Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社三越伊勢丹ホールディングス (3099)

株式会社三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店業を中核に、クレジット・金融・不動産事業を展開。伊勢丹新宿本店を「世界一・唯一無二の最新・最先端」、三越日本橋本店を「比類なき伝統・文化芸術・暮らし」と位置付け、高感度上質消費市場で独自のブランド力を確立します。従来の「館業」から、顧客を識別し多様な価値を提案する「個客業」へビジネスモデルを変革。グループの顧客基盤と「暖簾」を活かした金融サービスや、複合不動産開発による「まち化戦略」で顧客ロックインと事業機会拡大を図り、持続的成長と企業価値向上を目指します。 [本社]東京都新宿区 [創業]2008年 [上場]2008年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社三越伊勢丹ホールディングスは、百貨店業を中核に、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開しています。伊勢丹新宿本店を「世界一・唯一無二の最新・最先端」、三越日本橋本店を「比類なき伝統・文化芸術・暮らし」、三越銀座店を「グローバルストア」と位置付け、店舗リモデル等を通じて独自のブランド力を確立し、競争優位性を築いています。地域百貨店も構造改革を進め、高感度上質消費を支える存在を目指しています。

ビジネスモデルは、従来の「館業」から、個客とのつながりを重視する「個客業」へ変革を推進しています。カードやアプリを通じた顧客識別、個別マーケティング、外商顧客へのセールス強化により顧客基盤を確立し、顧客の生涯価値(LTV)最大化とロックイン構造の構築を図っています。

金融事業では、グループの「暖簾」と顧客基盤を活かし、新カードや新ポイント制度導入で顧客拡大とサービス拡充を進めています。不動産事業では、各拠点の開発計画と「まち」での提供価値設計を本格化させ、高感度上質コンテンツ開発を進める「まち化戦略」を推進しています。これらの事業間連携を深める「連邦戦略」により、外部収益拡大と新たな事業機会獲得を目指しています。

2. 沿革ハイライト

当社は、2008年4月1日、株式会社三越と株式会社伊勢丹が株式移転により共同で設立した持株会社として発足し、同日東京証券取引所に上場しました。

設立後、2009年には株式会社岩田屋を完全子会社化し、株式会社丸井今井の札幌・函館事業を譲り受けました。2010年には地域百貨店事業の地域事業会社化を進め、2011年には株式会社三越と株式会社伊勢丹が合併し「株式会社三越伊勢丹」となりました。

近年では、2010年から2020年にかけて一部店舗の営業を終了するなど事業再編を進めてきました。2020年6月には指名委員会等設置会社へ移行し、2022年4月には東京証券取引所のプライム市場へ移行しています。

3. 収益・成長

当社グループは、営業利益、ROE、識別顧客売上高を主要な経営指標に掲げ、持続的成長と企業価値向上に取り組んでいます。

新中期経営計画(2025~2030年度)では、「個客業」への変革を本格化し、企業価値向上を目指しています。フェーズⅠ(2025~2027年度)の2027年度には、営業利益850億円、ROE9.8%、識別顧客売上高6,870億円の実現を目指します。フェーズⅡ(2028~2030年度)終了時点では、営業利益1,000~1,100億円規模、ROE10~11%水準、識別顧客売上高7,140~7,310億円規模を計画しています。

成長ドライバーとして、国内都市部人口・世界人口の増加、富裕層世帯の増加、「こだわり消費」市場の拡大を機会と捉えています。「世界」「時間」「空間」「用途」の4つの拡大をキーワードに、未開拓の商品・サービス提案強化、フード&ビバレッジ領域でのビジネス探索、フィリピン・マニラやタイ・バンコクでの複合不動産開発参画等により、新たな事業機会を獲得し、利益拡大を図る方針です。

4. 財務健全性

2025年3月31日現在の総資産は1兆2,057億円、純資産は6,028億円、自己資本比率は約50.0%と高い水準を維持しており、財務の健全性を示しています。現金及び現金同等物は418億円、有利子負債は863億円です。営業活動によるキャッシュ・フローは895億円、投資活動によるキャッシュ・フローは259億円を計上しています。当連結会計年度の設備投資は、百貨店業を中心に全体で320億円を実施し、自己資金及び借入金等で充当しています。

