供により顧客満足度向上を図り、安定したストック型収益を中核事業として確立する。

ホテル事業は、ホテルレイクアルスターアルザ泉大津を2023年4月より直営化し、宿泊、料飲サービスを提供する。リニューアル効果による利用者評価の向上と、サービス品質の維持・向上、良質な口コミを活かしたリピーター獲得を目指す。

**2. 沿革ハイライト**

1971年10月、株式会社川部装飾として設立。1975年10月に株式会社カワサキへ商号変更する。1977年1月、シェニールタオルの輸入・販売を開始し、1980年12月には「レイクアルスター」ブランドを立ち上げた。1984年8月、賃貸用倉庫を建設し不動産貸付業を開始、1996年12月には倉庫業を開始し、賃貸・倉庫事業の基盤を築く。2004年10月、ホテル業を追加し、ホテルレイクアルスターアルザ泉大津を開設。2006年7月、大阪証券取引所市場第二部に上場した。2018年2月、太陽光発電事業を開始。2023年3月、大型物流施設「カワサキテクノプラザ」を竣工、同年4月にはホテル事業を直営化。2024年1月、「カワサキ貝塚テクノプラザ」を竣工し、事業拡大を図る。

**3. 収益・成長**

当社は「自己資本利益率(ROE)8%以上」を中長期的な目標とする。

服飾事業の成長ドライバーは、団塊の世代をビジネスチャンスと捉え、新しいニーズに対応した新製品の開発と、通販等を通じた販売チャネルの拡大である。

賃貸・倉庫事業は、倉庫業界の動向に対応するため、設備の大型化・近代化を図り、立地の有利性を生かして倉庫需要に応えることで、安定基盤の確立と成長を目指す。

ホテル事業は、大阪・関西万博を契機とした観光客増加が宿泊稼働率上昇に寄与する。飲食部門との連携強化や地域イベント・観光需要の取り込み、予約動向分析・販路チャネル最適化を通じて稼働率向上と収益性改善を図る。

当事業年度の売上高は2,291,251千円、営業利益は516,121千円、純利益は338,186千円を計上する。服飾事業は物価高による消費冷え込みの影響を受けつつも売上は前年実績をわずかながら上回り、収益面でも改善を図った。賃貸・倉庫事業は安定した業績を維持し、ホテル事業は万博効果で好影響を受けている。

**4. 財務健全性**

当社は、必要資金を金融機関からの借入により調達するため、総資産に占める有利子負債の比率が高い水準にある。今後は資金調達手段の多様化に積極的に取り組み、自己資本の充実に注力する方針である。当事業年度末の総資産は8,058,568千円、純資産は5,755,510千円、有利子負債は1,025,300千円である。

**5. 株主還元**

企業価値の向上を通じて株主・投資家の期待に応えることを経営方針とし、当事業年度の年間配当は50.0円を実施する。

**6. 注目ポイント**

服飾事業における「レイクアルスター」ブランドの独創的なデザイン力と、商標・意匠登録による知的財産権の強固な保護は、ニッチ市場における競争優位性として注目される。シニア層のニーズ変化に対応した新製品開発と販売チャネルの多角化が成長を牽引する。賃貸・倉庫事業は、立地優位性と大型・近代化投資による参入障壁の高さ、安定したストック型収益が事業の中核を成す。ホテル事業は大阪・関西万博を契機とした観光需要の取り込みと、直営化による運営強化が成長ドライバーとなる。一方で、主要原材料・製品の輸入に伴う為替変動リスク、海外生産比率拡大に伴う地政学的・経済的リスク、見込生産による在庫リスク、有利子負債比率の改善に向けた資金調達戦略の進捗は継続的に注視すべき点である。

出典: 有価証券報告書 (2025-08) doc_id=S100X6HQ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.1B 9.0倍 0.5倍 0.0% 1,424.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.3B 2.2B 1.7B
営業利益 516M 402M 284M
純利益 338M 293M 205M
EPS 157.6 136.6 95.5
BPS 2,698.7 2,585.1 2,492.5

大株主

株主名持株比率
株式会社KWS0.40%
川崎 貴美子0.09%
光通信株式会社0.07%
川崎 久典0.07%
株式会社商工組合中央金庫0.02%
川崎 悟0.02%
岩切 雅代0.02%
株式会社池田泉州銀行0.02%
関谷 幸平0.01%
株式会社UH Partners 20.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-26光通信株式会社 6.52%+0.44%
2024-08-13光通信株式会社 6.08%+1.00%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-14TDNet決算カワサキ2026年8月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,514-1.25%
2026-01-06TDNetその他カワサキ支配株主等に関する事項について1,526-0.79%
2025-10-14TDNet決算カワサキ2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)1,475-4.54%
2025-09-26EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 6.52%1,452-0.07%
2025-09-08TDNetその他カワサキ非上場の親会社等の決算に関するお知らせ1,471-1.70%
2025-07-14TDNet配当・還元カワサキ自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による 自己株式の買付けに関するお知ら1,470-1.43%
2025-07-14TDNet決算カワサキ2025年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,470-1.43%
2024-08-13EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 6.08%