Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社エスエルディー (3223)

株式会社エスエルディーは、「音楽、アート、食」を融合したカルチャーコンテンツ提供事業を展開する。飲食サービスでは、現場主義経営、独自のBGM選定、内装内製化、現場参加型メニュー開発で差別化を図り、コラボカフェ運営も行う。飲食ノウハウを活かした他社店舗開業支援・運営受託のBtoB事業を成長ドライバーとする。飲食業界は参入障壁が低いが、カルチャーコンテンツの充実で競合差別化を図る。 [本社]東京都渋谷区 [創業]2004年 [上場]2015年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社エスエルディーは、「To Entertain People~より多くの人々を楽しませるために~」を企業理念とし、「音楽」、「アート」、「食」等のカルチャーコンテンツを企画・融合させ、店舗運営等を通じたライフスタイル提案事業を展開する。事業は飲食サービスとコンテンツ企画サービスの単一セグメントである。

飲食サービスでは、業界環境の変化に迅速に対応する「環境適応力」を重視し、創業以来「現場(店舗)」における情報収集、企画、サービス立案、提供が柔軟かつ主導的に行われる「ボトムアップ経営、現場主義経営」を実現する。この経営スタイルの下、店舗物件の立地及び空間特性に合わせた多様なブランド(業態)を開発し、関東、東北、東海、近畿及び九州地域の主要都市繁華街エリアを中心に、カフェダイニング業態を直営で展開する。IPコンテンツを活用した期間限定コラボレーションイベント等を実施するコラボカフェの運営も特徴である。

同社の競争優位性(Moat)は、カルチャーコンテンツの融合力と独自のノウハウに根差す。店舗における音楽(BGM)は、独自のノウハウで選定した音源を基に、季節や時間帯、曜日等の営業条件に応じて選曲する。アート(内装)は、原則内製化設計により、店舗物件、エリア、立地、顧客特性に合わせたカスタマイズを実現し、居心地の良さと斬新なコンテンツを提供する。食(メニュー)は、「現場(店舗)」参加型で開発され、季節ごとのリニューアルにより顧客ニーズや季節感に即したメニューを提供し、陳腐化を回避する。

コンテンツ企画サービスは、飲食サービスで蓄積されたノウハウや実績を活用し、他社店舗の開業支援業務及び運営業務の受託等、企業間取引(BtoB)のビジネスモデルを展開する。プロデュース事業と直営専門店舗でのコラボカフェ運営を主軸とする。飲食業界は他業界と比較すると参入障壁が低いと認識されるが、同社は「食」に加えて音楽、アート等のカルチャーコンテンツを充実させることで競合他社との差別化を図り、独自のノウハウとコーポレート・ブランディング戦略により新規顧客獲得とリピート率向上に努める。

2. 沿革ハイライト

2004年1月、音楽イベント企画を目的として設立。2005年9月、カフェ業態1号店をオープンし飲食事業を開始。2007年7月、店舗プロデュース業務の受託を開始。2015年3月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。2017年11月、株式会社DDグループと資本業務提携。同年12月、株式会社ポケモンと店舗運営業務委託契約を締結するなど、有力IPコンテンツホルダーとの連携を強化。2020年12月、IPコンテンツ活用に特化した「Collabo_Index」を開設。2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場へ移行。2024年12月、株式会社ポケモンより「ピカチュウスイーツ by ポケモンカフェ」の店舗運営業務を受託。

3. 収益・成長

成長ドライバーは、飲食サービス事業の売上高拡大に加え、コラボカフェ実施店舗の拡大や他社店舗の運営受託等によるプロデュース事業の強化である。高い知的創造性を有する企業とのアライアンスを通じた更なる価値創造と革新的なエンターテインメント提供を目指す。経営合理化施策により一層の営業利益増加を計画する。新コンテンツ開発、ブランディング及びマーケティング強化による集客力向上、スケールメリットを活かしたコスト削減、経営資源の効率的活用により、既存事業の高収益体質化を図る方針である。外食産業は原材料価格高騰や人手不足によるコスト増加が続く厳しい環境にあるが、インバウンドによる外国人観光客の増加は人流回復の追い風となる。

4. 財務健全性

有利子負債残高は減少傾向にあり、有利子負債依存度も改善した。営業活動によるキャッシュ・フローは大幅に増加しており、本業での資金創出力が強化されている。投資活動によるキャッシュ・フローも増加し、主に店舗集客強化を目的とした設備投資を実施した。

5. 株主還元

年間配当額は32,000円と記載されるが、株主還元方針に関する詳細な記述は確認できない。

6. 注目ポイント

同社は、飲食業界の厳しい環境下で、独自の「ボトムアップ経営」と「カルチャーコンテンツ融合」による差別化戦略を推進する。特に、IPコンテンツを活用したコラボカフェ事業は、有力コンテンツホルダーとの提携実績を積み重ねており、これが同社の成長ドライバーの一つとなる。飲食サービスで培ったノウハウをBtoBのコンテンツ企画サービスに展開することで、収益源の多角化と安定化を図るビジネスモデルの質向上が期待される。一方で、直営店舗数の減少傾向や純利益の減少傾向は課題であり、既存事業の高収益体質化と新コンテンツ開発による持続的な成長が求められる。人材確保・育成、衛生管理体制の強化も継続的な課題である。

出典: 有価証券報告書 (2025-02) doc_id=S100VUG3 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1.4B 12.9倍 925.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.7B 3.6B 3.1B
営業利益 144M 134M -260M
純利益 144M 177M -239M
EPS 71.7 93.2 -173.5
BPS -214.8 -286.5 -379.7

大株主

株主名持株比率
株式会社DDグループ0.43%
野村證券株式会社0.03%
SB・A2号投資事業有限責任組合0.02%
上遠野 俊一0.02%
伴 直樹0.02%
古屋 尚樹0.01%
麒麟麦酒株式会社0.01%
早川 靖夫0.01%
有田 健人0.01%
豊証券株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-07-02株式会社DDグループ 42.90%(1.16%)
2024-06-14伴 直樹 1.60%(3.83%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-14TDNetIRエスエルディー2026年2月期 第3四半期 決算説明資料1,104-3.35%
2026-01-14TDNet決算エスエルディー2026年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,104-3.35%
2025-10-15TDNet決算エスエルディー2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)1,046-1.72%
2025-10-15TDNetIRエスエルディー2026年2月期 第2四半期 決算説明資料1,046-1.72%
2025-07-18TDNetM&Aエスエルディー親会社に対する公開買付けの開始に関するお知らせについて994+0.00%
2025-07-14TDNet決算エスエルディー2026年2月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)961+3.75%
2025-07-14TDNetIRエスエルディー2026年2月期 第1四半期決算_決算説明資料961+3.75%
2024-07-02EDINET大量保有株式会社DDグループ大量保有 42.9%
2024-06-14EDINET大量保有伴 直樹大量保有 1.6%