Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ハウスコム株式会社 (3275)

ハウスコムは不動産賃貸仲介を主力とし、損害保険・引越取次、原状回復・リフォーム等の施工関連事業を展開する。大都市圏・中核都市での多店舗展開による規模の経済と、不動産テック(IT・AI)活用による顧客利便性向上・社内生産性強化で競争優位性を確立する。宅地建物取引業免許が参入障壁となる。新規出店やM&A、継続収入型サービスへの事業領域拡大を成長ドライバーとする。 [本社]東京都港区 [創業]1998年 [上場]2011年

1. 事業概要と競争優位性

ハウスコムグループは、当社及び連結子会社15社で構成され、不動産賃貸仲介業務を中核とする。住宅、駐車場、商業施設等の賃貸物件を斡旋し、入居者・家主向けに損害保険、引越、不動産広告掲載、契約更新等の関連サービスを提供する。原状回復・リフォーム・建築請負等の施工関連事業も展開する。主要営業エリアは首都圏・中部圏・関西圏の三大都市圏及び九州圏である。親会社の大東建託株式会社が議決権の52.3%を保有するが、親会社グループ外の管理物件や個人の家主の賃貸物件も幅広く取り扱う独立性の高い事業モデルを構築する。大東建託パートナーズ管理物件の仲介件数割合は約16%に留まる。

競争優位性(Moat):

* ネットワーク効果と規模の経済: 大都市圏・中核都市での多店舗展開により規模の利益と経営効率化を図る。2003年の営業譲受で首都圏・中部圏に62店舗の営業権を取得し、事業規模を拡大した。

* IT技術とデータ活用: 不動産テック(IT・AI)を積極的に活用し、反響・集客強化、顧客利便性向上、社内生産性向上を推進する。DX時代におけるデータ蓄積と活用を競争優位性確保の重要要素と認識し、基幹システムの刷新を進める。地元に根ざした地域情報と新生活提案力も競争力の重要な要素である。

参入障壁:

* 規制・許認可: 宅地建物取引業法に基づく国土交通大臣または都道府県知事からの宅地建物取引業免許取得が必須である。

* 設備投資規模: 広範な店舗網構築には多大な設備投資と時間が必要である。

市場シェア: 提供テキストに具体的な市場シェアに関する記載はない。大手仲介管理会社との競合が存在する市場環境にある。

ビジネスモデルの質: 主力は不動産賃貸仲介業務であり、収益はフロー型が中心と推測される。中長期的な経営戦略として「継続収入型サービスによる安定収益基盤の構築」を掲げ、事業領域の拡大を図る方針である。損害保険や契約更新業務、施工関連事業は一部リカーリング要素を持つ。

2. 沿革ハイライト

当社は1998年7月1日、大東建託株式会社の100%出資子会社として関西ハウスコム株式会社を設立した。2003年12月、本社を東京都港区へ移転しハウスコム株式会社へ商号変更。同年、(旧)ハウスコム株式会社から営業譲受により首都圏・中部圏に62店舗の営業権を取得し事業規模を拡大した。2011年6月、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2019年以降、ジューシィ出版(現ハウスコムテクノロジーズ)、エスケイビル建材、株式会社宅都(現大阪ハウスコム)、株式会社シーアールエヌを順次子会社化しM&Aを積極的に実施した。2022年10月、吸収分割により持株会社体制へ移行。2023年10月、東京証券取引所スタンダード市場へ市場区分を変更した。

3. 収益・成長

成長ドライバー:

* 店舗網の拡大: 大都市圏及び人口流動性の高い中核都市を中心に新規出店を推進し、地方都市も視野に入れる。店舗数増加を事業規模拡大のベースとし、規模の利益と関連事業の成長機会獲得に注力する。

* M&A戦略: 地域優良不動産会社のM&Aによる取得を視野に入れ、成長施策の一環として取り組む。

* 事業領域の拡大と収益構造の転換: 不動産賃貸仲介を起点に、データや資本財を通じたサービス、継続収入型サービスに事業領域を拡大し、安定収益基盤を含んだ新たな事業ポートフォリオの構築を目指す。自前資源に限定せず、異業種を含めた他社との業務提携・資本提携も積極的に推進する。

* IT技術・DXの推進: 不動産テックやAIの導入・活用により、反響・集客強化、顧客利便性向上、社内生産性向上を図る。DX時代におけるデータ蓄積・活用を競争優位性確保の鍵とし、基幹システムの刷新や業界内外の企業との協業を通じて競争力向上を目指す。

* 人材育成の強化: 事業活動の要となる人材の確保・育成強化に努め、各種研修プログラムやeラーニングシステムを活用し、知識向上と経験の幅を広げるための異動を計画的に実施する。

収益の季節性: 日本の慣習である年度末や年度初め(新卒入社、人事異動、進学等)による転居需要が多いため、第4四半期、特に3月に事業収益が集中する傾向がある。

4. 財務健全性

2024年3月期末時点で、総資産10,781,008千円に対し純資産7,240,553千円、自己資本比率約67.16%と安定した財務基盤を構築する。有利子負債は0円であり、実質無借金経営を維持する。2024年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは754,733千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローは907,543千円のプラスを計上する。M&Aにより計上されたのれんについては、今後の事業計画との乖離等により期待されるキャッシュ・フローが生み出されない場合、減損リスクが存在する。

5. 株主還元

継続的かつ安定的な収益向上を目指し、株主還元にも注力する。2024年3月期の年間配当は17.0円を実施した。同期のEPSは53.35円であり、配当性向は約31.86%となる。

6. 注目ポイント

* 親会社との関係性: 大東建託グループの一員でありながら、グループ外の管理物件も幅広く取り扱う独立性の高い事業モデルは、事業の柔軟性と成長機会の多様性を示す。大東建託リーシングとの競合は限定的と認識する。

* DX推進と競争力強化: 不動産テックやAIの積極的な導入、基幹システムの刷新、データ活用による競争優位性確保への取り組みは、変化する市場環境への適応と将来の成長を支える重要な要素である。

* 事業ポートフォリオの転換: 継続収入型サービスへの事業領域拡大は、収益の安定化と成長性の両立を目指す中長期戦略の要であり、今後の進捗が注目される。

* M&Aによる成長戦略: 積極的なM&Aを通じた事業領域拡大とグループ経営強化の方針は、外部成長を取り込む戦略として重要である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100TPX2 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
10.4B 20.5倍 1.4倍 0.7% 1,340.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 14.0B 13.5B
営業利益 560M 503M -332M
純利益 498M 411M -270M
EPS 65.3 53.4
BPS 943.5

大株主

株主名持株比率
大東建託株式会社0.52%
光通信株式会社0.06%
ハウスコム従業員持株会0.04%
多田 勝美0.04%
田村 穂0.01%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.01%
田浦 光敏0.01%
熊切 直美0.01%
安達 昌功0.01%
浅野 秀樹0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-09-25光通信株式会社 8.07
2024-06-12光通信株式会社 7.04
2024-04-01光通信株式会社 6.04
2023-09-26光通信株式会社 5.04

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2024-09-25TDNetHolding change by 光通信株式会社
2024-06-12TDNetHolding change by 光通信株式会社
2024-04-01TDNetHolding change by 光通信株式会社
2023-09-26TDNetHolding change by 光通信株式会社