Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社サンセイランディック (3277)

株式会社サンセイランディックは、旧借地法・借家法が適用される底地等の不動産販売を主軸とする。複数の権利者がいる不動産を買取り、専門ノウハウによる権利調整で価値を高め販売する。販売までの地代収入や賃貸不動産からの賃料収入も得る。一般的な不動産業者が扱わない複雑な権利関係の不動産を扱う専門性と権利調整力が競争優位性であり、高い参入障壁を形成する。旧法適用底地の相続による流動化や派生事業の拡大を成長ドライバーとする。全国8拠点で展開し、オーナーズパートナーで土地所有者の管理を支援する。 [本社]東京都千代田区 [創業]1976年 [上場]2011年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社サンセイランディックは、主に旧借地法・借家法(旧法)が適用される底地等に係る不動産販売事業を主たる業務とする。複数の権利者が存在し活用が制限される不動産を土地所有者から買取り、権利調整で価値を高め販売するビジネスモデルを構築する。取扱う物件は「底地」「居抜き」「所有権」である。

同社の競争優位性(Moat)は、一般的な不動産業者が扱わない複雑な権利関係の不動産を扱う専門ノウハウと権利調整力にある。複雑化した旧法適用底地の権利関係を解決する専門知識と交渉力は、高い参入障壁を形成する。「オーナーズパートナー」サービスで土地所有者の底地管理・運営をサポートする。全国8ヶ所に営業拠点を展開する。

2. 沿革ハイライト

同社は1976年2月、株式会社サンセイサービスとして設立され、不動産の売買仲介及び賃貸仲介事業を開始した。1991年6月には底地の取扱いを開始し、事業領域を拡大する。1997年2月、商号を株式会社サンセイランディックに変更した。2008年1月には「オーナーズパートナー」を開始する。2011年12月、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場し、2014年12月には東京証券取引所市場第一部に銘柄指定された。2022年4月、東京証券取引所の市場区分の見直しによりスタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

同社のビジネスモデルは、不動産販売事業に加え、底地販売までの地代収入や賃貸不動産からの賃料収入といったストック型収益源を持つ。「オーナーズパートナー」サービスもリカーリング収益に寄与する。

成長ドライバーは、日本全国に現在でも相当数存在すると推測される旧法適用底地の流動化ニーズである。相続等による権利継承や旧法解消ニーズが底地の流動化を促進する。

中期経営計画(2024年8月~2027年度)では、社会課題の解決につながる事業の拡大を図り、成長軌道を描くことを目指す。既存事業の強化として、仕入力及び販売力を強化する。強化エリアでの市場浸透・拡大戦略を推進し、権利調整メニューの拡充に取り組む。また、「派生事業」の拡大や、地域活性化推進事業を展開し、新たな収益源確立を図る。資金調達の多様化も検討する。

2025年12月期の連結業績見通しは、売上高25,650百万円、営業利益1,910百万円、経常利益1,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,070百万円を見込む。

4. 財務健全性

同社は不動産の取得資金を主に金融機関からの借入金により調達しており、有利子負債への依存度が比較的高い水準にある。2024年12月期の有利子負債残高は18,505,674千円、総資産額は33,107,247千円、有利子負債比率は55.9%である。財務基盤の強化に向けて、営業キャッシュ・フローおよび外部からの資金調達を原資として成長投資・株主還元に戦略的に配分する。資金調達の多様化(クラウドファンディング含む)に取り組むとともに、自己資本の充実に注力する方針である。販売用不動産の管理及び販売スケジュールの徹底も図る。

5. 株主還元

同社は株主への利益還元を重要な経営課題の一つと位置付ける。収益力の向上を図り配当原資を確保することにより、継続的かつ安定的な配当の実施及び経営成績に応じた積極的な利益還元を配当の基本方針とする。2025年12月期の年間配当金は1株につき42円(中間配当17円、期末配当25円)を予定し、前年比1円の増額となる見込みである。

6. 注目ポイント

同社は旧法適用底地というニッチ市場で専門的な権利調整ノウハウを競争優位性とし、高い参入障壁を築く。旧法適用底地の相続等による流動化ニーズが成長ドライバーとなる。不動産販売に加え、地代収入、賃料収入、オーナーズパートナーによるストック型・リカーリング型収益源も有する。中期経営計画では、既存事業強化に加え、派生事業や地域活性化推進事業で新たな収益源確立を目指す。有利子負債依存度が高いが、資金調達多様化と自己資本充実で財務基盤強化を図る方針である。経済情勢変動、不動産価格下落、権利調整の成否、法的規制・税制変更、人材確保・育成などが事業リスクである。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VHWI | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
12.3B 11.2倍 0.9倍 0.0% 1,430.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 25.6B 23.3B 15.5B
営業利益 1.9B 2.2B 1.5B
純利益 1.1B 1.2B 1.1B
EPS 127.2 143.8 129.6
BPS 1,541.8 1,465.5 1,356.4

大株主

株主名持株比率
松﨑 隆司0.16%
松浦 正二0.06%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
小澤 順子0.04%
サンセイ従業員持株会0.03%
菊池 由佳0.02%
小澤 勇介0.02%
小澤 謙伍0.02%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.02%
内藤 征吾0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-01-17松﨑 隆司 15.35%(1.03%)
2023-01-11松﨑 隆司 15.37%(1.01%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-03TDNet配当・還元サンセイランディック剰余金の配当に関するお知らせ1,454-2.27%
2023-01-17EDINET大量保有松﨑 隆司大量保有 15.35%
2023-01-11EDINET大量保有松﨑 隆司大量保有 15.37%