Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社マツキヨココカラ&カンパニー (3088)

マツキヨココカラ&カンパニーは、ドラッグストア・保険調剤薬局のチェーン店経営を行う小売事業と管理サポート事業を展開する。美と健康に特化した商品・サービス、大都市圏中心の店舗網、1.5億超の顧客接点、PB商品開発が競争優位性となる。医薬品医療機器等法や大規模小売店舗立地法等の規制が参入障壁を形成する。調剤併設化推進、M&A、ASEAN等への海外進出、デジタル投資で事業規模拡大と成長を図り、アジアNo.1ドラッグストアを目指す。 [本社]千葉県松戸市 [創業]1954年 [上場]2007年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社マツキヨココカラ&カンパニーは、ドラッグストア・保険調剤薬局のチェーン店経営を行う小売事業と、グループ会社への商品仕入・販売、経営管理・統轄、プライベートブランド(PB)商品企画開発等を担う管理サポート事業を展開する。連結子会社20社を含む計30社でグループを構成する。

競争優位性(Moat)は、美と健康に特化した商品・サービス、大都市圏中心の店舗網、アプリ・ECを通じた高い価値提供、1.5億超の顧客接点から得られるクローズドな情報である。ドラッグストアと調剤事業のシームレスな連携、PB商品開発を推進する。参入障壁は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく各種許認可、「介護保険法」に基づく指定、1,000㎡超の店舗出店における「大規模小売店舗立地法」の規制、薬剤師や医薬品登録販売者の確保の重要性により形成される。目標は「アジアNo.1のドラッグストア」である。

2. 沿革ハイライト

1932年12月に故松本清が「マツモト薬舗」を開業し、1954年1月に「有限会社マツモトキヨシ薬店」として法人化した。2007年10月に持株会社を設立し、東京証券取引所市場第一部に上場する。2021年10月、株式会社ココカラファインとの株式交換により経営統合し、社名を「株式会社マツキヨココカラ&カンパニー」へ変更した。

M&A戦略を積極推進し、茂木薬品商会(2008年)、ミドリ薬品(2009年)、ラブドラッグス(2010年)、ぱぱす(2013年)、示野薬局(2013年)などを子会社化し、事業規模を拡大した。近年では、ケイポート(2024年4月)、CFSC(2024年10月)、AppBrew(2024年12月)、ティー・エム・シーとドミナ(2025年5月)を株式取得によりグループに加える。海外展開も進め、タイ(2015年)、台湾(2018年)、香港(2019年)、ベトナム(2020年)、グアム(2023年)に現地法人を設立し、ASEANを中心とした新規国進出を図る。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行した。

3. 収益・成長

成長ドライバーは、オーガニックグロースに加え、M&Aを含む連合体構想による規模拡大である。大都市圏中心の重点エリアへの出店強化、調剤併設化の推進、ASEANを中心とした海外事業の拡大を目指す。デジタル技術による顧客利便性追求と運営効率化、事業領域拡張に向けたシステム投資を積極的に行う。インバウンド需要の回復や越境ECも成長に寄与する。

直近の連結売上高は1兆616億26百万円、営業利益は820億82百万円、EBITDAは1046億81百万円を計上する。中期的なキャッシュベースの収益力を示すEBITDAマージンを新たな経営目標に設定する。企業価値向上の重要指標であるROEは目標を12%以上へと引き上げ、収益力向上と財務健全性・資本効率の両立を図る。

4. 財務健全性

直近の連結総資産は7127億80百万円、純資産は5214億99百万円であり、自己資本比率は約73.16%となる。有利子負債は11億87百万円と低水準に抑える。営業活動によるキャッシュ・フローは814億72百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは207億92百万円を計上する。キャッシュアロケーションの基本方針では、成長投資に45%、株主還元に45%、財務基盤強化に10%を配分する。既存事業拡大及び成長戦略への投資を支え、安定的な資金確保に努める。連合体構想の実現時には負債活用による資金調達も視野に入れる。

5. 株主還元

株主への利益還元を経営の最重要項目の一つと位置付ける。累進配当を基本とし、配当性向(連結)50%、DOE(純資産配当率(連結))6%を目指す。自己株式の取得は、財務状況や株価水準を勘案し、機動的に実施する方針である。直近の年間配当は44円となる。

6. 注目ポイント

目標は「アジアNo.1のドラッグストア」と「美と健康の分野でのリーディングポジション」確立である。1.5億超の顧客接点から得られるクローズドな情報を活用し、デジタル技術への積極的なシステム投資を通じて顧客利便性向上と運営効率化、事業領域拡張を図る。大都市圏への出店強化、M&A推進、調剤併設化、ASEANを中心とした海外展開を成長戦略の柱とする。化粧品メディア「LIPS」運営会社AppBrewの取得は、デジタルマーケティング強化と顧客接点拡大に資する。累進配当を基本とした配当性向50%目標は、株主還元への強いコミットメントを示す。EBITDAマージンを新たな経営目標に設定し、キャッシュ創出力の向上を重視する姿勢が注目される。競合激化、法改正(薬価・調剤報酬改定)、薬剤師等人材確保、情報漏洩、自然災害等の事業リスクを認識し、管理体制を整備する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0CL | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1011.5B 18.2倍 1.9倍 0.0% 2,433.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1061.6B 1022.5B 951.2B
営業利益 82.1B 75.7B 62.3B
純利益 54.7B 52.3B 40.5B
EPS 133.8 125.3 96.0
BPS 1,290.4 1,233.8 1,153.6

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.15%
株式会社日本カストディ銀行0.05%
株式会社千葉銀行0.03%
株式会社南海公産0.03%
松本 南海雄0.02%
エーザイ株式会社0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
松本 清雄0.02%
松本 貴志0.02%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-01-20ブラックロック・ジャパン株式会社 6.26%+1.01%
2024-10-04三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.62%(0.59%)
2023-06-06ブラックロック・ジャパン株式会社 5.25%+5.25%
2023-04-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.21%+5.21%
2021-10-21野村アセットマネジメント株式会社 3.62%(1.78%)
2021-10-06野村證券株式会社 5.40%+5.40%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-20EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 6.26%2,588-1.10%
2025-08-13TDNet決算マツキヨココカラ2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,386-7.24%
2025-07-18TDNet不祥事・訂正マツキヨココカラ(訂正)「譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ」の一部訂正について3,176+0.54%
2025-07-11TDNetその他マツキヨココカラ譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ3,113-0.71%
2025-06-13TDNetその他マツキヨココカラ「株式付与ESOP信託」の継続に関するお知らせ2,822+0.92%
2025-06-10TDNetその他マツキヨココカラ自己株式の消却完了に関するお知らせ2,809-0.43%
2024-10-04EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 4.62%
2023-06-06EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 5.25%
2023-04-06EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.21%
2021-10-21EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 3.62%
2021-10-06EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.4%