5. 株主還元

2025年3月31日現在の年間配当は54.0円です。自己株式を14,852,700株保有しています。株主資本コストを意識し、ROE等の経営指標を掲げ、持続的成長と企業価値向上に取り組む方針です。

6. 注目ポイント

当社グループは、外部環境の厳しさが増す中で、国内都市部人口や富裕層世帯の増加、こだわり消費市場の拡大を成長機会と捉えています。

「館業」から「個客業」へのビジネスモデル変革は、顧客関係性を深化させ、顧客生涯価値(LTV)最大化を目指す戦略的転換です。伊勢丹新宿本店や三越日本橋本店といった旗艦店の「高感度上質店舗化」は、強力なブランド力を強化し、国内外から顧客を集める競争優位性を確立します。

金融・不動産事業を百貨店事業と連携させる「連邦戦略」と「まち化戦略」は、グループ全体のシナジー創出と新たな収益源確保を図るものです。特に、フィリピン・マニラやタイ・バンコクでの複合不動産開発への参画は、海外での事業領域再構築と成長ドライバーとなる可能性があります。

デジタル社会への対応も重点課題であり、DX推進、デジタル人財強化、システム障害管理体制整備、SNS/AIの適切な利用を通じて、市場競争力の維持・向上を図っています。

[本社]東京都新宿区 [創業]2008年 [上場]2008年

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W16O | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1247.8B 18.4倍 1.9倍 2.4% 3,396.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 560.0B 545.6B 554.0B
営業利益 81.5B 80.0B 78.0B
純利益 61.5B 76.1B 65.0B
EPS 184.3 214.0 182.2
BPS 1,764.7

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)  ※10.17%
株式会社日本カストディ銀行(信託口) ※20.08%
公益財団法人三越厚生事業団0.04%
JP MORGAN CHASE BANK 385864(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
三越伊勢丹グループ取引先持株会0.02%
清水建設株式会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.02%
明治安田生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.02%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%
三越伊勢丹グループ従業員持株会0.01%
大樹生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-19野村證券株式会社 6.35
2025-10-06野村證券株式会社 7.41
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 6.38
2025-09-01株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.15
2025-08-06三井住友信託銀行株式会社 6.24
2025-07-22三井住友信託銀行株式会社 6.47
2025-06-06T.Rowe Price Associates,Inc. 7.08
2025-05-21三井住友信託銀行株式会社 6.6
2025-04-18野村證券株式会社 6.75
2025-04-07T.Rowe Price Associates,Inc. 5.59
2025-04-04野村證券株式会社 6.58
2025-03-24T.Rowe Price Associates,Inc. 5.24
2024-11-06野村アセットマネジメント株式会社 5.31
2023-12-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.35
2023-10-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.86
2023-01-10野村アセットマネジメント株式会社 6.1
2022-12-21野村アセットマネジメント株式会社 6.21
2022-03-22野村アセットマネジメント株式会社 6.45

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-01TDNet自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2026-03-19TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-03-02TDNetbuyback: 自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2026-03-02TDNet自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-10-07TDNet自己株式の取得状況および取得終了ならびに自己株式の消却に関するお知らせ
2025-10-07TDNetbuyback: 自己株式の取得状況および取得終了ならびに自己株式の消却に関するお知らせ
2025-10-06TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-10-01TDNetbuyback: 自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-10-01TDNet自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-09-19TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-09-01TDNet自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-09-01TDNetbuyback: 自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-09-01TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2025-08-06TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-08-01TDNetbuyback: 自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-08-01TDNet自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-07-22TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-07-01TDNet自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-07-01TDNetbuyback: 自己株式の取得状況(途中経過)に関するお知らせ
2025-06-25TDNet第17回定時株主総会における議決権行使結果に関するお知らせ