Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

帝国繊維株式会社 (3302)

帝国繊維は、消防ホースや防災機器、特殊車両を手掛ける防災事業が主軸。阪神淡路大震災を機に官需防災を基盤とし、東日本大震災以降は国土強靭化政策を背景に民需防災、空港セキュリティへ拡大。激甚化する水害・山林火災、地政学リスク増大に対応し、送排水ビジネスや次世代型防災特殊車輌の開発で市場を創造。技術集約拠点への転換とアライアンス強化で成長を追求する受注先行型ビジネスで、強固な財務基盤を持つ。 [本社] [創業]1907年 [上場]1950年

1. 事業概要と競争優位性

帝国繊維グループは、防災、繊維、不動産賃貸の3セグメントで事業を展開しています。中核の防災事業は、消防ホース、防災機器、救急救助器具、救助工作車や空港用化学消防車などの特殊車両の製造・販売が主軸です。地域販売会社は製品販売に加え、連結送水管等の点検業務も担っています。阪神淡路大震災を契機に官需防災を基盤とし、東日本大震災以降は国土強靭化政策を背景に民需防災(原子力発電所、石油コンビナート等)へ進出しました。N.Y.同時多発テロ以降は空港施設・航空会社を対象とするセキュリティ事業にも顧客基盤を拡大しています。祖業の繊維事業は麻・高機能特殊繊維製品、不動産賃貸事業は不動産賃貸を行っています。

競争優位性は、強固な官需防災基盤と、激甚化する水害・山林火災、地政学リスク増大、人手不足といった社会情勢変化を捉えた民需防災・セキュリティ分野への事業拡大戦略にあります。受注先行型ビジネスモデルで安定的な受注残を確保し、点検業務はリカーリング収益に貢献しています。

2. 沿革ハイライト

1907年、日本製麻と北海道製麻の合併により帝国製麻株式会社として設立されました。複数回の合併を経て1941年に帝国繊維株式会社へ商号変更。1950年東京証券取引所上場、2022年プライム市場へ移行しました。阪神淡路大震災を機に防災事業を中核とし、2023年には「テイセン未来創造計画」を策定しています。

3. 収益・成長

当社グループは「テイセン未来創造計画」に基づき、防災の未来を切り拓き、世界に通用する防災企業となることを目指しています。新中期経営計画「テイセン2028」(2026-2028年度)では、「先進的防災事業を確立し 安心安全な未来を創る」をミッションに掲げ、成長を推進します。

成長ドライバーは、多発化・激甚化・多様化する水害や山林火災への対処、地政学リスク増大によるセキュリティニーズの拡大、人手不足対策、災害の多様化・技術革新・省人化ニーズへの対応です。これら社会情勢の変化を捉え、「市場創造と圧倒的市場競争力の確立」を戦略テーマとします。具体的には、自治体・コンビナート・原子力向け送排水ビジネス「ハイドロサブシステム」の拡大、空港・鉄道・大規模集客施設向けセキュリティビジネスの開拓、次世代型防災特殊車両マーケットの創造、基盤事業(ホース・機材・車両・消防被服)の拡大・発展に取り組んでいます。

また、下野・鹿沼両工場は「製造拠点」から「技術集約拠点」へ転換し、技術・開発機能、教育・訓練・実証実験施設を強化します。研究開発では、ホース製品の効率生産・新開発、危機管理システム等の共同開発、次世代型防災特殊車両、高度救助機材・テロ対策機器、高機能防護服の開発を進めます。設備投資は防災セグメントに重点を置き、アライアンスによる収益機会創出も図ります。

経営目標として、「テイセン2028」では2028年度における連結営業利益水準58億円以上、連結経常利益水準70億円以上を目指します。受注残を翌期の売上先行指標として重視し、安定的な確保を図ります。

4. 財務健全性

当社グループは強固な財務基盤を維持しています。2025年12月31日時点の自己資本比率は約79.2%と極めて高く、有利子負債は56百万円と非常に少ないです。潤沢な現金及び現金同等物を保有し、営業活動によるキャッシュ・フローも安定しています。財務基盤の充実は品質リスクや災害リスクへの対応策でもあります。

5. 株主還元

利益配分は収益に応じた配当を基本とし、企業体質強化と将来の事業展開に備えるための内部留保も充実させる方針です。「テイセン2028」では総還元性向50%水準を目指すことを利益配分方針として掲げています。2025年12月期の年間配当は55.0円です。

6. 注目ポイント

帝国繊維は、祖業の繊維事業から防災事業へ業態転換し、官需防災を基盤に民需防災、セキュリティ分野へと顧客基盤を拡大しています。国土強靭化政策、激甚化する自然災害、地政学リスク増大といった社会情勢を追い風に、送排水ビジネス、次世代型防災特殊車両、セキュリティ機材の市場創造と拡大を成長ドライバーとします。技術集約拠点への転換とアライアンス強化で競争力向上を目指し、受注先行型ビジネスモデルと強固な財務基盤が持続的な成長と安定性を支えます。

[本社] [創業]1907年 [上場]1950年

出典: 有価証券報告書 (2025-12) doc_id=S100XQYR | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-20)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
85.0B 21.2倍 1.1倍 0.0% 3,080.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 33.6B 31.5B 28.0B
営業利益 4.1B 3.5B 2.6B
純利益 3.7B 3.3B 2.4B
EPS 145.4 124.5 93.8
BPS 2,821.3 2,534.2 2,479.2

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
損害保険ジャパン株式会社0.05%
株式会社みずほ銀行0.05%
明治安田生命保険相互会社0.05%
NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC   (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)0.05%
西松建設株式会社0.04%
ヒューリック株式会社0.03%
株式会社モリタホールディングス0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
東京建物株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-10NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 1.00%(8.07%)
2025-04-16NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 9.07%+1.00%
2025-03-05損害保険ジャパン株式会社 3.80%(2.03%)
2025-01-10NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 8.07%+0.93%
2024-09-10NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 7.14%+1.03%
2024-04-23NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 6.11%+1.11%
2024-02-26NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 5.00%+2.00%
2022-08-26株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2022-06-07株式会社みずほ銀行 0.05%N/A
2021-12-07株式会社みずほ銀行 0.05%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-10EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 1.0%3,100+1.61%
2025-04-16EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 9.07%2,372+1.52%
2025-03-05EDINET大量保有損害保険ジャパン株式会社大量保有 3.8%2,538+0.16%
2025-01-10EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 8.07%
2024-09-10EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 7.14%
2024-04-23EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 6.11%
2024-02-26EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 5.0%
2022-08-26EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2022-06-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%
2021-12-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.05%