Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ゼットン (3057)

株式会社ゼットンは、「アロハテーブル」などを展開する飲食店グループで、直営71店舗を運営。コンセプト立案から店舗運営まで一貫した能力と多様なブランドが強みだ。公共施設再開発事業を強化し、公園等の活性化を通じて独自性を追求。フロービジネスからストックビジネスへの転換を図り、ノウハウの収益化を目指す。アダストリアの完全子会社化を予定し、葛西臨海水族園のレストラン運営も決定。公共施設運営の実績を積み重ね、今後の成長が注目される。 [本社]愛知県名古屋市東区 [創業]1995年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社ゼットンは、「店づくりは、人づくり。店づくりは、街づくり。」を経営理念に掲げ、飲食店経営を主軸とする。国内60店舗、海外9店舗、FC2店舗の計71店舗を運営し、「アロハテーブル」をはじめとする多様なブランドを展開。「ダイニング」「アウトドア」「ブライダル」「インターナショナル」の5事業を手掛ける。

当社の競争優位性は、地域の顧客特性に応じた魅力あるコンテンツを創出する店づくり、街や公園に新たなライフスタイルを提案する能力にある。具体的には、コンセプト立案力、プレゼンテーション能力、質の高いホスピタリティと料理を提供する店舗運営能力が強み。多様なブランド開発実績を持ち、商標権で保護している。

特に、公共施設再開発事業を強化し、公園等の新規事業開発や老朽化した公共施設を当社のコンテンツで再生させることで、独自性と競争優位性を高める戦略を推進。これにより、対象施設の活性化と地域社会への貢献を目指す。このノウハウは、外食産業における公共施設運営というニッチ市場での実質的な参入障壁となりうる。既存業態の磨き込みでは、培ったノウハウを最大限に活かし、勝率の高い事業展開を図る。

2. 沿革ハイライト

1995年10月、愛知県名古屋市に設立され、第1号店「ZETTON」を開店。2001年3月には東京へ進出し、2004年5月には公共施設への出店を開始した。同年11月には都市公園「徳川園」内に「ガーデンレストラン徳川園」を開店し、ブライダル事業を開始。2005年には「ALOHA TABLE」事業やビアガーデン事業を開始し、事業領域を拡大した。2006年10月、名古屋証券取引所セントレックス(現ネクスト市場)に株式を上場。

海外展開も積極的で、2008年10月にハワイに子会社「ZETTON,INC.」を設立し、2009年7月には「ALOHA TABLE Waikiki」を開店。2010年1月には子会社「株式会社アロハテーブル」を設立し、フランチャイズ事業を開始。2011年4月には韓国ソウル市内にALOHA TABLEのFC店舗を開店し、アジア市場にも進出した。

2016年9月、株式会社ダイヤモンドダイニング(現株式会社DDグループ)と資本業務提携契約を締結し、同社の持分法適用会社となる。2019年3月には東京都江戸川区の「葛西臨海公園」の総合的な運営を開始し、都市公園再開発事業を本格始動。2022年2月には株式会社アダストリアの連結子会社となり、2024年6月1日を効力発生日として同社の完全子会社となる予定である。近年では、2023年2月に2028年開業予定の葛西臨海水族園における全てのレストラン・カフェの企画および運営を行うことが確定し、公共施設運営における実績を積み重ねている。

3. 収益・成長

当社グループは、永続的な利益成長を目指し、売上成長に加え、収益性の改善、公共施設の開発事業推進による体質強化及び安全性の向上を図る。中期事業計画「zetton VISION 23 to 26 ~Road to 2030~」を策定し、2026年1月期を最終年度とする数値目標を掲げる。

成長ドライバーとしては、サステナブル戦略に基づく街の活性化、既存業態の磨き込み(拡張性)、ストックビジネス化への取り組み、展開力新規事業への挑戦が挙げられる。特に、公園に対する新規事業開発や公共施設再開発の強化は、独自性と競争優位性を強める。既存業態では、基本設計の見直し、戦略的な新業態開発、高付加価値業態への転換、購買体制の見直し等により利益率拡大を目指す。

ビジネスモデルの質向上として、フロービジネスからストックビジネスへの転換を重要な課題と位置付ける。顧客やオペレーションのデータ化と分析を通じて、顧客ニーズを顕在化させ、ファンづくりを推進する。これにより、無形的なノウハウ価値を積み上げ、安定的な収益基盤の構築を図る。新規事業への挑戦では、投資効果の高い優良立地への出店や既存設備を活用した事業拡張に積極的に取り組み、収益力の強化拡充を目指す。

4. 財務健全性

2024年1月31日時点の総資産は7,685,462千円、純資産は2,918,157千円である。有利子負債残高は905,279千円で、総資産に占める割合は11.8%と比較的低い。出店に関わる資金の大部分を銀行借入等により調達してきたが、有利子負債への依存度は低い水準にある。設備投資は、新規出店及び既存店舗の改装を中心に総額668,692千円を実施した。複数の取引金融機関と締結する借入契約の一部において、連結及び単体に係る財務制限条項が付されており、これを遵守する必要がある。営業活動によるキャッシュ・フローは485,335千円、投資活動によるキャッシュ・フローは683,984千円の支出である。

5. 株主還元

提供された一次情報には、年間の配当金に関する記載がない。

6. 注目ポイント

外食産業は参入障壁が低く、厳しい競合状態が続く業界である。当社グループは、ブランド力を高め、質の高い料理とサービスを提供することで、低価格路線の業界競争に影響されない独自の店舗運営と差別化を図る。多様な業態開発力と集客力のある施設への積極的な出店、不採算店舗の早期業態変更・閉店により収益性の高い店舗開発を目指す。

公共施設運営事業は、その特性上、長期的な契約や安定した集客が見込める可能性があり、今後の成長ドライバーとして注目される。2028年開業予定の葛西臨海水族園におけるレストラン・カフェの企画運営確定は、この分野での実績と信頼を示す。

また、フロービジネスからストックビジネスへの転換は、収益構造の安定化と企業価値向上に資する重要な戦略である。顧客データ分析によるファンづくりやノウハウの収益化は、持続的な成長に貢献する可能性がある。株式会社アダストリアの完全子会社となる予定であり、今後のグループシナジーにも注目が集まる。人材確保と育成は重要な経営課題であり、ES経営(従業員満足経営)を通じて優秀な人材の確保と定着を図る方針である。

[本社]愛知県名古屋市東区 [創業]1995年 [上場]2006年

出典: 有価証券報告書 (2024-01) doc_id=S100TCGB | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 12.6B 9.1B 4.6B
営業利益 203M 373M
純利益 51M 487M 582M
EPS 7.8 75.4 111.9
BPS 452.4 428.9 316.5

大株主

株主名持株比率
株式会社アダストリア0.51%
株式会社DDグループ0.13%
稲本 健一0.03%
鈴木 伸典0.02%
梶田 知嗣0.01%
株式会社SKYグループインベストメント0.01%
ゼットン従業員持株会0.01%
キーコーヒー株式会社0.01%
株式会社ノーズ0.00%
株式会社マルト水谷0.00%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-02-24株式会社DDホールディングス 12.59%(29.33%)
2022-02-22株式会社DDホールディングス 12.59%(29.33%)
2022-02-17株式会社アダストリア 50.99%+25.86%
2022-01-04株式会社アダストリア 25.13%+20.13%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2022-02-24EDINET大量保有株式会社DDホールディングス大量保有 12.59%
2022-02-22EDINET大量保有株式会社DDホールディングス大量保有 12.59%
2022-02-17EDINET大量保有株式会社アダストリア大量保有 50.99%
2022-01-04EDINET大量保有株式会社アダストリア大量保有 25.13%